電気設備の技術基準の解釈 - Minister of Economy, …第8章 分散型電源の系統連系設備(第220条―第232条) 別表 第1章 総則 第1節 通則 【用語の定義】(省令第1条)
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命令文の語用論*
阿部桂子
1.序 論
本研究 は、命令文 の概 念 構造 と、そ の誠実 で(serious)字 義 通 りの(litera1)用 法 にお
ける様 々な発話行 為 の認知 過程 を解 明す る ことを、 目的 とす る。
先行研究(e.g.Searle1969,Hamblin1987,Davies1988,Wilson&Sperber1988)に お い
て指摘 され て いる命令文 の基本的 な発 話行為 は、慣 例的 には次 のよ うな名称 でよば れ
て いる。
(1)Request
Passthesalt,please.
(2)Order
Stopthatdreadfulnoise,children,atonce!(Hamblil11987)
(3)Advice
PErER:Excuseme,Iwanttogettothestation.
MARY:Takeanumber3bus.(WUson&Sperber1988)
(4)Permission
PErER:CanIopenthewindow?
MARY:Oh,openit,then.(Wilson&Sperberl988)
(5)Goodwishes
Getwellsoon.(Wilson&Sperber1988)
(6)Audien㏄1esscase
Start,damnyou.(Wilson&Sperber1988)
(7)Predeterminedcase
Pleasebeout.(V昭Uson&Sperber1988)
関連性 理論以前 の語 用論的研 究 において 、命 令文 は 「指 図」(Directive)と い うカ テ
ゴ リー一の発語 内効 力(illocutionaryfor㏄)と 結 びつ け られ、そ の中での多様性 はさま ざ
まな語用論要 因によ るものだ とい う ことが指 摘 されて いる。 しか し、 いずれ も命令 文
一29一
とい う文 型 とそ の発話 行為 の関係 を説 明す る一般論 として は不十分で、明確 さ に欠 け
る ところが多 い。特 に上記(3)以 降の例 は、 「発話 の命題 によ って描 写 され た事 態/
行 動 を、聞 き手 によ り実現/遂 行 させ よ うとい う試み」 とい う命 令文 の標準 的な用 法
にそ ぐわな いため、語 用論 上の特例 とされ た り、不 明瞭 な定 義 をあた え られ た りして
きた。1
Wnson&Sperber(1988)は 、 文型 と発語 内効力 との 間 に、 命題態 度(propositional
attitude)と い う中間的 なカテ ゴ リー を想定す る ことによ り、命令文 の語 用論 を一般 理
論 の枠組 みで展 開 しよ うと して い る。次節 以降では、提案 され ているスキーマ に基 づ
いた命令 文の語用論 的分析 を通 して、 このよ うな考 えを検証 してい く ことにす る。
ト ー 戸 ← ・
2.関 連 性 理 論 の 基 本 的 枠 組 み2
Sperber&'Wilsonは 、伝 達 の仕 組み として 、意 図 明示推 論的 コミュ ニケー ショ ン
(ostensive-inferentialcommunication)モ デル を主張 して いる。 「意 図明示的」 とは、コミ
ュニケー シ ョンを話 し手 の側か ら捉 えた表現で 、話 し手 があ る ことを相手 に伝 え る意
図が あ り、か つ そ の意 図 が あ る こ と を自分 ・相 手 に対 して 相 互 に顕 在 化(mutually
manifest)し よ う とす る態 度 を意 味す る。 「推論 的」 とは、聞 き手が発 話 を理解 しよ う
とす る時 に、 コー ド化(一 般的 には言語化)さ れた情報 の解 読 だけでな く、推論 とい
う活動 をす る ことを意 味す る。推論 の背景 となる文脈 は前 もって与 え られ るのでは な
く、聞き手が発話 を理解 しよ うとす る時 に、その認知世界 よ り選択 され るので ある。
Sperber&Wilson(1986:122)に よ る と、あ る発話が ある文脈 において聞 き手 の認 知
世 界 に何 らか の影 響 を与 える時 、そ の発話 は その文脈 にお いて 関連性(Relevan㏄)が
あ る とい う。 そ して この よ う な関連 性 は 、 文 脈効 果(contextualeff㏄t)と 処 理 労 力
(processingeffort)と いう二 つ の面か ら相対的 に査 定 され る。3文 脈効果 とは、発話 が
聞 き手 の認知 世界 に及 ぼす 影響 であ り、 「文脈含意 」(contextualimplication)「 既存 想
定 の強化 」(strengthningexistingassumptions)「 矛盾 によ る既存想定 の破棄」(contradicdng
andelh血atingexistingassumptions)の3種 類が ある。処理労力 とは、聞き手が発話 を理
解す るため に必要 とされ る労力で あ り、実 際 には処理時 間 と考 え られ る。 関連性 は 、
文 脈効果が大 きけれ ば大 きいほ ど、処理 労力が小 さけれ ば小さいほ ど高 くなる。
意 図明示的伝達 は、自動的 に最適な 関連性 の見込 み(presumptio ofoptimalrelevance)
を伝 える。4そ の最適 な関連 性 の見込 み とは、 聞き手 の側 か らは、発話が発話 解釈 に
必要な処理 労力 に見合 うだけ の文 脈効 果 をもた らす と見 込 まれ る こと、話 し手の側 か
らは、発話 の内容、形 式が話 し手 の裁量で 、最 も関連 性が あるよ うにみえ るもの、言
一30一
い換えれば、伝達が最も成功しやすいと判断されるものが選ばれるということを意 味
する。5
コミュニケーションの成立において、話 し手と聞き手のた どる過程は異な り、聞き
手の解釈が話 し手が送るメッセージの内容 と完全に一致することは必ず しも要求され
ないが、話 し手は、自分の発話が聞き手に最適な関連性が達成できるような解釈を も
た らすように心がけ、聞き手は、そ ういう話 し手の期待に沿った解釈をしようと努力1
するという点で、両者は共通の方向を目指 しているといえる。
3。 関連性理論 に基 づ く命令文 の語 用論スキーマ
関連性理論において、命令文は、あらゆる用法に共通の概念構造を持つと想定され
ている。その概念構造には曖昧性(ambiguity)が 含まれて いるが、聞き手は、まずそ
の中心となる概念構造 を把握 し、文脈情報を背景に、関連性の原理に導かれて曖昧性
を除去すること(disambiguati。n)に より、発話 を理解す る。従って、序論で挙げたよ
うな発話行為のカテゴリーは、発話理解 のために同定されなくてはならない必要条件
ではなく、発話理解の結果として認識されるものである。
3.1.基 本概 念
Wilson&Sperberの 分 析 は、次の ような一般 理論 が背景 になってい る。
_也erdadonb伽eenlinguisdcfom孤dfor㏄(or,moregenerally,pragmaticinter)re城on)
ismediatedbyadirectsemantic血lkbetw㏄n血guisticformandrepresents丘onsofproposi-
donalattitude.(醐son&Sperber1988:86)
つ ま り、言 語形式 と発語 内効 力(言 い換 えれば、語用論上 の解 釈)に は命題態度 が 介
在 す る。命 題態度 とは話 し手 の命題 に対す る態度で あ り、英語 の平叙文 、疑 問文、 命
令文の ような文 型 は 、それぞ れ特定 の命 題態度 と結び つい てい る。Wilson&Sperber
-・ は、命令文 の命 題態度が 「話 し手か ら見 た潜在性(potentiality)と 願望性(desixability)」
とい う基本 的な態度 によ り構成 され てい ると主張す る。
この概念 を実際 にnon-declarativesentencesの 分析 に適用 したClark(1993)で は、潜
在性 と願望 性 はそれぞ れ次の よ うに解 説 され てい る。
一31一
Potentiality
Apotentialworld(foragivenindividual)isapossibleworldwhichiscompadblewith
everyd血gthatisknown(bydlati皿dividual)about也eactualworld.(Clark1993:83)
命令文で描写される潜在的な世界とは、現実と矛盾 しない、言い換えれば、実現可能
であった り、また現在既に実現 しているかもしれないと、話 し手が判断す る世界で あ
るということになる。従って、次の例のようにこの条件に矛盾するような命題内容 を
持つ命令文は、通常の文脈では受け入れ られない。6
(8)a.Havebeenbornaman.
b.TravelonMars.
c.Turnintoanearwig.(Sperber&Wilson1984quotedinClark1993:85)
潜在性が[±potential]と い う概念 であ るのに対 し、願望性 には程 度が あ りs(:aleで 表
される。
Desirab皿ty
Thenotionofadesirableworldisunusualinthatdes註abilityisamaUerofdegree:a皿worlds
thataredes丘ablearedesirabletoagreaterorlesserextenLThus,tosaythatthespeakerof
animperativeutterancecommu血ca疏at血estateofaffairsdescribedisdesirableenough
forittoberelevanttosayso(ordesirableinsuchawaythatitwouldberelevanttosayso).
(Clark1993:84)
命令文 を通 して話 し手が伝 える世界 は、関連性 の原則 に適合す る一一つ ま り最適な関 連
性 を予測 でき る一一程度 に望 ま しい世界 で あ る とい うこ とに な る。Wilson&Sperber
(1988:85)は また、願望性 とい う概念 は、誰 が(X)何 を(Y)誰 の観点か ら(Z)願 望的 と
みな してい るか とい う3つ の変数 を含 む と主張 して いる。
以上の考 えに基 づ くと、命令文 の概 念構造 は、IA1】[A2]の よ うに表 され る。
命 令 文 の 概 念 構 造
【A1】XregardsYaspotential
[A2]XregardsYasdesirabletoZ[X=Speaker,Y=Proposition]
一32一
命令文の場合、XとYは それぞれ話 し手、命題内容 として固定されているが、Zは 、
関連性の原則に導かれて、文脈情報 を背景に決定される。聞き手は、話 し手が命題 内
容を誰 にとって どの程度望 ましいと見なしているかを推論する中で、話 し手が命令文
を通 して遂行 しよう.としている発話行為を認識するのである。
3.2.語 用論的範 疇
Wilson&Sperber(1998)は 、Zの 捉 え方 によ り、命令文 の発話行 為が次 のよ うな2つ
の範疇 に分かれ る と主張 して い る。
Category1要 請 型Z=Speaker
Order,Request,Goodwishes,Audiencelesscases,Predeterminedcases_
Category2助 言 型Z=Hearer
Advi㏄,Permission...
第1の 要請型カテゴリーは、命令文が、 「要請」 「命令」 「願望」のように話 し手の
観点か ら望ましいと見なされる命題内容を含む発語内効力を発揮する場合であ り、第
2の 助言型カテゴリーは、 「忠告」 「許可」など、聞き手の観点か ら望ましいと見 な
される命題内容を含む発語内効力を発揮する場合である。
ここで、発話行為認識の手がか りとなるZが 、話 し手または聞き手 の二者択一・で
あ り、例えばZ={話 し手+聞 き手(+第 三者)}と な らないことを確認 しておきたい。
次の例は、一見,..Z- 話 し手+聞 き手あるいは第三者のようであるが、この二者択一
の反証にはな らない。
(9)1.Eammoremoneyforour(myandyour)living.
b.GetaglassofwaterforJane.
"Zの マ ー カ ー の よ うに見 え る(9a)のforourlivingあ る い は(9b)のforJaneは 、 あ く
まで もY(=命 題)に 含 まれ る要 素で ある。つ ま り、 ここでの命 題 は、(9a)で は、話
し手 と聞 き手 の利益 のた めにお 金 を稼 ぐこと、(9b)で は、Janeの 利益 のために水 を持
って くることで あ り、話 し手 がそ の実現 を話 し手 自身に とって望 ま しい と考 えて い る
と聞き手 に判 断され る と、要 請型 として 、 また、 聞き手に とって望 ま しい と考 えて い
ると判断 され る と、助言 型 として認識 され る。 この分 析では、序論で述 べた 「発話 の
一33一
命題によって描写された事 態/行 動を、聞き手によ り実現/遂 行させ ようという試
み」 という定義が破棄 されるため、発話が、(3)(4)の 「忠告」 「許可」のように、聞
き手の具体的な反応や行動を目的としない場合や、(5)(6)(7)の 「願望」のように、命
題内容実現の潜在性が話 し手や聞き手の支配下にない場合 も、特別な注釈を必要と し
なくなる。
3.3,発 話理解のための語用論的要因
命令文がある文脈で発話 された時、聞き手が、関連性の原理に適合する解釈に到達
するために文脈に取 り入れ活用する情報は、次のような語用論的要因としてまとめ る
ことができる。7
(10)a.話 し手 は、命 題 内容 を誰 にとって望 ま しいと見な して い るか。
b.聞 き手 と話 し手 の力関係 はどうなのか(社 会的、身体 的、心理的etc.)。
Sp<HrorSp>Hr8
c.聞 き手や話 し手 は、命 題 内容実 現の能力が あるか 。
(10a)は 、3.1.で 述 べた概 念構 造[A2]の 曖昧性 を除去 して、命令文 の発話 行為が要 請
型、助言型 いず れ のカテゴ リー に属す るか を、聞 き手 が判断す る要 因 とな る。(10b)
(10c)は 、文脈想定(contextualassumption)と しての役割 を果 たす。 つ ま り話 し手 は、
この情報 を背景 に して、関連性 の原則 と調和す る発話行為 の認識 へ と到達す るので あ
る。
では、序論 で挙 げた命令文 の発 話行為認識 過程 にお いて、(10)の 要 因が どの よう に
活用 され るか を考 察 して みよ う。9
「命令」 と 「要請」 は(10b)に よ り区別 され る。つ ま り、Sp>Hrと い う情報 は、
命 令 グルー プの認識 には活 用 され るが、要請 グルー プの認識 には活用 されな い。
・・…(11)(テ ー ブ ル で)Passthesalt,please.10
(10a)話 し手 は、 聞 き手 が 塩 を と って くれ る こ とが 、 話 し手 の観 点 か ら望 ま い と
思 って い る 。一一一口一〉要 請 型
(10c)聞 き手 は塩 を と る こ とが 出来 る。(文 脈 想 定)
↓
聞 き手 に塩 を とっ て ほ し い とい う話 し手 か らの 「要 請 」
一34一
(12)(教 師が騒 いで いる生徒 に対 して)Stopthatdreadfulnoise,ch皿dren,atonce!
(10a)話 し手 であ る教師 は、聞 き手 で ある生徒 が静か にす る ことを、話 し手 の観
点か ら望 ましい と思 って いる。一一ー一〉要請型
(10b)Sp>Hr:話 し手 は、聞 き手 を静か にさせ るauthorityを 持 つ。(文 脈想 定)
(10c)聞 き手は、静か にでき る。(文 脈想定)
↓
静か にす るよ うにとい う教師か ら生徒へ の 「命令 」
「許可」は、話 し手が、聞き手による命題内容の実現の潜在性をコントロールす る
なんらかの力を持っているという点で、 「助言」と区別 される。
(13)PErER:Excuseme,Iwanttogettothestation.
MARY:Takeanumber3bus.
(10a)メ ア リー は 、 ピー タ ー が 駅 に行 く に は3番 バ ス に 乗 る こ とが 、 ピー ター の
観 点 か ら望 ま しい と考 えて い る。 一一一 助 言 型
(10c)ピ ー タ ー は 、3番 バ ス に 乗 る こ とが で き る 。(文 脈 想 定)
↓
駅 に行 くに は3番 バ ス に 乗 っ た ら良 い とい うメ ア リー か らピー タ ー へ の 「助 言 」
(14)PETER:CanIopenthewindow?
MARY:Oh,openit,then.
(10a)メ ア リー は 、 ピー タ ー が 窓 を 開 け る こ とが 、 ピー タ ー の 観 点 か ら望 ま し い
と考 え て い る。 一 ウ 助言 型
(IOb)Sp>Hr:メ ア リー は 、 ピー タ ー の 窓 を 開 け る と い う行 動 に対 して 何 らか の
authorityを 持 つ 。(文 脈 想 定)
(10c)ピ ー タ ー は 、 窓 を開 け る こ とが で き る 。(文 脈 想 定)
↓
声一 窓 を開けて も良 い とい うメア リーか らピー ターへの 「許可 」
(15)(16)(17)は 、いずれ も話 し手 の 「願望 」 の表現 であるが、 このよ うな用法 につ
いて、Wilson&Sperberは 次 のよ うに述べて い る。
Goodwishesfallintothesamebroadcategoryasrequests,butrequiretwoadditional
-35一
assumptions:first,thespeakermanifestlybe血evesthatneithershenorherhearerisina
positiontobringaboutthestateofaffairsdescribed,ands㏄ond,shemanifestlyregards血is
stateofaffairsasbeneficialtothehearer.Audiencelessandpredeterminedcasesarealso
typesofwish,thoughheretheassumpdonisthatthestateofaffairsdescribedwillbebene-
facialtothespeaker,andthereneedbenohearerpresentatall.(Wnson&Sperber1988:86)
「願望」 は、Z=話 し手 とい う ことか ら要請型 に属 す るが 、語用 論的要 因(10c)に お け
る聞き手 あ るいは話 し手 に命 題内容実現 の能力がな い とい う情報が、 関わ りを持つ。
また、命 題Yは 、(15)の 場合 は当該 の聞き手 にとって利益 にな る事態 を、(16)(17)
のよ うに聞 き手 不在 の場合 は、話 し手 にとって利益 にな る事態 を表す 。
(15)Getwellsoon.
(10a)話 し手 は、 聞き手が早 く回復 す る とい う、聞き手の利益 にな る事態が実現
す ることは、話 し手 の観 点か ら望 ま しい と考 えて いる。一一…〉要請型
(10c)聞 き手 も話 し手 も聞き手 の回復 を早 める ことはで きな い。(文 脈想定)
↓
聞き手 が早 く回復す るように とい う話 し手 の 「願 望」
(16)(な かなかエ ンジ ンがかか らない車 の中で)S賦damnyou.
(10a)話 し手 は、エ ンジ ンがかか る とい う、話 し手 の利 益 にな る事態 が実現す る
ことは、話 し手 の観 点か ら望 ま しい と考 えて いる。一一 〉要請型
(10c)エ ンジ ンがかか るの は、話 し手 の能 力によ るもので はな い。(文 脈想定)
↓
エ ンジ ンがか か るように とい う話 し手 の 「願 望」
(17)(謝 りに来 た家 に入 る前 に)Pleasebeout
(10a)話 し手 は、謝 る相手が在 宅 してな い とい う、話 し手 の利益 にな る事態 が実
現 して いる ことは、話 し手 の観点か ら望 ま しい と考 えて いる。一…〉要請型
1(10c)話 し手 自身 の力で は、謝 る相手が 在宅 して いるか どうか という事態 を変 え
る ことは出来 な い。(も うすで に起 こってい ることで ある。)(文 脈想 定)
↓
謝 る相手 が在宅 して いな いよ うに という話 し手の 「願望 」
このように、発話理解の背景 となるコンテクス ト構築のための語用論的な要因は、
一36一
聞き手が発話 の理解 に必要 と判断す る ものを選ぶ ので あ り、個 々の発話 を理解 しよ う
とす る度 に、す べて を活用 す るわ けではな い。 また、それぞれ の要 因 は、活用 の範 囲
と個 々の ケー ス にお ける呼 び出 しや す さ(accessability)に は差 があ るが 、それ が発話
理解 にお ける役割 の重要性 の差 を示す とい うことにはな らな い。
一例 としてClark(1991:246 -248)の 、命令文 の発語 内行為認識 にお ける社 会的要 因
(socialfactors)の 役 割 につ いて のコメ ン トを考察 してみた い。
(18)a.Standatease.(観 兵 式 で 軍 曹 か ら 兵 士 へ)一 一>Order
b.Eaxyourvegetables.(親 か ら 子 へ)一 一>Order
(18a)と(18b)は 異 な っ た 種 類 のOrder。
(19)ReadAspectsoftheTheoryofSyntax.
a.(教 師 か ら ク ラ ス 全 部 の 生 徒 へ)一 一>Order
b.("Idon,tknowwhatthedifferencebetweencompetenceand
performanceis."と い う 問 い に 対 し て 特 定 の 生 徒 へ)一 一>Advice
(20)Havesomecake.(hostか らguestへ)一 一一>Offer
(21)(please)bequiet.a.(親 か ら 子 供 へ)一 ー一>Order
b.(子 供 か ら 口 う る さ い 親 へ)一 一>Plea
C.(夜 遅 く 鳴 く 猫 の た め 眠 れ な い 人 に よ る 発 話)一 一>Wish
ここでの社会 的要因 と呼 ばれ るものは、(IOb)に 属す る。Clarkの 判 断 に従 えば、 この
よ うな情報 は、 コミュニケー シ ョンにお いて、 聞き手 が発話 を理解 す るため の文 脈 想
定 と して の役割 を果 たす。つ ま り、発話 の理解 には、 コー ド化 され た情報 に、聞き手
が呼び 出す 、発話 を取 り巻 くいろい ろな種類 の情 報が絡 み合 って 、影 響 を与 えるの で
ある。11
以上 、関連性理論 の標準的 な枠 組み による分 析 を検 討 して きたが、次 に このスキ..._
マ の否定命 令文へ の拡張 を試 みる。
3.4,否 定 命 令 文
英 語 の否 定 命 令 文 は"don't"を 付 加す る こ と で 形 成 され るが 、 こ こで 問 題 とな る
の は 、命 令 文 にお け る 否 定 の作 用 域(scope)の 捉 え方 で あ る。例 え ば"Don'tsmoke"の
場 合 、 可 能 性 と して 、"Iorderyounottosmoke"の よ う に、否 定 が 命 題 と結 び つ く とい
う見 方 と 、"Iforbid(=Neg+order)youtosmoke."の よ う に、 否 定 が 発 語 内 効 力 と結 び っ
一37一
くという見方が挙げ られる。
ここでは、否定命令文の意味構造は命題否定であるという立場をとる。そ の根拠 と
して、次のようなことが指摘できる。
(22)"Don'tsmoke."は"lorder/adviseyounottosmoke"と 理 解 さ れ る が"ldon't
order,/adviseyoutosmoke"と は 理 解 さ れ な い 。
(23)"Don'tsayanythingtomenow"の"any"は 、 命 題 内 の 否 定 と の 結 び つ き を
示 し て い る 。
(24)"Don'ttrustyourson.Thisismyrequesdadvice/suggestion."で わ か る よ う
に 、 「否 定 命 令 文 」 は 必 ず し も 発 話 行 為 を 否 定 す る こ と に は な ら な い 。
以 上か ら、否定命 令文 の概念 構造 にはW(ニ ~P)が 存在 す るとい うことに な り、IAI]
[A2'」が想定 され る。
【A1lXregardsYaspotential
【A2,]Xregards~YasdesirableωZ(X=Speaker,Y=Proposition)
肯定命令文と否定命令文の概念構造の違いは、[A2]と[A2']に よ り示される。すな わ
ち、肯定命令文において、話 し手が命題内容の実現を望ましいと見な しているのに対
し、否定命令文においては、命題内容が実現 しないことを望ましいと見なしているの
である。
このスキーマでは、発話行為の認識過程は、次のように示される。
まず、 「要請」 「助言」 「命令」について考えてみよう。
(25)(写 真 を撮 っ て い る とき に)Don'tmoveplease.
(10a)話 し手 は 、 聞 き手 が 動 か な い こ とが 、 話 し手 の観 点 か ら望 ま しい と
..。 考 え て い る。 … 一一〉要 請 型
(10c)聞 き手 は、動 くことがで きる。(文 脈想定)
↓
動か ないよ うに とい う話 し手 か ら聞 き手へ の 「要請」
(26)(出 か けよう とす る相手 に向か って)
Theroadisslippery.Don'trun.
一38一
" 一(10a)話 し手 は、雨が 降 らな い ことが、話 し手 の観 点か ら望 ま しい と考 えて
(10a)話 し手 は、聞き手が走 らな い ことが、聞 き手 の観点 か ら望 ま しい と考 えて
い る。…一一〉助 言型
(10c)聞 き手 は走 る ことが でき る。(文 脈想定)
↓
走 らないよ うに とい う、話 し手 か ら聞き手へ の 「助言」
(27)Jolm:MayItellTomal)outyoura㏄ident?
0:Thisisbetweenyouandme.Don'tte皿himanything.
(10a)メ ア リー は、 ジョンが トムに事故 について話 さな い ことが、 メア リーの観
点か ら望 ま しい と考 えてい る。一…一〉要 請型
(10b)S>H:メ ア リー は、 ジ ョンが トム に事故 につ いて話 す とい う行動 を阻止す
るaukhorityを 持つ 。(文 脈想 定)
(10c)ジ ョンは トム にメア リー の事故 につ いて話す ことがで きる。(文 脈想定)
↓
事 故 につ いて トム に話 さな いよ うに という、 メア リーか らジ ョンへ の 「命令」
(27)の よ うな、否定命 題 を含 む 「命令」が しば しば 「禁止」と認識 され る ことも、(10b)
を文 脈想 定 と考 える ことで説 明がつ く。
「願望」 も、肯定命令文 と同様 に分 析で きる。
(28)(赤 ん坊 に向か って母親 が)Don'tgrowtoofast!
(10a)母 親 は、赤 ん坊 の成長が 早すぎな い ことが、母親 の観点 か ら望 ま しい と
考 えてい る。… 一合要 請型
(10c)母 親は赤 ん坊 の成長 の早さ をコ ン トロールで きない。(文 脈想定)
↓
あま り早 く成長 して ほ しくない とい う、母 親 の 「願望」
(29)(一 人で空 を見 上げなが ら)Don'train.
いる。 一 一〉 要請型
(10c)話 し手は、 自分 の能 力で雨 を降 らせ た り降 らせなか った りで きな い。
↓(文 脈想定)
話 し手 の、雨が 降 らな いで欲 しい とい う 「願望」
一39一
「願望 」は、肯定 ・否定命令文 共 に、語 用論要 因(10c)に お ける否定 的な情報 にそ の
特殊性 が ある。
Wilson&Sperberは 、否定 の命 令文 を特 にと りあげてはないが、上述 の ように、提 案
されたスキーマ は、[A2']に ~Yを 想定す るだけで、否定 命令文 の意 味構造 をあ らわ
す こともで きる し、 また、肯定命 令文 との共通性 も、 同じ語用論 要因 の活用 とい う形
で示す ことが でき る。
4.結 論 と今 後 の 課 題
Clark(1991:242ff.)に お いて 、Wilson&Sperberは 、命 令文 をは じめ とす る様 々な統
語構造 を、推論 によ る発話 の理解 にお ける高次表意(higher-1evelexplicature)へ の制約
とい う手続 き 的な意味(proceduralmea1Ung)の コー ド化 と して捉 えて いるとい うこ と
が 、述べ られて いる。例 えば、命 令文 とい う文 型 は、話 し手が命題 を"potential&desirable
world"と 想 定 して伝 えよ うと して いる ことを示 してい る。聞 き手 の方 は、この文型 を
手 がか りに して、話 し手 の このよ うな命題態度(高 次表意 の一 つで ある)を 含 めた 発
話 の概 念構造 を復元 し、関連性 の原則 と文 脈情報 に導かれて 曖昧性 を除去 して発話 行
為 を認 識 し、最適 な関連性 を実 現す る発話 の理解 へ到達す る という ことになる。発 話
行 為認識 にお いて果 たす文型 の役割 の重要 性は、次 の例 によ り明 らかで あ る。
(30)(教 師 が 、 騒 い で い る 生 徒 に)
1.Getoutatonce.
b.Iwantyoutogetoutatonce.
c.Id血kitispotentialanddesirableformethatyougetoutatonce.
この場 合、教師 は 「命 令」 とい う発 話行為 を遂行 し、生徒 にそ れ を伝 えよう として い
る。(30a)(30b)(30c)は 、いずれ も同 じ命題(=聞 き手 がす ぐ出て い く)と 文脈想 定
(=話 し手が 、命題 内容 を、実現 可能で話 し手 にとって望 ま しい世界 と捉 えて いる)
一一 を表 して いる、処 理労 力(processingeffort)は 、文 の長 さという観 点ではa<b<cと
なる。また 、話 し手 の意思 を伝 える とい う意味で の明示性(explicitness)の 度 合 いは、
c<b<aと な り、そ の結果、発話理解 のため に聞き手の推論が果 たす役割 は、a<b<c
とな る。従 って、聞 き手 で ある生徒 に、教 師が遂行 しよ うとして いる 「命 令」 とい う
発話行為 を最 も直 接的 に伝 え るのは、(30a)と い うことに な る。つ ま り、文 型 は、高
次表意 のひ とつで ある発話行 為 をでき るだ け少な い処理 労力で認識す る手順 を、聞 き
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手 に提供す る という、手続 的な意 味 を持つ と言 えるだ ろう。
Wilson&Sperberの スキー マは、肯定 ・否定命 令文 を概念 レベル と語用論 レベル の2
段階で分析す る ことによ り、そ の発 語内効 力の普遍性 と多様性 を、一般理論 の枠 組 み
で解 明 した。
本研究 では、命令 文の誠実(serious)で 字義通 りの(literal)用 法 を取 り上 げたが、今
後 の課題 は、次 の例 のよ うに、 このseriousness,literalnessの どち らか あるいは両方 を
欠 く用法一一一つ ま り、関連性理論 で のいわゆ る解 釈的用 法… への、 このスキーマ の適 用
の可能性 を検 証す るこ とであ ると考 え る。
(31)a.Buildyourownroadthroughlife.
b.That'trightMisinte叩retevery血ingIsay.
c.A:WhatdidJanesay?
B:VoteNa丘ona1.(a:Wilson&Sperber1988:89,b,c:Blakemore1992:111)
(31a)は 、Wilson&Sperberの いわゆ る"less-than-literalinterpretationofher←speaker's)
thoughts"12で ある。話 し手 は、数 ある発話 の含 意 の うち、例 えば 「自分 の人生 は自分
で切 り開 け」 とい うよ うな、聞 き手が注 目す るに値す る と判断す るもののみ を選び 、
伝 えよう としてい る。(31b)(31c)は 、エコー発話で ある。(31b)はthreatening効 果 を
持ち、(31c)は ジ ェイ ンの発話 の引用で ある。 この ような 解釈的 用法は 、命令文 に特
有な ものではな く、発話 一般 に認 め られ るものであ る。命令文 の解 釈的用法 を どこ ま
で一般理論 で説明で き るのか、命 令文 に特有 の解 釈的用法が ある と した ら、上記 の ス
キ ーマに どの ように組 み込む のか、今後 、考察 を重ねて いきたい と考 えて いる。
注
*本稿は、1998年12月5日 に関西外国語大学において行われた第1回 目本語用論学会での口頭発表を
一'∵ 加筆 ・修正したものである。当 日、有益なコメン トをいただいた会場の方々にお礼を申し上げたい。ま
た論文の改訂にあた り、編集委員諸氏より、貴重なコメントをいただいた ことに感謝の意 を表 したい。
松山大学久保進教授、奈良女子大学大学院人間文化研究科村田和代氏には、研究会や個人的な議論の中
でご助言 ・ご批判をいただいたことを感謝 したい。特に、奈良女子大学内田聖二教授には、改訂版にお
ける全般的なご指導をいただいた ことを深 く感謝 したい。本稿の不備、誤 りなどは、言 うまでもなく筆
者の責に帰せ られるものである。
一41一
1先 行 研 究 へ の 関 連 性 理 論 か ら の 批 判 は 、Wilson&SperbeK1988)を 参 照 の こ と 。
2関 連 性 理 論 関 係 の 用 語 の 日 本 語 訳 は 、 内 田 他 訳(1993)『 関 連 性 理 論 』 、 武 内 ・ 山 崎 訳(..,)rひ と
は 発 話 を ど う 理 解 す る か 』 に 従 っ た 。
3Relevan㏄ は 次 の よ う に 定 義 さ れ て い る 。
Anassumptionisrelevantinacontextifandonlyifithassomecontextualeffectinthatcontext.(S&Wl986:122)
Extentcondition1:anassumptionisrelevantinacontexttotheextentthatitscontextualeffectsinthiscontext
arelarge.
Extentoondition2:anassumption15relevantina◎ontexttotheextentthatitscontextualeffectsinthiscontext
acelarge.(S&Wl986:125)
4Pnndpleof爬levan㏄ は 次 の よ う に 述 べ ら れ て い る 。
(a)◎ognitiveprinciple:humancognitiontendstobegea爬dtothemaximisationof面evancc
(b)communicativeprinciple:everyactofostensive。ommuni《 洛tion。ommunicatesthepresumptionofitsown
optimahdevano巳(S&W1995:260)
5Presumptionofoptimalrelevanceは 次 の よ う に 説 明 さ れ て い る 。
(a)Theostensivestimulusisrelevantenoughforittobeworththeaddressee'seffc)rtto
processlt・
(b)Theostensivestimulusisthemostrelevantonecompatiblewiththecommunicator's
abilitiesandpreferences.(Sp釘ber&Wilsonl995:270)
6命 題 実 現 がpotentialで あ る か ど う か に つ い て は 、 個 人(こ こ で は 話 し 手)が 発 話 時 に 下 す 判 断 で あ
る 。 そ れ ぞ れ の 発 話 は 、 実 現 可 能 な 条 件 が 整 っ た と 話 し 手 が 判 断 す れ ば 、 容 認 可 能 に な る 。'
7以 下 の 要 因 の 概 念 は 、Wieerzbicka(1987),Wilson&S昨r(1988),Blakemore(1992),Vand㎝ek㎝ 著 久 保
監 訳(1996)を 参 考 に し た 。
8現 実 に はSp=Hr,Sp≒Hrと い う 場 合 も あ り う る が 、 要 請(後 述)の 分 析 で も わ か る よ う に 、 こ の よ う
な 関 係 は 、 命 令 文 の 発 話 行 為 認 識 の た め の 要 因 と し て 聞 き 手 が 呼 び 出 す 情 報 に は な ら な い 。
9概 念 構 造 の 囚[B]は こ こ で は 省 略 す る が 、 【B]は(10a)に 組 み 込 ま れ て い る 。
10"please"は 、 要 請 型 の マ ー カ ー で あ る 。
、,11Relevance第2版 の 後 記 で 、Sperber&Wilsonは 、関 連 性 理 論 にお い て も今 後 、社 会 的 要 因 が コ ミ ュ ニト・・ 川
:'ケ ーションにおいて果たす役割の研究をす る必要があるという主張をしている(278 -279)。
12()内 は筆者が加筆。
参 考 文 献
Blakemore,D....UruderstanaCngUttenvtces:Anintma4cctiontopragmatics.O》db"tBlac㎞dL(武 内 道 子 ・
一42一
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