3286-20 - 【AXEL】 · 2017. 2. 6. · Barcode(30×6mm) JA 3286-20...

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Barcode(30×6mm) JA 3286-20 クランプオンパワーハイテスタ 取扱説明書 Apr. 2015 Revised edition 13 3286B980-13 15-04H

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  • Barcode(30×6mm)

    JA

    3286-20

    クランプオンパワーハイテスタ

    取扱説明書

    Apr. 2015 Revised edition 13 3286B980-13 15-04H

  • 目次 1――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    3286B980-13

    目次

    はじめに 1点検 2安全について 3ご使用にあたっての注意 6本書の構成と説明 12

    第 1章 製品概要 13

    1.1 製品の概要 13

    1.2 本器の特長 13

    1.3 各部の名称と機能 14

    1.4 キー動作の流れ 20 1.4.1 電力測定 20 1.4.2 高調波測定 22 1.4.3 レンジ変更 22

    第 2章 測定方法 23

    2.1 測定準備 23

    2.2 結線 24

    2.3 レンジの設定 29

    2.4 電力の測定 30 2.4.1 1φP計、1φPF計、3φPF計 30 2.4.2 電力・力率 32 2.4.3 検相 34 2.4.4 電流(周波数) 35 2.4.5 電圧(周波数) 36

    2.5 高調波の測定 37 2.5.1 電流高調波 37 2.5.2 電圧高調波 38

    2.6 データホールド機能 HOLD 39

  • 目次 2――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    2.7 SLOWモード 39

    2.8 レコード機能 REC 39

    2.9 SETUP機能 40

    2.10 測定条件保存機能 42

    2.11 オートパワーオフ機能 APS 42

    2.12 電池消耗警告 42

    2.13 ブザー音 42

    第 3章 仕 様 43

    3.1 測定仕様 43 3.1.1 交流電流測定仕様 43 3.1.2 交流電圧測定仕様 44 3.1.3 単相電力測定仕様 1φP計 44 3.1.4 力率・位相角測定仕様 1φPF計、

    3φPF計 45 3.1.5 平衡三相電力測定仕様 46 3.1.6 周波数測定仕様 47 3.1.7 高調波測定仕様 47

    3.2 一般仕様 49

    3.3 演算式 52

    第 4章 電池の交換方法 55

    第 5章 ハンドストラップの付け方 57

    第 6章 携帯ケースへの収納方法 59

    第 7章 故障とお考えになる前に 61

    第 8章 アフターサービス 63

  • 1――――――――――――――――――――――――――

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    はじめに

    このたびは、HIOKI“3286-20クランプオンパワーハイテスタ”をご選定いただき、誠にありがとうございます。この製

    品を十分にご活用いただき、末長くご使用いただくためにも、

    取扱説明書はていねいに扱い、いつもお手元に置いてご使用

    ください。

    ○重要

    本器は多機能な測定ファンクションを備えているクランプ電

    力計です。お客様のご使用に見合ったファンクション・モー

    ドにあらかじめ設定していだたくと、次の使用から設定した

    ファンクション・モードで立ち上がります。是非、設定して

    いただきましてご愛用ください。(この説明につきましては、

    2.10 測定条件保存機能をご覧ください。)

    ○お願い

    本書の内容は、万全を期して作成しましたが、万一ご不明な

    点や誤り、記載漏れなど、お気づきの点がありましたら、お

    買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。

  • 2――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    点検

    本器がお手元に届きましたら、輸送中において異常または破

    損がないか点検してからご使用ください。特に付属品および、

    パネル面のスイッチ、キー、端子類に注意してください。万

    一、破損あるいは仕様どおり動作しない場合は、お買上店(代

    理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。

    ○本体と付属品の確認

    ・本体

    ”3286-20クランプオンパワーハイテスタ”

    ・付属品

    以下の標準付属品が添付されておりますので確認してくださ

    い。

    9245 携帯用ケース 1L9635-01 電圧コード 1ハンドストラップ 1電池 アルカリ乾電池 9 V形 1取扱説明書 1

  • 3――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    危険

    この機器は IEC 61010 安全規格に従って、設計され、試験し、安全な状態で出荷されています。測定

    方法を間違えると人身事故や機器の故障につなが

    る可能性があります。取扱説明書を熟読し、十分に

    内容を理解してから操作してください。万一事故

    があっても、弊社製品が原因である場合以外は責

    任を負いかねます。

    危険

    操作や取り扱いを誤ると、使用者が死亡または重

    傷につながる危険性が極めて高いことを意味しま

    す。

    警告操作や取り扱いを誤ると、使用者が死亡または重

    傷につながる可能性があることを意味します。

    注意

    操作や取り扱いを誤ると、使用者が傷害を負う場

    合、または機器を損傷する可能性があることを意

    味します。

    注記製品性能および操作上でのアドバイス的なことを

    意味します。

    安全について

    この取扱説明書には本器を安全に操作し、安全な状態に保つ

    ために要する情報や注意事項が記載されています。本器をご

    使用する前に下記の安全に関する事項をよくお読みください。

    取扱説明書の注意事項には重要度に応じて以下の表記がされ

    ています。

  • 4――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    ・操作者は、機器上に表示されている マークの

    所について、取扱説明書の マークの該当箇所

    を参照し、機器の操作をしてください。

    ・操作者は、この取扱説明書の中の マークのあ

    るところは必ず説明を読み注意する必要がある

    ことを示します。

    交流(AC)を示します。

    直流(DC)を示します。

    二重絶縁または強化絶縁で保護されている機器を

    示します。

    活線状態の電路に着脱できることを示します。

    二重絶縁または強化絶縁で保護されている機器を

    示します。

    ○安全記号

    弊社では測定値の限界誤差を、次に示す rdg.(リーディング)、dgt.(ディジット)に対する値として定義しています。rdg.(読み値、表示値、指示値)現在測定中の値、測定器が現在指示している値を表します。

    dgt.(分解能)ディジタル測定器における最小表示単位、つまり最小桁の"1"を表します。

  • 5――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    欧州共同体閣僚理事会指令(EC指令)が示す規制に適合していることを示します。

    EU加盟国における、電子電気機器の廃棄に関わる法規制(WEEE指令)のマークです。

    ○規格に関する記号

    ○測定カテゴリについて

    本器は CATⅢに適合しています。測定器を安全に使用するため、IEC61010では測定カテゴリとして、使用する場所により安全レベルの基準を CATⅡ~CATⅣで分類しています。概要は下記のようになります。

    CATⅡ:コンセントに接続する電源コード付き機器(可搬形工具・家庭用電気製品など)の一次側電路

    コンセント差込口を直接測定する場合は CAT Ⅱです。

    CATⅢ:直接分電盤から電気を取り込む機器(固定設備)の一次側および分電盤からコンセントまでの電路

    CATⅣ:建造物への引込み電路、引込み口から電力量メータおよび一次側電流保護装置(分電盤)までの電路

    カテゴリの数値の小さいクラスの測定器で、数値の大きいク

    ラスに該当する場所を測定すると重大な事故につながる恐れ

    がありますので、絶対に避けてください。

    カテゴリのない測定器で、CAT Ⅱ~ CAT Ⅳの測定カテゴリを測定すると重大な事故につながる恐れがありますので、絶

    対に避けてください。

  • 6――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    ご使用にあたっての注意

    本器を安全にご使用いただくために、また機能を十二分にご

    活用いただくために、下記の注意事項をお守りください。

    ○使用前の点検

    ・使用前には、保存や輸送による故障がないか、点検と動作

    確認をしてから使用してください。故障を確認した場合は、

    お買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。

    ・電圧コードの被覆が破れたり、金属が露出していないか、

    使用する前に確認してください。損傷がある場合は、感電

    事故になるので、指定の L9635-01と交換してください。

  • 7――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    危険

    ・短絡事故や人身事故を避けるため、クランプセ

    ンサは対地間最大定格電圧以下の電路で使用し

    てください。

    ・クランプセンサは、必ずブレーカの二次側に接

    続してください。ブレーカの二次側は、万一短絡

    があっても、ブレーカにて保護します。一次側

    は、電流容量が大きく、万一短絡事故が発生した

    場合、損傷が大きくなるので、測定しないでくだ

    さい。

    ・電圧コードは、本体に接続してから活線状態に

    接続することになります。短絡・感電事故を防

    ぐため下記の事項をお守りください。

    電圧コードのクリップ先端の金属部で、測定ラ

    インの 2線間を接触させないでください。またクリップ部先端の金属部には絶対に触れないで

    ください。クランプセンサを開いたとき、クラン

    プの金属部で測定ラインの 2線間を接触させないでください。

  • 8――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    警告

    ・本器をぬらしたり、ぬれた手で測定しないでく

    ださい。感電事故の原因になります。

    ・活線で測定するので、感電事故を防ぐため、労働

    安全衛生規則に定められているように、電気用

    ゴム手袋、電気用ゴム長靴、安全帽等の絶縁保護

    具を着用してください。

    ・感電事故を避けるため、電圧コード・クランプ

    部分を被測定物より外してから、ケースを開け、

    電池を交換してください。また、交換後は必ずバ

    ックケースを取り付けてから、ネジ留め後使用

    してください。

    ・電池交換するときは極性+-に注意し、逆挿入

    しないでください。性能劣化や液漏れの原因に

    なります。また必ず指定の電池と交換してくだ

    さい。

    ・使用済の電池をショート、充電、分解または火中

    への投入はしないでください。破裂する恐れが

    あり危険です。

    ・使用済の電池は地域で定められた規則に従って

    処分してください。

  • 9――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    注意

    ・コード類の被覆に損傷を与えないため、踏んだ

    り挟んだりしないでください。

    ・コードが溶けると金属部が露出し危険です。発

    熱部等に触れないようにしてください。

    ・感電事故を防ぐため、ケーブル内部から白また

    は赤色部分(絶縁層)が露出していないか確認し

    てください。ケーブル内部の色が露出している

    場合は、使用しないでください。

    ・最大入力範囲を超える電流を入力しないでくだ

    さい。最大入力範囲は、測定電流の周波数によっ

    て異なります。連続して高い周波数を入力する

    と、クランプセンサが発熱しますので注意して

    ください。

    周波数[Hz]周波数によるディレーティング特性

    0

    200

    400

    600

    800

    1000

    1200

    10 100 1000 10000 100000

    1200

    1000

    800

    600

    400

    200

    010 100 1k 10k 100k

    最大入力電流(

    Arms)

  • 10――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    注意

    ・本器の保護機能が破損している場合は、使用で

    きないように廃棄するか、知らないで動作させ

    ることのないように、表示しておいてください。

    ・直射日光や高温、多湿、結露するような環境下で

    の使用、保存はしないでください。変形、絶縁劣

    化を起こし、仕様を満足しなくなります。

    ・クランプセンサ先端部に異物等を挟んだり、セ

    ンサの隙間に物を差し込んだりしないでくださ

    い。センサ特性の悪化、開閉動作不具合の原因に

    なります。

    ・本器の損傷を防ぐため、運搬および取り扱いの

    際は振動、衝撃を避けてください。特に、落下な

    どによる衝撃に注意してください。また、クラン

    プセンサに不要な力を加えたり、測定箇所に無

    理にこじ入れたりしないでください。

    ・この機器は室内用に設計されています。安全性

    を損なわないで 0℃~40℃の温度まで使用できます。

    ・本器は防水、防じん構造となっていません。ホコ

    リの多い環境や水のかかる環境下で使用しない

    でください。故障の原因になります。

    ・本器の調整や修理は、危険を良く知った技能者

    の責任で行ってください。

  • 11――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    注記

    ・ マーク点灯時は、電池が消耗しています。製品の確度保証

    ができませんので、指定の電池に交換してください。

    ・電池交換時に、電池スナップの金具がしっかりと接続されて

    いるか確認してください。金具にゆるみがあった場合は、金

    具を調整し、確実に接続されるようにしてください。

    ・電池の液漏れによる腐食を防ぐため、長い間使用しないとき

    は、電池を抜いて保管してください。

    ・トランスや大電流路など強磁界の発生している近く、また無

    線機など強電界の発生している近くでは、正確な測定ができ

    ない場合があります。

  • 12――――――――――――――――――――――――――

    ―――――――――――――――――――――――

    本書の構成と説明

    第1章 製品概要

    概要と各部の名称・機能について説明しています。

    第2章 測定方法

    3286-20クランプオンパワーハイテスタを使用しての測定方法について説明しています。

    第3章 仕様

    3286-20クランプオンパワーハイテスタの仕様を記載してあります。

    第4章 電池の交換方法

    3286-20クランプオンパワーハイテスタで使用している電池の交換方法について説明しています。

    第5章 ハンドストラップの付け方

    ハンドストラップの付け方を説明しています。ハンドストラ

    ップを付けると操作性が増します。

    第6章 携帯ケースへの収納方法

    携帯ケースへの収納方法を説明しています。

    第 7章 故障とお考えになる前に故障とお考えになりがちな症状を記載してあります。修理に

    出す前に必ずお読みください。

    第 8章 アフターサービスアフターサービスの方法について記載してあります。

  • 13――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要

    1.1 製品の概要

    1.2 本器の特長

    "3286-20クランプオンパワーハイテスタ"はワンチップマイコンの採用により多機能化がはかられています。

    単相電路または三相電路の任意の箇所で、活線の状態で電圧、

    電流、電力、力率、位相角、無効率、周波数、および検相が

    できます。

    ○マイコン搭載による多機能化

    マイコン搭載により機能も充実、小型、多機能になりました。

    ○真の実効値表示

    真の実効値表示により、ひずみ波形の電流・電圧も正確に測

    定が可能です。

    ○電力測定が可能

    電流・電圧の同時入力により電力測定はもちろん、力率、位

    相角、無効率の測定、および検相が可能です。

    ○高調波測定が可能

    電流、電圧の 20次までの高調波測定が可能です。また、総合高調波歪み率、含有率が表示可能です。

  • 14――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    ①②③④

    ⑤⑥

    1.3 各部の名称と機能

  • 15――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    ①POWERキー・電源の ON/OFFに使用します。

    ② Watt キー・1φP 計では、有効電力・皮相電力・力率表示の切換えに使用します。

    ・1φPF計では、力率・位相差・無効率表示の切換えに使用します。

    ・3φPF計では、有効電力・皮相電力・力率・位相差・無効率表示の切換えに使用します。

    ③ RANGE キー・電流・電圧レンジを表示し、レンジ設定が行えます。( U/▼キーと I/▲ キーにてレンジ設定)④ HOLD キー・表示値を HOLDします。・測定条件保存機能に使用します。

    HOLD キーを押しながら電源 OFF :電源 OFF したときの測定条件を内部メ

    モリに保存し、次に

    電源を ONにしたときには自動的に保存

    された測定条件に設

    定します。

    HOLD キーを押しながら電源投入 :測定条件を初期値に戻します。

    ⑤ LINE/HARM キー・単相電力測定、三相電力測定、電流高調波測定、電圧高調波

    測定を切り換えます。

  • 16――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    ⑥ U/▼ (RANGE)キー・電圧表示を選択します。電圧表示で再度押すとピークホール

    ド値をリセットします。

    ・REC中に、実効値とピーク値のMAX/MIN表示を切り換えます。

    ・レンジ設定にて、電圧レンジの設定を行えます。

    ・高調波表示にて、次数を DOWNします。

    ⑦ I/▲ (RANGE)キー・電流表示を選択します。電流表示で再度押すとピークホール

    ド値をリセットします。

    ・REC中に、実効値とピーク値のMAX/MIN表示を切り換えます。

    ・レンジ設定にて、電流レンジの設定を行えます。

    ・高調波表示にて、次数を UP します。

    ⑧ MAX/MIN (SET2)キー・REC機能の ON/OFFを切り換えます。

    ⑨ MODE (SET1)キー・電力表示中に押すと、電流電圧表示、無効電力表示を切り換

    えます。

    ・高調波測定で押すと、総合高調波歪み率(THD-R、THD-F)、高調波含有率表示を切り換えます。

    ・REC中に押すと、経過時間、電池残量が確認できます。・SETUP に入るときに使用します。( SET1 キーを押しながら電源投入)

    ⑩クランプセンサ

    電流測定をする際は、⑪レバーを握りクランプセンサの先端

    を開き、被測定導体が中央になるようにしてクランプセンサ

    をしっかり閉じます。

    ⑪レバー

    クランプセンサの開閉を行う際に握ります。

  • 17――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    ⑫電流方向マーク

    電力測定の場合に、矢印を負荷側に向けてクランプします。

    ※⑬DATA OUTPUT出力端子オプションの 9636(RS-232Cケーブル)を接続する端子です。

    ⑭電圧測定端子

    電力測定、高調波電圧測定のときに、L9635-01(電圧コード)を接続する端子です。

    ⑮バックケース

    電池交換をするときに、2か所のネジを外します。

    ⑯ハンドストラップ

    本体を落とさないようにしっかりと握る場合に取り付けます。

    ※RS232Cケーブルは販売終了いたしました。「DATA OUTPUT」機能はご使用いただけません

  • 18――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    表示 1

    表示 2 表示 3

    ⑰表示部(LCD)

  • 19――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    交流(AC)cosφ 力率sinφ 無効率HOLD データホールド

    ※ DATA DATA OUTPUT状態RST 三相表示

    逆相 正相

    欠相APS オートパワーオフ有効S SLOW表示REC レコード機能LEAD 進み位相LAG 遅れ位相

    電池消耗警告○ 位相角度(deg.)A 電流PEAK ピーク値(波高値)W 有効電力VA 皮相電力 V 電圧MAX 最大値MIN 最小値% 高調波含有率%THD 総合高調波歪み率Hz 周波数

    var表示(無効電力) 総合高調波歪み率-F表示(基本波に対する歪み率) 総合高調波歪み率-R表示(実効値に対する歪み率)

    ※RS232Cケーブルは販売終了いたしました。「DATA OUTPUT」機能はご使用いただけません

  • 20――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    1.4.1 電力測定

    1φP計または1φPF計

    LINE/HARMキー 3φPF計

    1φHARM I

    1φHARM U

    Wattキー COSφU, I

    PU, I

    SU, I

    1φP計の場合

    SINφU, I

    COSφU, I

    φU, I

    1φPF計の場合

    COSφU, I

    PU, I

    SU, I

    3φPF計の場合

    SINφU, I

    φU, I

    MODEキー(P,S表示時のみ)

    PU, I

    PvAr, Q

    SU, I

    SvAr, Q

    I/▲キー IIpeak, IHz (Wattキーで電力表示に戻る)

    U/▼キー UUpeak, UHz(Wattキーで電力表示に戻る)

    MAX/MINキーREC ON REC OFF

    下図の見方:表示 1~3の項目がどのように変化するかを示しています。

    表示 1表示 2,表示 3

    1.4 キー動作の流れ

  • 21――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    REC ON

    Wattキー

    MODEキー MAX/MIN表示

    I/▲キー

    U/▼キー

    PMAX, MIN

    SMAX, MIN

    IMAX, MIN

    IpeakMAX, MIN

    (Wattキーで電力表示に戻る)

    UMAX, MIN

    UpeakMAX, MIN

    (Wattキーで電力表示に戻る)

    経過時間表示

    電池残量表示

  • 22――――――――――――――――――――――――――

    第 1章 製品概要―――――――――――――――――――――――

    1.4.2 高調波測定

    1φP計または

    1φPF計

    LINE/HARMキー 3φPF計

    1φHARM I

    1φHARM U

    MODEキーTHD-R THD-F 含有率

    I/▲キー

    U/▼キー

    1次 2次 ・・・・ 20次

    20次 19次 ・・・・ 1次

    1.4.3 レンジ変更

    測定値表示RANGEキー

    RANGE表示

    I/▲キー

    U/▼キー

    RANGE表示

    AUTOレンジ 150Vレンジ 300Vレンジ 600Vレンジ

    AUTOレンジ 20Aレンジ 200Aレンジ 1000Aレンジ

  • 23――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    新品の電池

    電池残量 50%

    電池残量 0 点灯ブザーが 3回鳴ります

    %

    %

    %

    第 2章 測定方法

    2.1 測定準備1.バックケースを外し、電池を入れてください。(第 4章 電池の交換方法 参照)

    2.POWERキーを押して電源を入れます。表示器の全セグメントが点灯することを確認してください。

    そのあと、表示 1に機種名を表示し、表示 3に電池の状態が表示されます。

    3.1φP 計または 1φPF 計の測定状態になります。(工場出荷時は 1φP 計となります。詳細は 2.9 SETUP機能をお読みください)

    ○電池電圧低下検出機能

    が点灯後、電池の電圧が低下した場合は、強制的に電源を

    OFFにします。この時、 の表示がされます。この表示が出て電源がOFFになった場合は、新しい電池と交換してください。

    ○保存内容の初期化

    RANGE キーを押して電源を ONすることで、すべての保存内容を初期化します。(SETUP機能、測定条件保存機能)

  • 24――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    警告

    ・感電の危険性があるので、使用しない黄コード

    は、黒コードと同じ場所に接続し、クリップ部分

    に人体が触れないようにしてください。

    黄 黒

    負荷

    電源側

    図 1 単相 2線式電路の電力測定

    2.2 結線測定するにあたり、結線を確認してください。

    注記 電圧クリップは必ず電圧露出箇所に接続してください。

    【単相 2線式電路】

  • 25――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    黄 黒

    負荷

    電源側

    1

    N

    2

    黒黄

    図 2 単相 3線式電路の電力および力率測定

    【単相 3線式電路】単相3線式電路の電力および力率測定は、単相2線式電路の

    場合と同様に測定します。図 2のように黒コードを中性線に接続し、赤コードおよびクランプセンサを各線に切り換える

    と各線間の電力および力率が測定できます。

  • 26――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    負荷

    電源側

    1

    2

    3

    図 3 三相 3線式電路の電力および力率測定

    黄 黒

    負荷

    電源側

    1

    2

    3

    黒黄

    1φP計,P1

    1φP計,P2

    三相有効電力 P=P1+P2

    図 4 三相 3線式電路の電力測定の別方法

    【三相 3線式電路】ひずみ波形では、図 4の電力測定の別方法を用いてください。

  • 27――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    黄 黒

    負荷

    電源側

    1

    N

    2

    3

    黒黄 黒黄

    図 5 三相 4線式電路の電力および力率測定

    【三相 4線式電路】三相 4線式電路の電力および力率測定は、平衡負荷の場合、三相 3線式電路の場合と同様に測定します。ただし中性線は使用しません。

    不平衡負荷の場合、単相 2線式電路の場合と同様に測定します。単相に設定してください。

    図 5のように黒コードを中性線に接続し、赤コードおよびクランプセンサを各線に切り換えると各線間の電力および力率

    が測定できます。

    (検相機能を使用する場合は、電圧コードを中性線以外の 3本の線に接続し測定します。)

  • 28――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    負荷

    電源側

    図 6 電流測定

    黄 黒

    負荷

    電源側

    図 7 電圧測定

    【電流測定図】

    電流測定のみの場合は、クランプセンサの向きは関係ありま

    せん。また、電圧コードは本体に接続する必要はありません。

    【電圧測定図】

    電圧測定のみの場合は、クランプセンサを接続する必要はあ

    りません。

  • 29――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    I/▲キー

    U/▼キーAUTOレンジ 150Vレンジ 300Vレンジ 600Vレンジ

    AUTOレンジ 20Aレンジ 200Aレンジ 1000Aレンジ

    表 1 単相電力測定のレンジ構成U 電圧レンジ

    I 150.0V 300.0V 600V電流レンジ 20.00A 3.000k 6.000k 12.00k

    200.0A 30.00k 60.00k 120.0k1000A 150.0k 300.0k 600.0k

    単位 [W]or[VA]or[var]

    表 2 三相電力測定のレンジ構成U 電圧レンジ

    I 150.0V 300.0V 600V電流レンジ 20.00A 6.000k 6.000k

    12.00k24.00k

    200.0A 60.00k 60.00k120.0k

    240.0k

    1000A 300.0k 600.0k 600.0k1200k

    単位 [W]or[VA]or[var]

    2.3 レンジの設定1. RANGE キーを押してください。表示 2に電圧レンジ、表示 3に電流レンジが表示されます。このとき、表示 2と表示 3は点滅しています。

    2.電圧レンジを変更する場合は U/▼ キーを押してください。電流レンジを変更する場合は I/▲ キーを押してください。なお、表 1、表 2のように電圧レンジと電流レンジの組み合わせにより、電力レンジは変わります。

    3.レンジ変更が終わりましたら、RANGE キーを押してください。表示 2、表示 3が測定値に戻ります。

  • 30――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    2.4.1 1φP計、1φPF計、3φPF計

    UI

    φ

    t

    2.4 電力の測定注記

    ・トランスや大電流電路など強磁界の発生している近く、また

    無線機など強電界の発生している近くでは、正確な測定がで

    きない場合があります。

    ・導体は必ず 1本だけセンサ中央部に挟み込んで(クランプして)ください。単相(2本)、三相(3本)を同時にクランプした場合は測定できません。

    【1φP計】約 1秒に 1回(SLOWでは約 3秒に 1回)有効電力 Pを表示します。この有効電力 Pと電圧 U,電流 Iより、皮相電力 S,無効電力 Q,力率 COSφを計算して表示します。(3.3 演算式参照)

    【1φPF計、3φPF計】位相角は図のように電圧 U、電流 Iのゼロクロスのポイントで測定しています。この位相角φと電圧 U,電流Iより、三相有効電力 P,三相皮相電力 S,三相無効電力 Q,無効率SINφ,力率 COSφを計算しています。(3.3 演算式参照)入力波形が歪んだインバータおよびサイリスタ等の波形やノ

    イズが重畳した波形の場合には、正確な値が表示されなかっ

    たり、測定できない場合もあります。

    3φPF計の三相有効電力 Pは、平衡負荷条件で計算しています。不平衡負荷の場合は正確な測定ができません。

  • 31――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    測定例

    I U 1φP計λ 1φPF計λ

    1.000 1.000

    0.847 0.750

    *クレストファクタが 1.9のひずみ波形

    黄 黒

    負荷

    電源側

    1(R)

    2(S)

    3(T)

    黒黄

    1φP計,P1

    1φP計,P2

    三相有効電力 P=P1+P2

    【1φP計と 1φPF計のλの違い】ひずみ波形の場合、1φP計と1φPF計で力率λの値が異なる場合があります。これは、1φP 計では有効電力と皮相電力からλを計算しているのに対して、1φPF計では正弦波を想定し、その電圧波形と電流波形の位相角からλを計算している

    ことによる違いです。従って、1φPF計では、位相角の測定が基準となりますので、ひずみ波形やノイズが重畳した波形

    では、正確な測定が行えなかったり、測定できない場合があ

    ります。ひずみ波形には、1φP 計のλを使用してください。

    3φPF 計の力率λについても正弦波を想定した電圧波形と電流波形の位相角から求めています。従って、ひずみ波形や

    ノイズが重畳した波形では、正確な測定が行えなかったり、

    測定できない場合があります。三相電路にて、電力値から力

    率をλを求める一例を示します。

  • 32――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    測定例

    P(1φP計)S(1φP計)

    R相 -0.54 kW 2.61 kVA

    T相 1.98 kW 2.57 kVA

    三相有効電力 P=P1+P2=-0.54+1.98=1.44 kW三相皮相電力 S=( )/2 (2.61+2.57)=4.49 kVA力率λ=P/S=1.44/4.49=0.321

    表 3 表示可能項目(○印) 表示なし(-)

    1φP計 1φPF計 3φPF計

    電流 I ○ ○ ○

    電圧 U ○ ○ ○

    有効電力 P ○ - ○

    皮相電力 S ○ - ○

    無効電力 Q ○ - ○

    力率λ COSφ ○ ○ ○

    位相角 φ - ○ ○

    無効率 SINφ - ○ ○

    2.4.2 電力・力率

    警告

    ・感電の危険性があるので、使用しない黄コード

    は、黒コードと同じ場所に接続し、クリップ部分

    に人体が触れないようにしてください。

  • 33――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    1φP計または1φPF計

    3φPF計

    1φHARM I

    1φHARM U

    COSφU, I

    PU, I

    SU, I

    1φP計の場合

    SINφU, I

    COSφU, I

    φU, I

    1φPF計の場合

    COSφU, I

    PU, I

    SU, I

    3φPF計の場合

    SINφU, I

    φU, I

    1. LINE/HARM キーを押して、1φP 計、1φPF計、あるいは 3φPF計(RST点灯)に設定します。(1φP計と 1φPF計の切換えについては、「2.9 SETUP機能」をお読みください。)

    2.電圧コードを本体に接続し、結線に応じて赤コード、黒コ

    ード、黄コードを被測定電路に接続してください。

    三相の場合は、検相結果が表示されます。検相結果は次の

    ような表示になります。

    正相

    逆相

    欠相

    3.クランプコアの先端を開き、電圧コードの赤コードが接続

    されている側の導体をクランプコアの内側のほぼ中央部に

    挟み込んで(クランプして)測定します。

    このとき、クランプセンサ表面の方向マークの矢印が、電

    源側から負荷側を向くようにクランプしてください。

    4. Watt キーにより有効電力、皮相電力、力率、位相角、無効率のいずれかを選択してください。1φP 計には、位相角と無効率は表示されません。1φPF計では、有効電力、皮相電力は表示されません。

  • 34――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    PU, I

    PvAr, Q

    SU, I

    SvAr, Q

    2.4.3 検相

    5.有効電力と皮相電力の表示において MODE キーを押すと、無効電力が表示されます。再度 MODE キーを押すと、電流と電圧の表示に戻ります。

    6.必要に応じて、オートレンジ/マニュアルレンジを切り換

    えてください。詳しくは「2.3 レンジの設定」をお読みください。

    注記

    ・3φPF計では、平衡負荷として、P,Q,Sを計算しています。・3φPF計では、不平衡負荷の場合は正確な測定結果が得られません。

    ・欠相の場合は測定値は表示されません。("- - - -"表示となります。)

    ・クランプセンサ表面の方向マークが負荷側から電源側を向く

    ようにすると、位相が 180°ずれて測定できません。("- - - -"表示となります。)

    LINE/HARM キーを押して、3φPF計(RST点灯)に設定します。測定するにあたり、結線を確認してください。(「2.2結線」参照)

    三相測定では、検相結果が表示されます。検相結果は次のよ

    うになります。

    正相

    逆相

    欠相

    注記

    ・電路に負荷が接続された状態で電圧側が欠相した場合は、負

    荷側から本器へ電圧が加わります。その時、内部処理の都合

    上、欠相と表示しないで正相または逆相を表示する場合があ

    ります。

  • 35――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    2.4.4 電流(周波数)1. I/▲ キーを押して、電流表示にします。電流表示では、表示 1に実効値、表示 2にピークホールド値、表示 3に周波数が表示されます。

    2.必要に応じて、オートレンジ/マニュアルレンジを切り換

    えてください。詳しくは「2.3 レンジの設定」をお読みください。

    3.クランプコアの先端を開き、導体をクランプコアの内側の

    ほぼ中央部に挟み込んで(クランプして)ください。

    4.電流表示で I/▲ キーを押すと、ピークホールド値がリセットされます。

    注記

    ・導体は必ず 1本だけクランプしてください。単相(2本)・三相(3本)を同時にクランプした場合は測定できません。・電流測定のみの場合は、電圧コードを接続する必要はありません。・1φP 計、1φPF計、3φPF計に設定してください。・ピーク測定では、極性は表示されません。・ピークホールド値は、大きな値が入らない限り変化しません。オートパワーオフ機能が有効だと、約 10分で電源がオフになりデータが消えてしまいます(「2.11 オートパワーオフ機能」参照)。データが消えてしまわない方法として、オートパワーオフ機能の無効(「2.9 SETUP機能」参照)、あるいはレコード機能があります。・オートパワーオフ時間を超える測定には、レコード機能を使用してください。・ピーク値の変動を見る場合は、MAX/MIN キーを押してREC動作状態にし、I/▲ キーを押してピーク値表示にしてください。・周波数自動検出(AUTO)、50Hz固定、または 60Hz固定を選択することができます。入力が変動する場合、50Hz、60Hz固定を使用すると表示値が安定します。なお、選択方法については、SETUP モードの測定ライン周波数の設定を参照してください。(詳細「2.9 SETUP機能」)・PEAK値表示で入力が大きくなると、2~20カウントで表示が動く場合があります。・周波数測定は、インバータなどの特殊波形では測定できない場合があります。

  • 36――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    2.4.5 電圧(周波数)1. U/▼ キーを押して、電圧表示にします。電圧表示では、表示 1に実効値、表示 2にピークホールド値、表示 3に周波数が表示されます。

    2.電圧コードを本体に接続し、赤コード、黄コード、および

    黒コードを被測定電路に接続してください。

    3.必要に応じてオートレンジ/マニュアルレンジを切り換え

    てください。詳しくは「2.3 レンジの設定」をお読みください。

    4.電圧表示で U/▼ キーを押すと、ピークホールド値がリセットされます。

    注記

    ・1φP 計、1φPF計、3φPF計に設定してください。・ピーク測定では、極性は表示されません。

    ・ピークホールド値は、大きな値が入らない限り変化しません。

    オートパワーオフ機能が有効だと、約 10分で電源がオフになりデータが消えてしまいます(「2.11 オートパワーオフ機能」参照)。データが消えてしまわない方法として、オートパ

    ワーオフ機能の無効(「2.9 SETUP機能」参照)、あるいはレコード機能があります。

    ・オートパワーオフ時間を超える測定には、レコード機能を使

    用してください。

    ・ピーク値の変動を見る場合は、MAX/MIN キーを押してREC動作状態にし、 U/▼ キーを押してピーク値表示にしてください。

    ・周波数自動検出(AUTO)、50Hz固定、または 60Hz固定を選択することができます。入力が変動する場合、50Hz、60Hz固定を使用すると表示値が安定します。なお、選択方法につ

    いては、SETUP モードの測定ライン周波数の設定を参照してください。(詳細「2.9 SETUP機能」)・PEAK値表示で入力が大きくなると、2~20カウントで表示が動く場合があります。

    ・周波数測定は、インバータなどの特殊波形では測定できない

    場合があります。

  • 37――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    2.5.1 電流高調波

    1φP計または1φPF計

    3φPF計

    1φHARM I

    1φHARM U

    I/▲ キー

    U/▼ キー

    1次 2次 ・・・・ 20次

    20次 19次 ・・・・ 1次

    MODEキーTHD-R THD-F 含有率

    2.5 高調波の測定

    1. LINE/HARM キーを押して、高調波電流表示にします。

    2.必要に応じて、オートレンジ/マニュアルレンジを切り換

    えてください。詳しくは「2.3 レンジの設定」をお読みください。

    3.クランプコアの先端を開き、導体をクランプコアの内側の

    ほぼ中央部に挟み込んで(クランプして)ください。

    4. I/▲ キー、U/▼ キーを押して、測定する次数を選択してください。

    5.必要に応じて MODE キーを押して、総合高調波歪み率(THD-R、THD-F)、高調波含有率を切り換えてください。

    注記

    ・導体は必ず1本だけクランプしてください。単相(2本)・三相(3本)を同時にクランプした場合は測定できません。・周波数自動検出(AUTO)、50Hz固定、または 60Hz固定を選択することができます。入力が変動する場合、50Hz、60Hz固定を使用すると表示値が安定します。なお、選択方法につ

    いては、SETUP モードの測定ライン周波数の測定を参照してください。(詳細「2.9 SETUP機能」)・周波数自動検出は、基本波が 45~65Hzの範囲のみ FFT演算を行います。45~65Hz以外では、FFT演算を行いません。

  • 38――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    2.5.2 電圧高調波

    1φP計または1φPF計

    3φPF計

    1φHARM I

    1φHARM U

    I/▲キー

    U/▼キー

    1次 2次 ・・・・ 20次

    20次 19次 ・・・・ 1次

    MODEキーTHD-R THD-F 含有率

    1. LINE/HARM キーを押して、高調波電圧表示にします。

    2.電圧コードを本体に接続し、赤コードと黒コードを被測定

    電路に接続してください。

    3.必要に応じて、オートレンジ/マニュアルレンジを切り換

    えてください。詳しくは「2.3 レンジの設定」をお読みください。

    4. I/▲ キー、U/▼ キーを押して、測定する次数を選択してください。

    5.必要に応じて MODE キーを押して、総合高調波歪み率(THD-R、THD-F)、高調波含有率を切り換えてください。

    注記

    ・周波数自動検出(AUTO)、50Hz固定、または 60Hz固定を選択することができます。入力が変動する場合、50Hz、60Hz固定を使用すると表示値が安定します。なお、選択方法につ

    いては、SETUP モードの測定ライン周波数の測定を参照してください。(詳細「2.9 SETUP機能」)・周波数自動検出は、基本波が 45~65Hzの範囲のみ FFT演算を行います。45~65Hz以外では、FFT演算を行いません。

  • 39――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    MAX/MIN表示

    経過時間表示

    電池残量表示

    2.6 データホールド機能 HOLD

    2.7 SLOWモード

    2.8 レコード機能 REC

    表示を止めて読み取りたいときに使用します。

    1. HOLD キーを押してください。HOLDマークが表示されディジタル表示を保持します。

    データホールド機能は、すべての測定で使用できます。

    データホールド機能を解除するには、もう一度 HOLD キーを押してください。

    表示値が変動して読み取りにくいときに、表示更新を遅くし

    て(約 1回/3秒)、読み取りやすくすることができます。SLOW表示の設定は、SETUPモードの表示更新の設定で行ってください。(「2.9 SETUP機能」参照)注記

    ・高調波測定には、SLOWモードはありません。

    レコード機能を使うと、表示値の最大、最小、現在の測定値

    を表示します。

    1.測定している状態で MAX/MIN キーを押してください。RECが点滅し、キーが押された時点から現在までの最大値・最小値・測定値を表示します。

    2.オートパワーオフは自動的に無効になります。(APS消灯)3.レコード機能動作中に MODE キーを押すと、経過時間、電池残量が確認できます。

    経過時間表示では、表示 2に経過した時間(hour)、表示 3に分を表示します。

    MAX、MINが点滅して表示しているときはマイナス値を意味します。

  • 40――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    レコード機能で表示可能な項目(○印) 表示なし(-)

    1φP計 1φPF計 3φPF計

    電流 I ○ ○ ○

    電流ピーク値 Ipeak ○ ○ ○

    電圧 U ○ ○ ○

    電圧ピーク値 Upeak ○ ○ ○

    有効電力 P ○ - ○

    皮相電力 S ○ - ○

    2.9 SETUP機能

    4. HOLD キーを押すと、レコード機能が中断します。HOLDが点灯し、RECが点滅しなくなります。この間は、経過時間は加算されません。 HOLD キーをもう一度押すと、HOLDが消えレコード機能が再開します。

    5.レコード機能を停止(データクリア)するには、再度

    MAX/MIN キーを押してください。注記

    ・オートレンジでレコード機能をスタートしたときは、そのと

    きのレンジに固定されます。

    本機の設定は SETUPモードで行います。SETUP モードでは測定、表示、補助機能の設定が行えます。

    1. SET1 キーを押した状態で、POWERキーを押し電源を入れて、SETUPモードにしてください。

    2.設定項目を選択します。 MODE キーで項目番号がアップし、 MAX/MIN キーで項目番号がダウンします。

    3.設定を変更します。設定内容の変更は、U/▼ または I/▲キーで設定内容が変更できます。

    4.HOLD キーを2回押すことで、設定内容を初期値に戻すことができます。

  • 41――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    表示 1項目番号

    表示 2項目名

    表示 3設定内容

    初期値

    5.電源を OFFにすると、 (SAVE END)と表示し設定が保存されます。

    6.設定詳細

    (1)単相電力計方式の設定 項目番号 1-01ON 1φPF計に設定しますOFF 1φP 計に設定します

    (2)測定ライン周波数の設定 項目番号 1-02AUTO 測定ライン周波数を自動検出します50Hz 測定ライン周波数を 50Hzに設定します60Hz 測定ライン周波数を 60Hzに設定します

    (3)表示更新の設定 項目番号 1-03 (SAMP)NORM 表示更新を通常更新(1s)に設定します

    (NORMAL)SLOW 表示更新を SLOW(3s)に設定します

    (SLOW)(4)オートパワーオフ機能の設定 項目番号 1-04

    ON オートパワーオフ機能を有効にしますOFF オートパワーオフ機能を無効にします

    (5)ブザー機能の設定 項目番号 1-05ON ブザー機能を ONにしますOFF ブザー機能を OFFにします

  • 42――――――――――――――――――――――――――

    第 2章 測定方法―――――――――――――――――――――――

    2.10 測定条件保存機能

    2.11 オートパワーオフ機能 APS

    2.12 電池消耗警告

    2.13 ブザー音

    1. HOLD キーを押した状態で、電源を OFFにすると、その時点の測定条件が保存されます。

    2.保存される測定条件は、測定ライン、電力・高調波表示、電

    流、電圧レンジです。

    3.保存された測定条件を初期状態に戻したい場合は、HOLD キーを押した状態で、電源を ON にします。LCD全点灯後、

    と表示し測定条件の保存内容が初期値に戻ります。

    APSが表示されているときは、オートパワーオフ機能が有効です。

    何もキーが押されないと約 10分後に電源がオフになります。オフする直前にAPSが点滅しブザー音で警告します。(約 30秒間)

    POWERキー以外のキーを押すと 10分間延長できます。オートパワーオフ機能の有効/無効の設定は、SETUP モードの APSの設定で行います。(「2.9 SETUP機能」参照)REC機能を使用中は、オートパワーオフ機能は無効になります。

    電池が消耗しているので確度保証がされません。新しい電池

    に交換してください。

    電池消耗が進むと、 を表示し、電源がオフになります。

    キー操作時のブザー音の ON/OFF は、SETUP モードのBEEPの設定で行います。(「2.9 SETUP機能」参照)

  • 43――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    確度保証温湿度範囲 23 ℃±5 ℃、80%rh以下(結露しないこと)、 マークが点灯していないこと

    確度保証期間 1年間(センサ開閉回数:1万回まで)3.1.1 交流電流測定仕様最大許容電流 1000 Arms連続導体位置の影響 ±0.7%以内(センサ中心部を基準として

    いかなる位置においても)

    外部磁界の影響 AC400 A/mの外部磁界において 1.00 A相当以下

    対地間最大定格電圧 最大 AC600 Vrms

    レンジ(確度範囲)

    分解能確度

    45Hz~66Hz 66Hz~1kHz

    20.00A

    (1.00A~20.00A)0.01A ±1.3%rdg.±3dgt. ±2.0%rdg.±5dgt.

    200.0A

    (10.0A~200.0A)0.1A ±1.3%rdg.±3dgt. ±2.0%rdg.±5dgt.

    1000A

    (100A~1000A)1A ±1.3%rdg.±3dgt. ±2.0%rdg.±5dgt.

    レンジ(確度範囲)

    分解能確度

    45Hz~1kHz

    20.0A

    (1.0Arms~20.0Arms)0.1A ±3.0%rdg.±5dgt.

    200A

    (10.0Arms~200.0Arms)1A ±3.0%rdg.±5dgt.

    1000A

    (100Arms~1000Arms)1A ±3.0%rdg.±5dgt.

    第 3章 仕 様

    3.1 測定仕様

    ①交流電流(真の実効値表示)IRMS

    ②交流電流(波高値表示)IPEAK

  • 44――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    3.1.2 交流電圧測定仕様

    レンジ

    (確度範囲)分解能

    確度

    45Hz~66Hz30Hz~45Hz,66Hz~1kHz

    150.0V

    (10.0V~150.0V)0.1V ±1.0%rdg.±3dgt. ±1.5%rdg.±5dgt.

    300.0V

    (80.0V~300.0V)0.1V ±1.0%rdg.±3dgt. ±1.5%rdg.±5dgt.

    600V

    (80V~600V)1V ±1.0%rdg.±3dgt. ±1.5%rdg.±5dgt.

    レンジ

    (確度範囲)分解能

    確度

    30Hz~1kHz

    150V

    (10.0Vrms~150.0Vrms)1V ±3.0%rdg.±5dgt.

    300V

    (80.0Vrms~300.0Vrms)1V ±3.0%rdg.±5dgt.

    600V

    (80Vrms~600Vrms)1V ±3.0%rdg.±5dgt.

    3.1.3 単相電力測定仕様 1φP計測定条件 単相、50/60Hz

    測定範囲 有効測定電流範囲 1A~1000A有効測定電圧範囲 80~600V

    オーバーレンジ 電流(線電流)レンジまたは電圧(線間電

    圧)レンジの一方がオーバーレンジの場

    合、電力測定に関してもオーバーレンジ

    とする

    ①交流電圧(真の実効値表示) URMS

    ②交流電圧(波高値表示)UPEAK

  • 45――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    有効電力測定 電流電圧

    電流レンジ

    20.00A 200.0A 1000A

    電圧レンジ

    150.0V 3.000kW

    30.00kW

    150.0kW

    300.0V 6.000kW

    60.00kW

    300.0kW

    600V 12.00kW

    120.0kW

    600.0kW

    測定確度 ±2.3%rdg.±5dgt.(cosφ=1)

    皮相電力 S,無効電力測定Q,力率 COSφ

    測定方式

    測定確度

    測定レンジ

    有効電力、電流、電圧測定により演算導出

    各測定値からの計算に対して±1dgt.上表の[W]を[VA]あるいは[var]に置き換える

    3.1.4 力率・位相角測定仕様 1φPF計、3φPF計測定条件 単相/平衡三相、50/60Hz、正弦波

    測定範囲 有効測定電流範囲 1A~1000A有効測定電圧範囲 80~600V

    位相角測定φ

    測定方式 位相検出回路より取得

    測定レンジ

    測定モード 分解能 測定レンジ 確度

    φ 0.1° LEAD 90°~0~LAG 90° ±3°

  • 46――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    力率測定λ

    測定方式

    測定レンジ

    位相角より演算導出

    測定モード 分解能 測定レンジ 確度*cosφ 0.001 LEAD 0~1~LAG 0 ±3°±2dgt.

    *位相角測定誤差に演算誤差±2dgt.を加える

    無効率測定

    測定方式

    測定レンジ

    位相角より演算導出

    測定モード 分解能 測定レンジ 確度*sinφ 0.001 LEAD 0~1~LAG 0 ±3°±2dgt.

    *位相角測定誤差に演算誤差±2dgt.を加える

    3.1.5 平衡三相電力測定仕様有効・皮相電力測定

    測定条件 平衡三相、50/60Hz、正弦波

    測定方式 皮相電力、位相情報から有効電力を演算

    測定レンジ(有効電力 P/皮相電力 S)

    電流電圧

    電流(線電流)レンジ

    20.00 A 200.0 A 1000 A

    電圧(線間電圧)レンジ

    150.0 V 6.000 kW 60.00 kW 300.0 kW

    300.0 V6.000 kW12.00 kW

    60.00 kW120.0 kW

    600.0 kW

    600 V 24.00 kW 240.0 kW600.0 kW1200 kW

    皮相電力は[W]を[VA]に置き換える

    測定確度 ±3.0%rdg.±10dgt.(cosφ=1)

  • 47――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    無効電力測定Q

    測定方式

    測定確度

    測定レンジ

    有効・皮相電力測定により演算導出

    各測定値からの計算に対して±1dgt.上表の単位を[W]から[var]に置き換える

    3.1.6 周波数測定仕様測定レンジ(電流測定時/電圧測定時)

    レンジ(確度範囲)

    分解能 確度

    100.0Hz(30.0Hz~100.0Hz) 0.1Hz ±0.3%rdg.±1dgt.

    1000Hz(100Hz~1000Hz) 1Hz ±1.0%rdg.±1dgt.

    最低入力 電流 1.00Arms、電圧 10.0Vrms

    3.1.7 高調波測定仕様測定条件 基本波周波数 50/60Hz

    測定ファンクション 交流電流/交流電圧

    高調波解析

    ウインドウ幅

    ウインドウの種類

    解析データ数

    解析次数

    解析項目

    高調波レベル

    高調波含有率

    総合高調波歪率

    1サイクル(50/60Hz)レクタンギュラ

    256ポイント第 1~20次

    電流、電圧の各高調波レベル

    電流、電圧の各高調波含有率

    電流、電圧の総合高調波歪率(THD-Fおよび THD-R)

  • 48――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    測定確度

    高調波レベル次数 確度

    1 ±3.0%rdg.±10dgt.2~6 ±3.5%rdg.±10dgt.7~8 ±4.5%rdg.±10dgt.

    9~10 ±5.0%rdg.±10dgt.11~15 ±7.0%rdg.±10dgt.16~20 ±10%rdg.±10dgt.

    高調波含有率

    総合高調波歪率

    各測定値からの計算に対して±1dgt.各測定値からの計算に対して±1dgt.

  • 49――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    動作方式 ディジタルサンプリング方式

    位相検出方式

    単相電力測定力率・

    位相角測定三相電力測定

    高調波測定ファンクション

    波形ディジタルサンプリング

    -ディジタルサンプリング

    ディジタルサンプリング

    位相 - 位相検出 位相検出 -

    付属機能

    検相(平衡三相) 正相/逆相/欠相(50/60 Hz、正弦波)

    レコード 交流電流、交流電圧、有効電力、皮相電力

    の測定において最大値(MAX)、最小値(MIN)を表示可能

    データホールド 表示を保持

    オートパワーオフ 10.5分±1分、直前にブザー音にて警告、延長・解除可能

    電池消耗パワーオフ 電池消耗時、誤動作防止によりパワーオ

    ブザー音 ON/OFF

    表示 液晶表示

    ディジタル表示 6000カウント

    オーバーレンジ表示 O.L.表示データホールド表示 HOLDオートパワーオフ有効表示 APS電池消耗警告 表示(点灯時、確度保証不可)

    電池消耗時パワーオフ 「bAtt Lo」(7セグメント利用)表示後パワーオフ

    3.2 一般仕様

  • 50――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    表示更新レート ディジタル表示

    NORMAL 1s±50ms (約 1回/秒)SLOW 3s±0.15s (約 1 回/3秒)

    高調波測定時 2s±0.1s (約 1回/2秒)

    表示応答時間 レンジ固定 100%入力 0%→90%3.5秒以下位相測定 4.0秒以下

    レンジ切換え オートレンジ/マニュアルレンジ(レン

    ジ固定)選択可能

    電力レンジは電流レンジと電圧レンジに

    依存

    回路ダイナミック

    (クレストファクタ)

    2.5以下1000Aレンジおよび600Vレンジは1.7以下

    耐電圧 クランプ部-筐体間、クランプ部-回路

    間 AC7060 Vrms/1分間

    ゼロサプレス 電流測定、電圧測定に関して 5カウント

    使用場所 高度 2000mまで、屋内

    適合規格 安全性

    EMC

    EN 61010測定カテゴリⅢ(予想される過渡電圧

    6000V)/汚染度 2EN 60529 IP40(針金での危険な部分への接近に対して

    保護している)

    EN 61326

    測定可能導体径 φ55mm以下80×20 mmブスバー

    使用温湿度範囲 0~40℃/80%rh以下(結露しないこと)

    温度特性

    電流測定、電圧測定 0~40℃において、0.1×確度仕様/℃

  • 51――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    位相検出回路 0~40℃において、±2°以内

    保存温度範囲 -10~50℃(結露しないこと)

    電源 積層形アルカリ乾電池(6LR61, 6LF22)9V×1本

    最大消費電力 220 mVA

    電池寿命 連続、無負荷

    アルカリ乾電池(6LR61, 6LF22)使用時 約 25時間マンガン乾電池(6F22)使用時約 10時間

    外形寸法 約 100W×287H×39D mm

    質量 約 650 g(電池を除く)

    付属品 9245 携帯用ケースL9635-01 電圧コードハンドストラップ

    電池(アルカリ乾電池 9 V形 )取扱説明書

  • 52――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    ファンクション 項 目 記 号 演 算 式

    電流測定 電流(実効値) I[Arms]

    電圧測定 電圧(実効値) U[Vrms]

    単相電力測定1φP 計

    1φ有効電力 P[W]

    1φ皮相電力 S[VA]

    1φ無効電力 Q[var]

    1φ力率 λ

    単相力率・位相角測定 1φPF計(正弦波、50/60Hz)

    1φ力率 λ cosφ

    1φ無効率 sinφ

    3.3 演算式

    一般演算式

  • 53――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    ファンクション 項 目 記 号 演 算 式

    平衡三相力率・位相角、電力測定3φPF計(平衡三相、正弦波、

    50/60Hz)

    3φ力率 λ(3φ) 線間電圧 URS に対し線電流 IR が遅れている場合cos |φ-30° |線間電圧 URS に対し線電流 IR が進んでいる場合cos ( |φ| + 3 0°)

    3φ無効率 線間電圧 URS に対し線電流 IR が遅れている場合sin |φ-30° |線間電圧 URS に対し線電流 IR が進んでいる場合sin ( |φ| + 3 0°)

    3φ有効電力 P(3φ)[W]

    3φ皮相電力 S (3φ)[VA]

    3φ無効電力 Q(3φ)[var]

    備考:M :サンプル数n :サンプルポイントナンバーφ :線間電圧 URSと線電流 IRの位相差

  • 54――――――――――――――――――――――――――

    第 3章 仕 様―――――――――――――――――――――――

    項 目 記 号 演 算 式

    高調波電流 実効値 Ik[Arms]

    k次高調波含有率(%)

    総合高調波歪み率 THD-F[%]

    (%)

    THD-R[%]

    (%)

    高調波電圧 実効値 Uk[Vrms]

    k次高調波含有率(%)

    総合高調波歪み率 THD-F[%]

    (%)

    THD-R[%]

    (%)

    備考:k :高調波次数

    高調波演算式

  • 55――――――――――――――――――――――――――

    第 4章 電池の交換方法―――――――――――――――――――――――

    警告

    ・感電事故を避けるため、電圧コード/クランプ

    部分を被測定物より外してから、ケースを開け、

    電池を交換してください。また、交換後は必ずバ

    ックケースを取り付けてから、ネジ留め後使用

    してください。

    ・電池交換するときは極性+-に注意し、逆挿入

    しないでください。性能劣化や液漏れの原因に

    なります。また必ず指定の電池と交換してくだ

    さい。

    ・使用済の電池をショート、分解または火中への

    投入はしないでください。破裂する恐れがあり

    危険です。

    ・使用済の電池は地域で定められた規則に従って

    処分してください。

    注意バックケースの留めネジは強く締めすぎないでください。0.5N・m程度が適切です。

    第 4章 電池の交換方法

    注記

    ・ マーク点灯時は、電池が消耗しています。製品の確度保

    証ができませんので、指定の電池に交換してください。

    ・電池交換時に、電池スナップの金具がしっかりと接続され

    ているか確認してください。金具にゆるみがあった場合は、

    金具を調整し、確実に接続されるようにしてください。

  • 56――――――――――――――――――――――――――

    第 4章 電池の交換方法―――――――――――――――――――――――

    1.バックケースの留めネジ2本を、プラスドライバで外しま

    す。

    2.バックケースを外します。

    3.電池スナップのコードを引っ張らないように電池を外しま

    す。

    4.電池スナップに電池を確実に取り付けます。

    5.バックケースをネジ留めします。

  • 57――――――――――――――――――――――――――

    第 5章 ハンドストラップの付け方―――――――――――――――――――――――

    第 5章 ハンドストラップの付け方

    ハンドストラップを付けると操作性が増します。

  • 58――――――――――――――――――――――――――

    第 5章 ハンドストラップの付け方―――――――――――――――――――――――

  • 59――――――――――――――――――――――――――

    第 6章 携帯ケースへの収納方法―――――――――――――――――――――――

    第 6章 携帯ケースへの収納方法

    全てをケースに入れてからバンドをしてください。

  • 60――――――――――――――――――――――――――

    第 6章 携帯ケースへの収納方法―――――――――――――――――――――――

  • 61――――――――――――――――――――――――――

    第 7章 故障とお考えになる前に―――――――――――――――――――――――

    症 状 電 池 電池スナップ 電圧コード

    電源が入らない ○ ○

    の点灯後、すぐ

    電源がオフする○

    が点灯する ○

    使用中に電源が

    オフする*○ ○

    電圧測定ができ

    ない○

    処置:

    直らないときは、

    修理をご依頼く

    ださい。

    新しい電池と

    交換する

    電池スナップ

    の端子部接触

    チェック

    ・電圧コードの断線チェック・電圧コードのバナナプラグとクリップの根元がしっかりと接続されているか確認

    第 7章 故障とお考えになる前に

    次のような場合は、故障とお考えになりがちですが、他に原

    因があることがあります。修理を依頼される前にもう一度お

    確かめください。

    注記

    *APS(オートパワーオフ)が有効になっているとき、何もキーが押されないと、約 10分後に電源がオフになります。(「2.11 オートパワーオフ機能」 参照)

  • 62――――――――――――――――――――――――――

    第 7章 故障とお考えになる前に―――――――――――――――――――――――

    症 状 確認事項、他

    測定できない

    "- - - -"表示になるまたは不定になる

    (1φPF計、3φPF 計)クランプセンサの向き、電圧コードの結線

    を確認してください。

    (周波数測定)

    インバータなど特殊波形および入力が 1 A以下、10 V以下では測定できない場合があります。

    思ったような測定

    データがとれない

    (予想より小さい、

    大きい)

    (1φP計、1φPF計、3φPF計)クランプセンサの向き、電圧コードの結線

    を確認してください。

    クランプセンサがしっかりと閉じている

    か確認してください。

    電池消耗警告マーク が点灯してないか

    確認してください。

    PEAK 表示で、表示が大きく動く

    入力が大きい場合、2~20カウントで表示が動く場合があります。

    その他、原因がわからない場合は、初期状態に戻してみてくださ

    い。RANGE キーを押した状態で、電源を ONにします。LCD全点灯後、 と表示し、すべての保存内容が初期値に

    戻ります。

    症 状 処 置

    Err1~Err5の表示が出る 修理をご依頼ください。

  • 63――――――――――――――――――――――――――

    第 8章 アフターサービス―――――――――――――――――――――――

    第 8章 アフターサービス

    ・本器の汚れをとるときは、柔らかい布に水か中性洗剤を少量

    含ませて、軽く拭いてください。ベンジン、アルコール、ア

    セトン、エーテル、ケトン、シンナー、ガソリン系を含む洗

    剤は絶対に使用しないでください。変形、変色することがあ

    ります。

    ・補修部品の最低保有期間は、製造打ち切り後 5年間です。・故障と思われるときは、「修理に出される前に」を確認してか

    ら、お買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。

    ・アフターサービスについてご不明な点は、お買上店(代理店)

    か、最寄りの営業所にご連絡ください。

    ・修理に出される場合は、輸送中に破損しないように梱包し、

    故障内容も書き添えてください。輸送中の破損については保

    証しかねます。

    ・本器の確度維持あるいは確認には、定期的な校正が必要です。

  • 64――――――――――――――――――――――――――

    第 8章 アフターサービス―――――――――――――――――――――――

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