Faculty of Systems Design システムデザイン学部 [人工知能・自然言語処理]...

9
システムデ ザイン 学 部 科 学 技 術の新たな概 念や 最 先 端テクノロジーがもたらすイノベーション(技 術 革 新)によって、かつてはSFの世界にしかな かった技術やシステムが現実のものとなりました。それらは、多分野の複数の技術が連携・融合することで初めて実現され たものです。そうした新しい時代の技術には、人間中心のシステムの視点が求められています。本学部は、システム技術を機 能と感性という二つの側面から総合的に教育研究する最先端の学部です。そして、2018年4月、社会・産業からの需要が著 しく増加している情報系分野や機械系の生命分野を強化し、5学科からなる新しいシステムデザイン学部がスタート。確 かな基礎に裏づけされた応用力と、豊かな創造性を持つ技術者・研究者を育みます。 Faculty of Systems Design 1・2年 次:主に南 大 沢キャンパス 3・4年 次:主 に日野 キャンパ ス あなたの感性で、 ぬくもりのある 未 来 の システムを 創 成しましょう システムという全 体と 社会的需要を考察しつつ 先端研究は進む 学部の考え方と特色 本学部の最大の特徴は、現在の都市社会に必要なシステムだけでなく、次世代や近未来の実現を目指すさまざまなシス テムを、数理的、システム工学的なアプローチはもちろんのこと、人間の感性を重視したデザイン工学的なアプローチからも 総合的に教育研究するという点です。 5つの学科は、それぞれが独自性のある専門教育を行っていますが、さまざまな要素技術・研究成果が総合された複合シス テムの設計・開発には、個々の知識だけでなく、関連した多くの分野の総合的な知識やノウハウ、さらにはそれらを統合化す る技術が必要となります。そのために、本学部では各学科の専門分野に限定されることなく、学科間の緩やかな連携による 教育研究体制により周辺分野の知識も含めた学際・横断的教育を受けることができる仕組みを整備しています。 Point 1 科学技術の世界では、多分野間の連携 や融合化が進み、最新テクノロジーを利 用したシステムが生まれています。それら に柔 軟に対 応できる、応用性・創 造 性 豊 かな人材を育成します。 応 用 性・創 造 性 豊 か な 柔軟性のある人材を育成 Point 2 システム開発では、異分野の技術者や開 発 研 究 者 間でのコミュニケーションが必 要とされます。学 科 間の垣 根が低い教 育 スタイルは、コミュニケーション力や協 調 性を醸成するのに適しています。 コミュニケーション力を 醸成する教育スタイル Point 3 本学部は、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア 諸国の数多くの大学と研究交流協定を 結んでいます。その交流ネットワークを利 用した国際的な視点での人材育成を目 指します。 ネットワークを生かし 国際的視点で人材を育成 航 空 宇 宙 シス テム 工 学 を 専 門 とし 、研 究 室 で は 現 在 、 100kg未満の超小型人工衛星に搭載する推進系の開発 と、人 工 流 れ 星 の 実 現 に 向 けた 研 究 に 参 加しています。人 工 流れ 星は新しいエンターテイメントの開 発として着 手した 研究でしたが、流星が光る高層大気層の詳細なデータを収 集し地 上 の 気 象 変 動 への 影 響を調 べる等 、サイエンスとし てのミッションが加わる予 定です。 航 空 宇 宙システム 工 学 は 総 合 工 学 。多 種 多 様 な 分 野 が 関 わるため 、人 工 流れ 星がそうであったように、研 究 者すら想 像していなかった領 域に拡 大する可 能 性を秘めています。こ のことは 、システムデザイン学 部 の 研 究 全てに当てはまりま す。本学部の研究は常にシステムという全体を考えつつ、 社会の要請に応えたり需要を触発したりすることが特徴と いえます。 設 置 学 科・コース TMU #EDUCATION 01 02 超小型人工衛星の推進系開発と人工流れ星 研究者も想像しない領域に広がる可能性 情報科学科 電 子 情 報 システム工 学 科 機 械 システム工 学 科 航 空 宇 宙 システム工 学 科 インダ ストリアルアート学 科 情 報 システムコース 電 気 通 信 システムコース 知能機械コース 生体機械コース http://www.sd.tmu.ac.jp/ 01 02 佐原 宏典 教授 096 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 097

Transcript of Faculty of Systems Design システムデザイン学部 [人工知能・自然言語処理]...

システムデザイン学部

システムデ ザイン 学 部

科学技術の新たな概念や最先端テクノロジーがもたらすイノベーション(技術革新)によって、かつてはSFの世界にしかな

かった技術やシステムが現実のものとなりました。それらは、多分野の複数の技術が連携・融合することで初めて実現され

たものです。そうした新しい時代の技術には、人間中心のシステムの視点が求められています。本学部は、システム技術を機

能と感性という二つの側面から総合的に教育研究する最先端の学部です。そして、2018年4月、社会・産業からの需要が著

しく増加している情報系分野や機械系の生命分野を強化し、5学科からなる新しいシステムデザイン学部がスタート。確

かな基礎に裏づけされた応用力と、豊かな創造性を持つ技術者・研究者を育みます。

Faculty of Systems Design

1・2年次:主に南大沢キャンパス 3・4年次:主に日野キャンパス

あなたの感性で、ぬくもりのある未来のシステムを創成しましょう

システムという全体と社会的需要を考察しつつ先端研究は進む

学 部 の 考 え 方と特 色

 本学部の最大の特徴は、現在の都市社会に必要なシステムだけでなく、次世代や近未来の実現を目指すさまざまなシス

テムを、数理的、システム工学的なアプローチはもちろんのこと、人間の感性を重視したデザイン工学的なアプローチからも

総合的に教育研究するという点です。

 5つの学科は、それぞれが独自性のある専門教育を行っていますが、さまざまな要素技術・研究成果が総合された複合シス

テムの設計・開発には、個々の知識だけでなく、関連した多くの分野の総合的な知識やノウハウ、さらにはそれらを統合化す

る技術が必要となります。そのために、本学部では各学科の専門分野に限定されることなく、学科間の緩やかな連携による

教育研究体制により周辺分野の知識も含めた学際・横断的教育を受けることができる仕組みを整備しています。

Point1

科学技術の世界では、多分野間の連携

や融合化が進み、最新テクノロジーを利

用したシステムが生まれています。それら

に柔軟に対応できる、応用性・創造性豊

かな人材を育成します。

応用性・創 造 性 豊かな

柔 軟 性のある人 材を育 成

Point2

システム開発では、異分野の技術者や開

発研究者間でのコミュニケーションが必

要とされます。学科間の垣根が低い教育

スタイルは、コミュニケーション力や協調

性を醸成するのに適しています。

コミュニケーション力を

醸 成する教 育スタイル

Point3

本学部は、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア

諸国の数多くの大学と研究交流協定を

結んでいます。その交流ネットワークを利

用した国際的な視点での人材育成を目

指します。

ネットワークを生かし

国 際 的 視 点で人 材を育 成

航 空 宇 宙システム 工 学 を専 門とし、研 究 室 では 現 在 、

100kg未満の超小型人工衛星に搭載する推進系の開発

と、人工流れ星の実現に向けた研究に参加しています。人

工流れ星は新しいエンターテイメントの開発として着手した

研究でしたが、流星が光る高層大気層の詳細なデータを収

集し地上の気象変動への影響を調べる等、サイエンスとし

てのミッションが加わる予定です。

航空宇宙システム工学は総合工学。多種多様な分野が関

わるため、人工流れ星がそうであったように、研究者すら想

像していなかった領域に拡大する可能性を秘めています。こ

のことは、システムデザイン学部の研究全てに当てはまりま

す。本学部の研究は常にシステムという全体を考えつつ、

社会の要請に応えたり需要を触発したりすることが特徴と

いえます。

設置学科・コース

TMU #EDUCATION

01

02

超小型人工衛星の推進系開発と人工流れ星

研究者も想像しない領域に広がる可能性

情報科学科電子情報システム工学科

機械システム工学科

航空宇宙システム工学科インダストリアルアート学科

情報システムコース電気通信システムコース

知能機械コース生体機械コース

http://www.sd.tmu.ac.jp/

01

02

佐原 宏典 教授

096 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 097

システムデザイン学部

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

領 域 導 入 科目( 必 修 )

ビッグデータ・マイニング概論ソーシャル・マルチメディア概論

人工知能・自然言語処理概論

学 科 基 礎 科目( 選 択 必 修 )

データ構造とアルゴリズムⅠ情報数学Ⅰプログラミング基礎演習Ⅰ

データ構造とアルゴリズムⅡ、情報数学Ⅱプログラミング基礎演習Ⅱ、データ構造とアルゴリズム演習形式言語とオートマトン、言語処理系、計算機システム

学科専門科目群

基 礎 理 論 系 科目( 選 択 必 修 )

実践数値計算人工知能離散数学

情報論理学、オブジェクト指向型言語、計算理論情報セキュリティ、機械学習、情報理論プログラミング言語論

情報科学応用数学暗号理論符号理論

アーキテクチャ系科目

( 選 択 必 修 )

ソフトウェア構成論コンピュータネットワークソフトウェア設計論

コンピュータアーキテクチャ基礎論、オペレーティングシステムインターネット、ソフトウェア工学、並列処理現代計算機アーキテクチャ、無線ネットワーク

分散処理

コンテンツ系 科目( 選 択 必 修 )

データベース信号処理Usability Engineering

画像処理、HCI、知的エージェント、パターン認識データマイニング、音響・音声信号処理感性工学、バーチャルリアリティ

ネットワーク科学情報可視化自然言語処理

実 験 科目・特 別 研 究( 必 修 )

システムプログラミング実験 応用プログラミング実験情報科学特別研究1情報科学特別研究2

ゼミナール( 選 択 ) 情報科学ゼミナール

学 部 共 通 科目( 選 択 ) 科学技術英語第一、科学技術英語第二システムデザイン論、インターンシップ

産業と法規

Profile

人間の脳と心をモデル化して人工知能の先端理論と技術を学びます

高度な技術を人が使いこなすためのシステム

 囲碁ソフトが世界最強とされるプロ棋士に勝つた

めには、人間と同じように考えて進化する頭脳が必要

です。人間の判断が心の動きにも左右されることを考

えるなら、心理的側面にも着目する必要があるでしょ

う。囲碁ソフトの勝利は、「人工知能」が人間の脳の

生理学的側面に着目したニューラルネットワークや、

心理学的側面の研究成果であるファジィ理論を取り

入れることでいよいよ高度に、人間並みになってきた

証。もちろん最強の囲碁ソフト開発が目的ではありま

せん。近未来の社会的インフラとして、これらの技術、

理論を学んでいきます。

 今後ますます重要となる情報科学の分野の中でも、特に人間の心

理と生理にも関係する知能情報処理の考え方や手法を学びました。

AIはロボットの機能を実現するためにも、人間との対話をするために

も重要な技術です。人間の優れた特性を取り入れて発展する知能情

報処理について、幅広い内容を勉強しました。これからの情報処理技

術の中でも必須となる分野だと思いました。

システムデザイン学部 システムデザイン学科ヒューマンメカトロニクスシステムコース※ 4年東京都立 清瀬高等学校 出身

梨木 玲穏 さん

NOTICE広い視 点を持ち、システムを捉えることの重 要 性を学びました

授業 Pick up

知能情報処理(2年次)/山口 亨 教授

Department of Computer Science

システムデ ザイン 学 部

情報科学科プログラミングと数理・論理的思考により社会的価値を創出します

[ ビッグ デ ータ・マイニング ] [ ソーシャル・マル チメディア ]

SNSやIoTなどにより、さまざまなデータがリアルタイム・大規模に収集可能となっています。これらのビッグデータを分析し、社会に新たな価値をもたらすデータマイニングなどの技術・システムについて学びます。

現代社会はテキスト、音楽、映像等の多様で膨大な情報が世界中で流通・活用され、新たな価値を生んでいます。これを支える情報処理技術やネットワーク技術、また仮想現実や社会分析などの高度な情報利用技術を学びます。

[ 人 工 知 能・自然 言 語 処 理 ]

人工知能の発達で自動化が進み、これまで人が行ってきた作業が急速に機械に置き換えられています。これらの発展を支える言語・対話・画像処理技術、そして人間と機械とのインタラクションやインタフェースについて学びます。

研究分野

履修モデル http://cs.sd.tmu.ac.jp/

コンセプト

 現代社会において、情報技術は歴史上4回目の「産業革命」と呼ばれるほどの変化を引き起こしています。新技術が日進月歩で登場する一方で、社会的なリスク要因は多様化する傾向にあります。そうした未知の状況に直面する中、情報技術を駆使することで将来を見据えた的確な決断を行い、グローバルに活躍できる人材の養成が急務となっています。変化に柔軟に適応し、高度な情報技術に熟達した、国際的に活躍できるエンジニアの育成を目指しています。

カリキュラム

 1・2年次は、南大沢キャンパスで幅広い教養知識を学び、専門知識の修得に必要な基礎力を養います。領域導入科目で最先端の技術を学ぶとともに、2年次以降は3つの学科専門科目群(基礎理論系・アーキテクチャ系・コンテンツ系)を履修。3年次以降は、日野キャンパスで学科専門科目群の学修を引き続き行います。4年次には特別研究(卒業研究)を履修。教員一人あたり4名程度の研究室配属によるきめ細かい指導により、最先端の研究を経験します。

求める学生像

 高度情報化社会を支える技術・専門知識に幅広く興味を持っている人/世界にインパクトを与える仕事に挑戦したい人/全員がリーダーシップを発揮して問題解決に当たるプロジェクトに貢献したい人。

首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス※2019年度教職課程申請中。ただし、文部科学省における審査の結果、 予定している教職課程の開始時期が変更となる可能性があります。

進路情報

※就職先・進学先の詳細は順不同

【主な就職先】 アルプス技研工業株式会社/株式会社イトーキ/SGフィルダー株式会社/株式会社NTTデータ/NTTコムウェア株式会社/オークマ株式会社/オムロンソーシアルソリューションズ株式会社/オリンパスメディカルシステムズ株式会社/川崎重工株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社/KDDI株式会社/スズキ株式会社/ソフトバンク株式会社/株式会社ダマディック/大日本印刷株式会社/株式会社東芝/中村留精密工業株式会社/日本アイ・ビー・エム株式会社 など【主な進学先】 首都大学東京大学院/東京工業大学大学院/東京医科歯科大学大学院/電気通信大学大学院/千葉大学大学院/東北大学大学院

主な就職・進学状況(2012〜2016年度実績) 業種別就職情報

高等学校教諭一種(情報)

取得可能な資格・免許 ※

※本学科の前身となる「知能機械システムコース」「情報通信システムコース」「経営システムデザインコース」の合算情報及び、 大学院「知能機械システム学域」「情報通信システム学域」「経営システムデザイン学域」博士前期課程の合算情報を掲載しています。

製造業49.0%情報

通信業36.7%

569名

その他14.3%

830名

その他内訳:学術研究・専門・技術サービス業1.9%/公務1.9%/運輸業・郵便業1.4%/金融業・保険業1.2%/卸売業・小売業0.8%/教育・学習支援業0.8%/サービス業0.8%/建設業0.7%/不動産業・物品賃貸業0.5%/宿泊業・飲食サービス業0.2%/生活関連サービス業・娯楽業0.1%/業種不明等1.2%/その他4.1%

その他内訳:進学2.6%/運輸業・郵便業1.9%/学術研究・専門・技術サービス業1.9%/建設業1.1%/卸売業・小売業1.1%/教育・学習支援業0.5%/公務0.5%/サービス業0.4%/電気・ガス・熱供給・水道業0.2%/宿泊業・飲食サービス業0.2%/業種不明等0.4%/その他3.5%

進学63.6%情報

通信業13.5%

その他15.6%

製造業7.3%

知能機械システム学域・情報通信システム学域・経営システムデザイン学域 博士前期課程修了生

知能機械システムコース・情報通信システムコース・経営システムデザインコース卒業生

※2015年度から、「知能機械システムコース」に名称変更。

Profile

世界的に活躍するエンジニアに欠かせない基本中の基本技能です

 2年次前期の講義「データ構造とアルゴリズム」で

学んだ、計算時間の少ない効率的なアルゴリズムや

コンパクトなデータ構造についての知識を確かめな

がら、バグを入れにくいきれいなプログラムを書くた

めの作法も含めてプログラミング能力を鍛える演習

です。GoogleやMicrosoft、Appleのようなグロー

バル企業の就職試験では必ず問われる、ソフトウェア

エンジニアに必須の技能。コンピュータサイエンスの

基礎を身につけた卒業生が、将来これらの企業など

で働くことも含め、世界的に活躍するエンジニアにな

ることを期待しています。

システムデザイン学部 システムデザイン学科情報通信システムコース 4年東京都 私立高輪高等学校 出身

黒澤 道希 さん

NOTICE機 械 翻 訳の研 究を、大 学 院でも継 続して追 究します

アルゴリズムとプログラムを一体で考える

 同じ作業をするプログラムでも、アルゴリズム次第で計算処理の時

間が大きく変わります。そのことを理解するため、ソートなどの基本的

なアルゴリズムについて、問題に対して自分でプログラムを実装して処

理速度などを確認しました。実習の目的はプログラミング技術の向上

ですが、非効率的なアルゴリズムが引き起こす現実問題にも触れ、今

後プログラムを書く上で重要な基礎を身につけることができました。

演習 Pick up

情報工学演習(2年次)/小町 守 准教授

098 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 099

システムデザイン学部

進路情報 ※本学科の前身となる「電気電子工学コース」「情報通信システムコース」「経営システムデザインコース」の合算情報及び、 大学院「電気電子工学専攻」「情報通信システム学域」「経営システムデザイン学域」博士前期課程の合算情報を掲載しています。

753名

電気電子工学コース・情報通信システムコース・経営システムデザインコース卒業生

電気電子工学専攻・情報通信システム学域・経営システムデザイン学域 博士前期課程修了生

その他内訳:学術研究・専門・技術サービス業2.1%/公務1.7%/運輸業・郵便業1.5%/金融業・保険業1.2%/建設業0.8%/卸売業・小売業0.7%/不動産業・物品賃貸業0.5%/教育・学習支援業0.5%/電気・ガス・熱供給・水道業0.4%/宿泊業・飲食サービス業0.4%/サービス業0.4%/生活関連サービス業・娯楽業0.1%/業種不明等0.9%/その他2.8%

その他内訳:進学2.9%/学術研究・専門・技術サービス業2.5%/建設業1.6%/公務1.2%/電気・ガス・熱供給・水道業0.8%/サービス業0.6%/卸売業・小売業0.4%/宿泊業・飲食サービス業0.2%/教育・学習支援業0.2%/業種不明等0.4%/その他3.5%

進学64.5%

その他14.0%製造業

7.3%

情報通信業14.2%

運輸業・郵便業3.3%

その他14.3%

510名 製造業46.7%

情報通信業35.7%

※就職先・進学先の詳細は順不同

【主な就職先】 富 士 通 株 式 会 社 / 株 式 会 社日立 製 作 所 /日本 電 気 株 式 会社( N E C )/三菱電機株式会社/SCSK株式会社/株式会社NTTデータ/東日本電信電話株式会社(NTT東日本)/ソフトバンク株式会社/日本ユニシス株式会社/富士ゼロックス株式会社/ヤフー株式会社/株式会社リコー/株式会社野村総合研究所/株式会社日立ソリューションズ/KDDI株式会社/スズキ株式会社/東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)/株式会社東芝/パイオニア株式会社/富士電機株式会社/本田技研工業株式会社/株式会社NTTデータ・アイ/キヤノン株式会社/新日鉄住金ソリューションズ株式会社/TIS株式会社 など【主な進学先】 首都大学東京大学院/東京大学大学院/東京工業大学大学院

主な就職・進学状況(2012〜2016年度実績) 業種別就職情報

第一級陸上特殊無線技士(別途定められた課程の履修が必要)/第三級海上特殊無線技士(別途定められた課程の履修が必要)

取得可能な資格・免許

Department of Electrical Engineering and Computer Science

システムデ ザイン 学 部

情 報 システムコース電 気 通 信 システムコース電子情報システム工学科

情報システムコース

電気通信システムコース

[ 情 報 ネットワークシステム 領 域 ] [ エ ネ ルギ ー 情 報 システム 領 域 ]

 今日のわが国においては、人災や天災への対策、防犯、防疫、食品の安全性の確保、社会の高齢化、行政

の電子化に伴う個人情報の保護といった、現代の社会・産業が抱える諸問題がクローズアップされ、それらの

解決が求められています。これらの問題に対処するには、情報を効果的に収集し、それを円滑に流通させ、さら

に適切に処理することが極めて重要です。それらは、高度情報化社会を実現し持続的に発展させていくため

の技術的な基盤としてだけでなく、著しい成長を続ける情報技術産業をはじめとする全ての産業を支える基幹

技術としても不可欠です。情報システムコースでは、このような社会と産業の発展に寄与する情報システム関連

技術を幅広く学び、新時代を切り拓くことのできるICT(information and communication technology)技術

者・研究者を育成します。

 この目的を達成するために、安全で円滑な情報の流通をもたらす情報ネットワーク分野や、社会を構成する人間

とそれを取り巻く環境に対する効果的なセンシングなどを実現する通信技術分野、社会および産業の視点からシ

ステムを解析、評価、設計、最適化する社会情報システム分野といった、複合的な学問領域において、上記のよう

な今日の諸問題にアプローチすることを目指した総合的な教育を行うのが「情報システムコース」の特色です。

 電気電子通信システム技術は、人々の生活を支えるライフラインとしての電力供給から、情報通信機器、運

輸、社会システム、医療・生命科学、宇宙開発、環境、その他極めて多様な分野において不可欠とされる技術

です。また、将来の新しい技術の要所にも電気電子通信システム分野の知識が重要な役割を果たします。さら

に近未来には、人類の活動エネルギーのほとんどが、電気エネルギーに依存すると予想されています。

 「電気通信システムコース」では、このような多様な分野の技術に関わることができ、その発展に貢献できる

人材を育てます。具体的には電気・電子の材料とその特性、電磁気学、電気電子回路、制御理論、エネルギー

の変換・制御、情報通信、情報処理に関する分野を学ぶと同時に、それらを取り巻く分野や領域を超えた新し

い学問を、理論および実験を通して効果的・効率的に学修します。また、卒業後の進路である企業の専門技術

者、あるいは研究者にとって不可欠な技術の核となる基礎力や応用力を、そして技術者としてだけでなく、社会

人として生涯にわたり自己を磨き向上させることのできる力を身につけます。これにより、幅広い技術分野にお

いて主体的に課題を発見・解決し、将来リーダーとして活躍することのできる人材の育成を目指します。

安全で円滑な情報の流通をもたらす情報ネットワーク技術、高性能で信頼性の高い情報システムを実現するための理論と実装、複雑で高機能なシステムを解析、評価、設計、最適化するための理論と応用、などに関する研究。

多様な技術分野に貢献する機能デバイスとその応用としての電子システム、社会・産業に不可欠なパワーエレクトロニクス、エネルギーマネージメント、電磁エネルギー応用、エネルギー・環境応用、などに関する研究。

[ 通 信 システム 領 域 ]

電磁界、電気信号、超音波などを伝送媒体とする電信技術、その応用としての生体・生命体等の計測・評価、電磁・光信号などを介した環境計測、電磁環境評価、環境に関する予測や影響評価、などに関する研究。

電子情報システム工学科

電子情報システム工学科におけるコースの考え方

情報ネットワークシステム領域

エネルギー情報システム領域

通信システム領域

情報システムコース

電気通信システムコース

研究分野

情報ネットワーク、通信、エネルギーの連携&融合で近未来の社会基盤づくりに貢献します

http://www.eecs.sd.tmu.ac.jp/

コンセプト 近年の国勢調査によれば、わが国における技術者の種類別割合では「情報系技術者」が最も多く、次いで「電気・電子・通信系技術者」が多いとされています。しかも、これらを合わせると、全技術者の半数を上回る比率を占めるという結果になります。まさに、情報系と電気電子通信系は、この国の社会と産業の維持・発展に必要不可欠な技術分野であると言えるでしょう。こうした背景を踏まえて、電子情報システム工学科では、「情報システムコース」と「電気通信システムコース」の二つの教育課程を設置しました。情報技術分野と電気電子通信技術分野は密接に関係しており、特に、両者の境界・融合領域として通信系技術が位置付けられます。 本学科では、「情報ネットワークシステム領域」「通信システム領域」「エネルギー情報システム領域」の三つを教育・研究体系の主要な柱と考え、情報システムコースでは情報ネットワークシステム領域と通信システム領域を中心とした学びの体系を、また、電気通信システムコースでは通信システム領域とエネルギー情報システム領域を中心とした学びの体系を提供します。現在および未来の社会・産業の要請に応え得る、情報システム技術や電気電子通信システム技術の素養と実践力をソフトウェアからハードウェアまで幅広く身につけ、それらの技術を融合した新たな技術を創生できる「底力」のある技術者・研究者を育みます。

カリキュラム 「情報システムコース」「電気通信システムコース」とも、1年次および2年次前期には、教養科目や基礎科目を学び、基礎学力と幅広い視野を養います。併せて専門教育科目の共通基礎科目やコース導入科目を履修し、専門分野への自分の興味と適性を見極めながら、高度な知識の修得に備えます。2年次後期からは、自らの将来ビジョンや関心に合わせて、2つのコースのどちらかを選択します。情報システム技術、あるいは電気電子通信システム技術の専門家となるためのコース専門科目と実験科目がそれぞれに用意されています。3年次後期には、本学科が主要な教育・研究の柱として位置付ける、情報ネットワークシステム領域、通信システム領域、エネルギー情報システム領域から提供される領域専門科目の履修が始まります。各自が興味あるテーマや、後の研究課題につながる内容などを意識しながら専門性を高めていきます。4年次では、指導教員1人に対して4人程度の学生という恵まれた環境のもと、電子情報システム工学特別研究を履修し、具体的なテーマに取り組みながら研究の手法を学び、問題解決能力を養います。本学科のカリキュラムは、ソフトウェアからハードウェアまでの、あるいは情報からエネルギーまでの極めて広い範囲で多彩な科目を配当しており、コースの枠を越えて情報システム技術と電気電子通信システム技術を修得できるよう、学問的な系統を重視しながらも比較的自由度の高い編成となっていることも特徴です。

求める学生像 ①情報システム技術、電気電子通信システム技術、またそれらを融合した新し

い技術を社会や産業に展開することに興味を持っている人 ②新しいことへチャレンジする精神が旺盛で、技術者に必要な課題発見力、

計画立案・遂行能力、チームワークなどの素養を身につけたい人 ③ソフトウェアとハードウェアを総合的に学びたい人

100 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 101

システムデザイン学部

Profile

高精度に時間を刻む装置の高性能化と実用化を目指す

多方面から開発と実用化が期待される研究分野

 精密な時間・周波数の発生と応用に関して、超小

型原子発振器の低消費電力化や性能向上と、圧電

振動デバイスの高性能化という2つのテーマを追究し

ています。前者はモバイル製品、車載用途、各種基地

局用などでの実用化を目指し、後者はすでに携帯電

話に搭載されています。世界で最も生成・測定精度の

有効桁数が多い物理量である「時間・周波数」の発

生・応用という日常感覚と離れた研究ですが、身の回

りで使用できることや実用化することを目的としてい

るため、研究を分かりやすく人に紹介できるようにな

ることを学生にも求めています。

 五箇先生の「精密周波数発生・応用研究室」では、研究室名が示

すとおり周波数の技術応用のための研究を行っています。私の現在

のテーマは、周波数応用に基づく高感度磁気センサ開発のための研

究です。磁気の計測は医療分野でのMRIをはじめ、工業、環境と広く

用いられる技術であり、高精度、高感度なセンサの研究・開発は多方

面から期待されていることを、研究を通して実感します。

都市教養学部 都市教養学科理工学系 電気電子工学コース 4年東京都立 科学技術高等学校 出身

綿田 堅 さん

NOTICE多 分 野で可 能 性が広がる研 究を、大 学 院に進み継 続します

研究室 Pick up 1

精密な周波数・時間・時刻の発生と応用研究室 /五箇 繁善 准教授

Profile

生物学との共同研究により電磁波の人体への影響を検証する

 研究室では、電磁波および電磁波を形成する電磁

界が、生体に与える影響、例えば神経を刺激する作用

について、コンピューターシミュレーションにより解析

し、評価しています。また、解析・評価を高速化する並

列計算のための数理モデルの開発、アプリケーション

のチューニングなどにも取り組んでいます。

 研究の応用範囲は広く、身近ではスマートフォンな

どの通信機器が発する電波の人体への影響を実証す

るほか、人体を介して情報をやり取りする人体通信に

も欠かせないものです。人の健康に関わる分野のた

め、生物学系の専門家と共同で研究を進めています。

都市教養学部 都市教養学科理工学系 電気電子工学コース 4年群馬県立 桐生高等学校 出身

小内 利仁 さん

NOTICEスマホなど身近な電子機器が人体に与える影響に興味を持ちました

超並列化により計算速度の高速化を図る

 超並列化による大規模な電磁波のシミュレーションの高速化を研究して

います。4年生になって研究を本格的に始めるにあたり、電気電子工学分野

で扱う電磁気学、電磁波工学や電子物性、それらの計算に必要な数学など

1~3年次に学んだ基礎が重要であることを実感しています。先進的なモバイ

ル無線通信技術に使用される電磁波からの人体防護を考える上で必要な

ばく露評価の際、計算時間の短縮になるよう計算手法を考えています。

研究室 Pick up 2

電磁環境工学研究室 /鈴木 敬久 教授

Profile

時代の変化に先行する利便性の高い情報通信サービスの実現を目指す

 ネットワーク技術や情報システム技術の発展に対

応した、時代の最先端となる情報通信サービスを研

究 開 発しています。例えば I oTの広まりに先 行し、セ

ンサネットワーク、オーバレイネットワークなどの自律

分散型ネットワーク技術の研究開発や、タブレットや

ウェアラブルデバイスなどに組み込まれる各 種セン

サやアクチュエータなどを活用した新たな情報ネッ

トワークサービスとシステムの創出に取り組んでいま

す。いずれの研究もユーザーおよびユーザー環境を

想定し、利便性の高い快適な情報通信サービスの実

現を目指す点が特徴といえます。

システムデザイン学部 システムデザイン学科経営システムデザインコース 4年神奈川県 私立桐光学園高等学校 出身

鈴木 南弥 さん

NOTICE海 外のプロジェクトに携わる仕 事に取り組むことが目標

課題の解決に少しずつ近づくことの実感

 無線センサネットワークによるデータ収集を省電力化する技術を

研究しています。外部から十分な電力が供給されるとは限らない無

線ネットワークの省電力化は、今後拡充していくには必須の技術であ

り、私は自分が書いたプログラムの実効性を検証し続けました。大学

まで本格的なプログラミングの経験はありませんでしたが、根気強く

課題解決への差を詰めていくことの大切さを実感しました。

研究室 Pick up 2

ネットワーク情報工学研究室 /朝香 卓也 教授

Profile

地表の環境への影響が強い大気の成分や気象要素を遠隔計測

狙いとは異なる成果が見つかる醍醐味を実感

 地球・都市環境問題に密接に関連する、主として

地表面から高度100kmまでの大気の成分や気象要

素を、レーザ光やLEDを用いて遠隔計測するシステ

ムを研究します。測定対象は、温室効果ガスや火山ガ

ス、集中豪雨をもたらす積乱雲の基となる水蒸気な

どの気体分子、および気温・風といった気象要素。こ

れらの時空間的な分布を遠隔計測するシステムの設

計、光技術や観測データ解析技術などの開発に取り

組みます。これまでに、二酸化炭素の分布を計測する

世界最高出力のレーザを開発し、レーザ開発と微弱

光計測技術に関しては唯一の研究ができます。

 光を用いた技術を学んでいます。研究室では、必要な知識を蓄え

つつ、並行してその知識を生かす研究を進めています。ただし、知識

量が増えたからといって、研究では成果が出るとは限りません。

 一方で、自分が狙っていた成果とは異なる生かし方が偶然見つか

ることもあり、正解のない課題に取り組む醍醐味を実感し、科学に向

かい合う考え方の幅がますます広がりました。

システムデザイン学部 システムデザイン学科情報通信システムコース 4年神奈川県立 平塚江南高等学校 出身

上小倉 駿 さん

NOTICE正解のない課題に、「正解」を導く過程の大切さを知りました

研究室 Pick up 1

光計測システム工学研究室 /柴田 泰邦 准教授

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

電子情報システム工学特別講義Ⅰプログラミング基礎演習Ⅰ情報数学Ⅰデータ構造とアルゴリズムⅠ論理回路基礎電気回路

プログラミング基礎演習Ⅱ形式言語とオートマトンデータ構造とアルゴリズムⅡ言語処理系計算機システム電気通信数学Ⅰ回路理論基礎電磁気学

電子情報システム工学特別講義Ⅱ

実践数値計算信号処理電気通信数学Ⅱ電磁気学電子回路通信工学回路理論演習物性論

その他にも自由選択科目5

情報理論基礎制御理論応用確率論応用統計学ディジタル通信波動計測処理パワーエレクトロニクス電磁波工学電力システム工学半導体工学電気回路解析論電子回路演習その他にも自由選択科目9

パターン認識無線ネットワーク医用システム工学スクリプト言語演習信頼性工学電気電子材料電気エネルギー機器構成論光電波伝送工学計測・センサ工学[計測工学]最適化理論

その他にも自由選択科目6

符号理論画像処理エンベデッドシステム光エレクトロニクス電気エネルギー工学プラズマ工学現代制御理論

その他にも自由選択科目3

電子情報システム工学概論

電子情報システム工学実験・演習 電気通信システム実験Ⅰ 電気通信システム実験Ⅱ 電子情報システム工学ゼミナール 電子情報システム工学特別研究1電子情報システム工学特別研究2

学部共通科目(選択) 科学技術英語第一、同第二、システムデザイン論、インターンシップ、産業と法規

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

電子情報システム工学特別講義Ⅰプログラミング基礎演習Ⅰ情報数学Ⅰデータ構造とアルゴリズムⅠ論理回路基礎電気回路

プログラミング基礎演習Ⅱ形式言語とオートマトンデータ構造とアルゴリズムⅡ言語処理系計算機システム電気通信数学Ⅰ回路理論、基礎電磁気学

電子情報システム工学特別講義Ⅱ

実践数値計算信号処理電気通信数学Ⅱデータ構造とアルゴリズム演習ソフトウェア構成論ソフトウェア設計論離散数学コンピュータネットワーク

その他にも自由選択科目5

情報理論基礎制御理論応用確率論応用統計学ディジタル通信波動計測処理情報論理学コンピュータアーキテクチャ基礎論オペレーティングシステムオブジェクト指向型言語ソフトウェア工学計算理論情報セキュリティインターネット計画工学その他にも自由選択科目6

現代計算機アーキテクチャプログラミング言語論アルゴリズム解析並列処理オペレーションズ・エンジニアリング情報システム基礎パターン認識無線ネットワーク医用システム工学スクリプト言語演習信頼性工学

その他にも自由選択科目5

分散処理モデリングとシミュレーション暗号理論符号理論画像処理エンベデッドシステム

その他にも自由選択科目4

電子情報システム工学概論

電子情報システム工学実験・演習 情報システム実験Ⅰ 情報システム実験Ⅱ 電子情報システム工学ゼミナール 電子情報システム工学特別研究1電子情報システム工学特別研究2

学部共通科目(選択) 科学技術英語第一、同第二、システムデザイン論、インターンシップ、産業と法規

Computer Systems Program Electrical and Computer Engineering(ECE)Program電 子 情 報システム工 学 科 情 報システムコース

コース導入科目(必修)

コース導入科目(必修)

コース専門科目(選択必修) コース専門科目(選択必修)

演習・ゼミナール(選択)/実験科目・特別研究(必修)

演習・ゼミナール(選択)/実験科目・特別研究(必修)

領域専門科目(選択必修) 領域専門科目(選択必修)

共通基礎科目(選択必修) 共通基礎科目(選択必修)

履修モデル 2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。 履修モデル 2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。

首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス

電 子 情 報システム工 学 科 電 気 通 信システムコース

102 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 103

システムデザイン学部

進路情報 ※本学科の前身となる「機械工学コース」「知能機械システムコース」「経営システムデザインコース」の合算情報及び、 大学院「機械工学専攻」「知能機械システム学域」「経営システムデザイン学域」博士前期課程の合算情報を掲載しています。

796名

機械工学コース・知能機械システムコース・経営システムデザインコース卒業生

機械工学専攻・知能機械システム学域・経営システムデザイン学域 博士前期課程修了生

その他内訳:学術研究・専門・技術サービス業2.0%/運輸業・郵便業1.6%/公務1.6%/サービス業1.0%/金融業・保険業0.9%/教育・学習支援業0.8%/建設業0.6%/卸売業・小売業0.4%/不動産業・物品賃貸業0.4%/宿泊業・飲食サービス業0.3%/複合サービス事業0.3%/電気・ガス・熱供給・水道業0.1%/生活関連サービス業・娯楽業0.1%/業種不明等0.5%/その他4.5%

その他内訳:運輸業・郵便業2.3%/学術研究・専門・技術サービス業2.3%/建設業1.4%/卸売業・小売業0.9%/公務0.9%/教育・学習支援業0.4%/電気・ガス・熱供給・水道業0.2%/宿泊業・飲食サービス業0.2%/サービス業0.2%/業種不明等0.2%/その他2.7%

進学64.8%

製造業11.3%

その他15.1%情報通信業

8.8%

進学3.2%

その他11.7%

557名 製造業64.6%

情報通信業20.5%

※就職先・進学先の詳細は順不同

【主な就職先】 トヨタ自動車株式会社/本田技研工業株式会社/株式会社SUBARU/スズキ株式会社/いすゞ 自動車株式会社/三菱重工業株式会社/川崎重工業株式会社/株式会社IHI/三井造船株式会社/株式会社荏原製作所/ダイキン工業株式会社/日本精工株式会社/オリンパス株式会社/キヤノン株式会社/パナソニック株式会社/コニカミノルタ株式会社/オムロン株式会社/株式会社日立製作所/日本電気株式会社(NEC)/横河電機株式会社/三菱電機株式会社/カシオ計算機株式会社/富士電機株式会社/株式会社明電舎/株式会社ブリヂストン/日本国土開発株式会社/JFEスチール株式会社/三井金属エンジニアリング株式会社/東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)/東海旅客鉄道株式会社(JR東海)/東日本電信電話株式会社(NTT東日本)/株式会社NTTデータ/KDDI株式会社/株式会社野村総合研究所/株式会社日本総合研究所/教員/地方公務員【主な進学先】 首都大学東京大学院/東京大学大学院/東京工業大学大学院/電気通信大学大学院

主な就職・進学状況(2012〜2016年度実績) 業種別就職情報

Department of Mechanical Systems Engineering

システムデ ザイン 学 部

機械システム工学科知能機械コース

生体機械コース

[ 知 能 機 械 領 域 ] [ 機 械 創 成 領 域 ] [ 生 体 機 械 領 域 ]

 「知能機械」は、多様で複雑な問題を解決し、高い付加価値を生み出し、社会を快適化する「機械

制御・知能化システム」および「サービス情報・ロボット工学」に関連する学問研究領域です。知能機械

システムの開発には、機械工学を主体とする広範な知識と教養を有するとともに、分野横断的な視点

から活用できる能力が必要不可欠です。知能機械コースでは、このような学問領域の基礎および機械

システムに共通する学問を学び、ついで制御理論、システム設計、ロボット開発などの先端的・専門的

学問分野についても学修します。これらにより、高度専門的でありながら、横断的・俯瞰的な視野をも

有することができる科目群を備えています。

 「生体機械」は、高度に発展しつつある生命科学を機械工学に採り入れ、医学と工学との連携

(医工連携)にも密接に関係する新しい学問研究分野です。すべての人に対する「高レベルな健康

の維持」とそれを実現するための「医療の支援」は、今後ますます重要となる社会的ニーズです。これ

らを実現するためには、「医用工学・生体工学」および「人間工学・福祉工学」などの身体の機能を

把握・維持・強化・再建する工学技術の修得と研究開発が不可欠です。生体機械コースでは、この

ような学問領域の基礎、および機械システム工学に共通する学問を最初に学びます。次いで、細胞

レベルから個体(人体)レベルに至るマルチスケールにわたる生命科学・工学に関する先端的・専

門的学問分野についても学修します。これらにより、高度専門的でありながら、横断的・俯瞰的な視

野をも有することができる科目群を備えています。

「安全・安心で持続可能な社会」を実現するための「機械制御・知能化システム」および「サービス情報・ロボット」に関する研究。

「高レベルな健康の維持および医療の支援」を実現するための「医用工学・生体工学」および「人間工学・福祉工学」に関する研究。

機械システムに共通する材料、加工、計測技術などの基幹領域となる「機能表面・ナノマイクロデバイス」および「機械材料・材料加工」に関する研究。

研究分野

それは考える機械、生命を支え育む機械―新たな領域に突入した機械の進化を先導します

知 能 機 械 コース生 体 機 械 コース

http://www.comp.sd.tmu.ac.jp/mech/

コンセプト 安全・安心で持続可能な社会を構築し、高レベルな健康維持および医療支援を実現するために、これらの目的に関連する多様で複雑な問題を解決し、高い付加価値を生み出し、社会を快適化するための機械システムが求められています。そのようなシステムの開発には、システム工学、制御工学、ロボット工学、設計工学、生体工学、マイクロ・ナノテクノロジなどの学問領域を主体とする広範な知識と教養を有するとともに、それらを横断的な視点から活用できる人材が不可欠となってきています。本学科では上記の学問領域の基礎を教育することにより、求められる理想社会を構築する機械システムを創り出すことのできる創造性豊かな人材を育成します。

カリキュラム 機械システム工学科では「知能機械コース」と「生体機械コース」の二つの教育課程を設けており、2年次後期より各コースに所属し、各専門分野について学びます。

知能機械コース 「安全・安心で持続可能な社会」を実現するため、「機械制御・知能化システム」および「サービス情報・ロボット工学」に関連する学問領域の基礎および機械システムに共通する学問を学び、次いで固有の専門分野について学びます。当該分野の基本的な問題に対して学修した知識を適用し、知能機械システムを創り出すことのできる創造性豊かな人材を育成します。

生体機械コース 「高レベルな健康の維持および医療の支援」を実現するため、「医用工学・生体工学」および「人間工学・福祉工学」に関連する学問領域の基礎および機械システムに共通する学問を学び、次いで固有の専門分野について学びます。これにより、当該分野の基本的な問題に対して学修した知識を適用し、生体機械システムを創り出すことのできる創造性豊かな人材を育成します。

求める学生像 複雑化した社会において人との関わりを大切にし、未来に夢を持ち、幅広いものの見方で新しい価値の創造に取り組む意欲がある人材の育成を目指して、①数学や物理などの自然科学に関する十分な素養を持ち、英語の基礎学力を身につけた人、②社会や人間生活に役立つものを考えたり創り出したりすることに興味がある人、を求めます。

104 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 105

システムデザイン学部

Profile

統計学の手法を用いてバラつきのある生体計測データを読む

データの正確さを見極め、最適な解析法を選択する

 この授業では、生体を対象とした計測データを読

み解くための統 計 学 的 手 法を学びます。生 体 計 測

データは、一般的な工学計測とは異なり、被検者の

状態や個体差により生じるバラつきを伴います。この

ようなバラつきを含むデータは統計学的手法を用い

た推定や検定が必要になるのです。統計学はあくま

でも計測の道具ですから、難しい計算式を覚えるの

ではなく、身長、体重、血液型など身近な具体例を解

析対象としながら、用いる際に必要な基本的原理の

理解や、解析対象に対する適切な手法の選択能力を

養成することが授業の目的です。

 統計解析学の基本事項を確認しながら、身近な例について最適な

解析法を検討するなど、統計学的な考え方や手法を修得。観察値に

も性質があり、それぞれ適した表し方や推定方法があるということを

理解しました。一方、日常生活の中には、正しくない方法で統計処理

された情報があることも知り、自ら調べ考察する意義に気づき、能動

的に学ぶきっかけとなった授業でもあります。

システムデザイン学部 システムデザイン学科知能機械システムコース 3年東京都立 多摩科学技術高等学校 出身

堺 紗桜里 さん

NOTICE調査や実験から考察する機会が多い本コースで、必須の知識です

授業 Pick up 1

生体統計学(2年次)/坂元 尚哉 准教授

Profile

機械、エンジン、騒音対策など応用範囲の広い動力・振動の研究

 機械工学の中で、主に動力学、振動学を基盤とし

た振動解析法や制振技術、構造最適化、ヒューマン

ダイナミクス(人体の動力学)などを研究対象にしてい

ます。振動や音を対象とするため、理論や計算と併せ

て実験や実測を重視している点が特徴です。

 研究の応用範囲が幅広く、自動車のエンジンや工

業機械の振動制御をはじめ、地震応答解析、騒音低

減、音響解析(楽器音の研究)も対象となります。学生

の研究も個々の自主性を尊重し、興味や卒業後の進

路に応じて研究テーマを自由に選び、主体的に取り

組めるようにしています。

都市教養学部 都市教養学科理工学系 機械工学コース 4年栃木県立 真岡高等学校 出身

佐藤 孝俊 さん

NOTICEエンジンの振 動さえも楽しめる乗り心 地の良い車をつくりたい

機械を使うあらゆる現場が関心を寄せる振動問題

 機械振動の解析方法について研究しています。研究室では、印刷

機械を稼動させて振動データを測定。そのデータから振動挙動をアニ

メーション化するなどして、振動の特性を割り出します。振動の問題は、

例えば自動車や鉄道であればエンジンやモーターの振動だけでなく、

車輪から伝わる振動など多種多様です。就職活動の際、多くの企業が

この分野に関心が高いことを知り、活用範囲の広さも知りました。

研究室 Pick up

機械力学研究室 /吉村 卓也 教授・玉置 元 助教

Profile

製図で描いた構造を具体的な形にして仮想ではない「ものづくり」に取り組む

ものづくりの背景にある理論も体験的に理解

 「機械設計と加工」では、ものづくりの基本となる

機械設計と製図の基本を学ぶとともに、CADシステ

ムを用いて回転 軸を支える構 造を設 計します。次い

で、部 品 製 作で多 用される機 械 的な除 去 加 工に関

連する力学についての講義を行っています。また「加

工工学演習」では、CADで設計した構造を実際の形

にするための方法について学び、5軸切削加工機を

動作させるソフトでの開発や3Dプリンタの活用に取

り組みます。いずれの演習も学生が考えCADを用い

て設計したデータを具体的な形にする、仮想ではない

「ものづくり」を経験できます。

 授業では、CADによる設計から5軸切削加工機や3Dプリンタを用いた

加工までを学びました。初めて操作する機器もありましたが、先生とTA※

の方が連携して指導してくださるので、取り扱いにも苦労することなく、設

計・加工の背景にある理論を、実体験しながら理解を深めることができま

した。これらの授業で身につけたものづくりの考え方は、卒業研究で取り

組んでいるナノレベルの超微細な構造の作製にも生かされています。

システムデザイン学部 システムデザイン学科ヒューマンメカトロニクスシステムコース 4年神奈川県立 柏陽高等学校 出身

町田 泰輔 さん

NOTICECADや加工の知識と技術は、将来の製品設計で必ず役に立ちます

授業 Pick up

「機械設計と加工」「加工工学演習」(3年次)/諸貫 信行 教授

Intelligent Mechanical Systems Program Biomechanical Engineering program機 械システム工 学 科 知 能 機 械コース

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

共 通基 礎 科目

工業力学、材料力学Ⅰ計測工学基礎電気回路

機構学、工業数学機械力学Ⅰ、流体力学Ⅰ、熱力学システム制御Ⅰ、電子回路

共 通専 門 科目

メカトロニクス機械要素材料力学Ⅱ、機械力学Ⅱ流体力学Ⅱ、熱工学

基礎加工学、機械材料学応用加工学マイクロ・ナノ工学

コース専 門 科目

知能機械概論システム解析ロボット運動学

知能ロボット、システム工学基礎設計工学システム制御Ⅱ、組込みシステムロボットセンシング、応用設計工学

実 験・実習・演習・

特 別 研 究

機械工作実習プログラミング演習Ⅰ

機械システム基礎実験機械製図Ⅰ機械製図Ⅱ

知能機械応用実験、機械工学演習Ⅰ機械工学演習Ⅱ、創造的ロボティクス演習Ⅰシステム制御演習、プログラミング演習Ⅱシステム工学演習、知能機械ゼミナール

知能機械特別研究Ⅰ知能機械特別研究Ⅱ創造的ロボティクス演習Ⅱ工場見学Ⅰ、工場見学Ⅱ

学 部共 通 科目( 選 択 )

システムデザイン論インターンシップ

工学倫理、科学技術英語第一知的財産権、産業と法規科学技術英語第二

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

共 通基 礎 科目

工業力学、材料力学Ⅰ計測工学基礎電気回路

機構学、工業数学機械力学Ⅰ、流体力学Ⅰ、熱力学システム制御Ⅰ、電子回路

共 通専 門 科目

メカトロニクス機械要素材料力学Ⅱ、機械力学Ⅱ流体力学Ⅱ、熱工学

基礎加工学、機械材料学応用加工学マイクロ・ナノ工学

コース専 門 科目

生体機械概論生体生理工学生体統計学バイオメカニクス

生理流体工学、福祉機器工学生体計測工学、エネルギー変換工学生体材料強度学、再生医工学人間工学、数値解析法

生命倫理

実 験・実習・演習・

特 別 研 究

機械工作実習プログラミング演習Ⅰ

機械システム基礎実験機械製図Ⅰ機械製図Ⅱ

生体機械応用実験機械工学演習Ⅰ、機械工学演習Ⅱ生体機械工学演習Ⅰ、生体機械工学演習Ⅱ生体機械ゼミナール

生体機械特別研究Ⅰ生体機械特別研究Ⅱ工場見学Ⅰ工場見学Ⅱ

学 部共 通 科目( 選 択 )

システムデザイン論インターンシップ

工学倫理、科学技術英語第一知的財産権、産業と法規科学技術英語第二

履修モデル 履修モデル2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。 2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。

首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス

機 械システム工 学 科 生 体 機 械コース

※TA…ティーチング・アシスタント

Profile

設計・試作プロジェクトを通して工学的な設計の原理と手法を修得

 「 独 創 設 計 」とは、社 会に蓄 積された技 術の組み

合わせや今はない新規な発想により、広く社会で求

められている製品を生み出す行為です。これを経験す

るため、授業では人工心臓をグループで設計・試作

します。設計には3D-CADを利用。想定される血流

の数値シミュレーションも行い、工学的設計に必要な

技能を一通り身につけます。また、人工心臓を実際に

設計・試作することで、流体関連機器の構造や設計

原理への理解を深めるほか、グループでのディスカッ

ションによりコミュニケーション能力も養うなど、エン

ジニアとして基礎的な能力を修得します。

都市教養学部 都市教養学科理工学系 機械工学コース 3年東京都立 産業技術高等専門学校 出身

湯本 良輔 さん

NOTICE独 創 性のある機 械の設 計に欠か せない知 識と技 術です

複雑な構造の人工心臓をグループで設計

 グループで人工心臓を設計する授業です。人工心臓のような複雑

な構造と繊細な機能が求められる機械も、機構の原理は材料力学、

熱力学、機械力学、流体力学といった基本的な力学であり、工学的基

礎の大切さを改めて実感しました。設計した結果のシミュレーション

解析や3Dプリンタによる部品製作なども行うため、将来エンジニアと

して取り組む開発や研究に関わる一通りを学ぶことができました。

授業 Pick up 2

独創機械設計(3年次)/小原 弘道 准教授

106 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 107

システムデザイン学部

Profile

風洞装置を使った実験と理論により翼に働く空気の流れを理解する

飛行機、自動車の設計と空気力の関係を考察

 航空機の設計開発で必要不可欠な風洞装置を使

用し、翼に働く空気力や翼周りの空気流を可視化しま

す。これにより翼の迎角が変化した時の空気力と流れ

の変化を理解します。空気の流れがいかに大きな力を

生み出すかについて、講義など座学で学んだ理論に

加えて、実際の流れや空気力のすごさを自身の目で確

認することで、空気力学の理解が深まります。

 本学のような規模の風洞を所有する大学は数少な

く、さまざまな模型の空気力を計測するだけでなく、風

洞の中に入り自分の体で台風並みの高速気流によっ

て生じる空気力を体感することができます。

 航空機の翼の模型を用いて、翼の周りを空気が通過する様子を観

察し、圧力解析により翼に働く空気力を測定。測定結果をグラフ化

し、航空機がどのように揚力を得て飛行しているのかを理解しました。

また、空気力学が実際の航空機や車などの設計に与える影響につい

ても考えました。今後、その知識を発展させ、コンピュータによる航空

機設計に生かしたいと考えます。

システムデザイン学部 システムデザイン学科航空宇宙システム工学コース 3年福井県立 金津高等学校 出身

佐々木 智宏 さん

NOTICEボーイング社の工場見学で刺激を受け、航空工学の道を選択

授業 Pick up 1

航空宇宙工学実験2(3年次):空気力学分野・風洞天秤による有限翼にはたらく空気力の測定/稲澤 歩 准教授・小澤 啓伺 助教

Profile

製図はエンジニアに不可欠な技能。三次元CADを描き、読み解く力を養成

 航空宇宙分野は総合工学と称され、学術的側面

はもちろん、ものづくりの知識だけでなく、スキルを身

につけた上での実用化を見据えた研究が求められま

す。「設計製図(AS)」では、アイデアを具現化する設

計力と、それを3次元CADなどを用いて描き出す製

図技能を修得します。描いた設計図は、3Dプリンタ

で立体的に出力することも可能です。図面を読み解く

力、および分かりやすい設計図によって第三者に紙

面のみでプレゼンテーションできる能力を身につけ、

4年 次 以 降 取り組む研 究 活 動の幅を広げる手 段を

獲得することを目指します。

システムデザイン学部 システムデザイン学科航空宇宙システム工学コース 4年東京都 國學院大學久我山高等学校 出身

十朱 和博 さん

NOTICE大学院に進み研究を続け、将来は航空分野の発展に貢献したい

三次元設計で、空間把握能力や想像力を鍛える

 設計・製図のソフトウェア3DCADを用いて、さまざまなものを制

作。三次元で設計するため、空間把握能力や想像力が鍛えられます。

また、製図の基本ルールを学んだことで、世にある製品が、どれもい

かによく計算して設計されているのかが分かりました。大学院を経て

航空業界に進むことが目標。3DCADの活用技術は構想から制作ま

での高速化ツールとして今後も生かされると思います。

授業 Pick up 2

設計製図(3年次)/鳥阪 綾子 助教

進路情報 ※本学科の前身となる「航空宇宙システム工学コース」及び、大学院「航空宇宙システム工学域」博士前期課程の情報を掲載しています。

250名

[航空宇宙システム工学コース卒業生] [航空宇宙システム工学域 博士前期課程修了生]

その他内訳:情報通信業2.0%/公務1.6%/卸売業・小売業0.8%/不動産業・物品賃貸業0.8%/金融業・保険業0.4%/生活関連サービス業・娯楽業0.4%/サービス業0.4%/業種不明等0.4%/その他2.4%

その他内訳:進学2.6%/卸売業・小売業1.6%/サービス業1.0%/生活関連サービス業・娯楽業0.5%/公務0.5%/業種不明等1.0%/その他1.0%

進学78.4%

製造業8.4%

運輸業・郵便業4.0%

その他9.2%

運輸業・郵便業4.7%

学術研究・専門・技術サービス業4.7%

その他8.2%

191名製造業71.8%

情報通信業10.6%

※就職先・進学先の詳細は順不同

【主な就職先】航空宇宙関係 日本航空株式会社(JAL)/全日本空輸株式会社(ANA)/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)/三菱重工業株式会社/川崎重工株式会社/株式会社IHI/株式会社SUBARU/三菱電機株式会社/日本電気株式会社(NEC)自動車 トヨタ自動車株式会社/本田技研工業株式会社/日産自動車株式会社/株式会社SUBARU/マツダ株式会社/スズキ株式会社/日野自動車株式会社/株式会社デンソー電気・機械 株式会社日立製作所/パナソニック株式会社/株式会社東芝/キヤノン株式会社/株式会社リコー/ヤマハ発動機株式会社/株式会社キーエンス/株式会社ブリヂストンその他 スカパーJSAT株式会社/東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)/公務員(国家・地方)/株式会社NTTデータ/株式会社野村総合研究所/日揮株式会社/日本郵船株式会社/株式会社商船三井/公益財団法人鉄道総合技術研究所【主な進学先】 首都大学東京大学院/東京大学大学院/東京工業大学大学院/九州大学大学院

主な就職・進学状況(2012〜2016年度実績) 業種別就職情報

Department of Aeronautics and Astronautics

システムデ ザイン 学 部

航空宇宙システム工学科最先端の知識と技術+未来志向の冒険心で航空宇宙の扉を開きます

[ 流 体 力 学 分 野 ] [ 推 進システム工 学 分 野 ] [ 材 料・構 造 工 学 分 野 ] [ 誘 導 制 御 工 学 分 野 ] [システム設 計 工 学 分 野 ] [ 宇 宙 利 用 工 学 分 野 ]

飛翔体の空力性能に関わる流れの諸問題、翼や機体周りの流れの数値計算や空力設計に関する研究。

航空機やロケット・衛星で使用される材料の物性や力学、さらに軽く特殊な構造方式やその制御技術に関する研究。

熱・流体に関する理論を基にしたガスタービン、航空機やロケットの推進システム、および宇宙空間での移動のための電気推進に関する研究。

航空機やロケット・宇宙機の運動、およびこれらの誘導制御法に関する研究。

航空機・宇宙機を構成する要素設計やシステム統合設計、実応用に関する研究。

宇宙環境利用、宇宙通信やリモートセンシング、ならびにこれらを実現するシステム技術に関する研究。

研究分野

履修モデル http://www.aerospace.sd.tmu.ac.jp/

コンセプト

 航空宇宙システム工学は、航空機・ロケット・人工衛星といった航空宇宙システムを創造し、性能良く機能するよう設計・製造し、人類社会で利活用することを探求する総合工学です。本学科は豊富な実験装置を所有しており、幅広い学問分野を俯瞰する教員陣がそれらを活用し、工学的な諸問題を総合的に捉え解決する能力を学生が習得できるよう教授します。また、宇宙航空研究開発機構、情報通信研究機構、海上・港湾・航空技術研究所と連携し、学外研究者による講義を開講、希望すればこれらの研究所で指導を受けることができます。

カリキュラム

 数学や物理学、化学などの専門基礎をベースに、空気力学、推進工学、材料構造力学、飛行力学、制御工学を中心とした科目を学びます。これらに宇宙情報通信や宇宙環境利用などの応用科目を加え、幅広い分野で活躍できる人材育成のための教育プログラムを用意。1年次から3年次に、講義・演習・実験をバランス良く修得できるカリキュラムで、4年次になると研究室に配属され、教員1名当たり3〜4名程度の少人数指導体制のもと、特別研究(卒業研究)に臨みます。

求める学生像

 航空宇宙システムに興味を持つ人/新技術の研究開発に取り組む積極性を有する人/国内外の航空宇宙研究開発機関との共同研究に興味を持つ人。

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

航 空 宇 宙基 礎 科目

航空宇宙工学概論1Introduction to Aerospace Engineering 2材料力学1、基礎電気回路

流体力学1、熱力学1、基礎振動工学機械力学、材料力学2、航空宇宙工学実験1熱力学2、応用数学力学演習基礎プログラミング演習、電子回路

航空宇宙工学実験2数値解析演習設計製図

空力・推 進分 野 科目

流体力学2

空気力学1、数値流体力学1推進工学1、熱輸送工学、熱力学演習空気力学2、数値流体力学2、推進工学2燃焼工学、宇宙推進システム工学

数値流体力学演習

制御・宇宙利用分野科目

基礎制御工学

航空宇宙制御工学、飛行力学制御プログラミング演習航空宇宙情報システム工学、宇宙航行力学宇宙機制御工学、航空宇宙電波工学

宇宙プロジェクト工学宇宙機システム工学演習

材 料・構 造分 野 科目

材料強度学航空宇宙材料学

弾性力学、材料組織学航空宇宙構造力学1、航空振動工学航空宇宙設計工学

航空宇宙構造力学2材料構造力学演習

特 別 研 究( 必 修 )

航空宇宙システム工学特別研究1航空宇宙システム工学特別研究2

学部共通科目(選択)

システムデザイン論インターンシップ

科学技術英語第一科学技術英語第二、産業と法規

首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス

108 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 109

システムデザイン学部

Profile

パーソナルヴィークルの企画から提案までを経験しデザイナーとして不足している力を理解する

印象深いデザインの数値的要因を理解

 演習と実習により、次世代クリーンエネルギーを利

用する個 人 所 有のパーソナルヴィークルを考 案 。三

次元モデルを各自で製作し、提案します。単なる思い

つきではなく、商品として市場価値をもたせることが

重要です。一連の作業を通して、発想・計画する考察

力、イメージを三次元の立体に可視化するプロセス

の理解力と三次元感性、そして立体物作成の初歩ス

キルなどを養います。発想し形にまで仕上げ、第三者

にプレゼンテーションすることで、学生は立体構成能

力などデザイナーとして不足している力に気づくこと

ができるのも本演習の特色です。

 高校で得意だった物理と美術の両方を生かす学問分野として、イン

ダストリアルアートを選択。この授業では、街ゆく人に強い印象を与え

る自動車が持つ要素を研究しました。印象としてのインパクトの強さに

は、裏づけとして確かな数値的要因があることを学びましたが、自動車

設計の現場での長年にわたる経験を踏まえた先生の指導には説得力

があり、数多くの興味深い事例も知識として得ることができました。

システムデザイン学部 システムデザイン学科インダストリアルアートコース 4年愛媛県立 今治西高等学校 出身

宮崎 壮輝さん

NOTICE人に感 動を与える新しい乗り物をデザインしたい

演習 Pick up 1

トランスポーテーションデザイン演習A・実習A(3年次)/難波 治 教授

Profile

自分の手で書籍を編集・制作し創意工夫する力を引き出す

 出版や広 告の仕 事で必 要とされる編 集の発 想と

紙面デザインの技法を学びます。授業では、具体的な

テーマに沿ってオリジナルの冊子や布張りの上製本

など多様な紙媒体を手作りします。アイデアやイメー

ジする一冊を編むことで、出版物をパッケージ・メディ

アとして成立させる編集とエディトリアルデザインの

統合を図ることが目的。また、各自の制作物を学生同

士で閲覧、講評し合うことも貴重な経験です。制作現

場で活躍するグラフィックデザイナーや編集者などを

ゲスト講師に招き、レクチャーやワークショップなども

実施します。

システムデザイン学部 システムデザイン学科インダストリアルアートコース 4年埼玉県立 川越女子高等学校 出身

中田 遥弓 さん

NOTICEブックデザインの魅力にはまり、趣 味でも製 本しています

一冊の書物に凝縮する技術と思いを理解

 授業で扱うのは、主に紙媒体。イメージが効果的に伝わるレイアウ

トやページネーションを学びました。書物の構造を理解し、文字組を

考え、デザインに落とし込んでいきます。本としてのモノはもちろん、そ

のアウトプット手段も作品であると気づかされました。現在ブックアー

ティストとして日本とドイツを拠点に活躍する卒業生を招いて実施し

た製本実習は、私の一生の財産です。

演習 Pick up 2

エディティング演習A(3年次)/楠見 清 准教授

進路情報 ※本学科の前身となる「インダストリアルアートコース」及び、大学院「インダストリアルアート学域」博士前期課程の情報を掲載しています。

308名

[インダストリアルアートコース卒業生] [インダストリアルアート学域 博士前期課程修了生]

その他内訳:サービス業2.6%/公務1.3%/不動産業・物品賃貸業1.0%/生活関連サービス業・娯楽業1.0%/宿泊業・飲食サービス業0.6%/業種不明等1.9%/その他9.1%

その他内訳:建設業2.9%/サービス業2.2%/卸売業・小売業1.5%/運輸業・郵便業0.7%/教育・学習支援業0.7%/業種不明等2.9%/その他13.1%

情報通信業15.9%

卸売業・小売業3.9%

学術研究・専門・技術サービス業11.4%

その他17.5% 進学

37.1%進学8.0%

その他24.0%

製造業11.0%

建設業3.2%

137名製造業28.6%

情報通信業24.1%

学術研究・専門・技術サービス業15.3%

※就職先・進学先の詳細は順不同

【主な就職先】 株式会社日本デザインセンター/株式会社GKグラフィックス/ソニー株式会社/パナソニック株式会社/キヤノン株式会社/トヨタ自動車株式会社/日産自動車株式会社/シチズン時計株式会社/富士通デザイン株式会社/チームラボ株式会社/ヤフー株式会社/株式会社電通iX/富士ゼロックス株式会社/凸版印刷株式会社/株式会社NHKアート/ミサワホームイング株式会社/株式会社丹青社/株式会社ムラヤマ/株式会社NTTデータ/株式会社日立ソリューソンズ/髙島屋スペースクリエイツ株式会社/株式会社イトーキ【主な進学先】 首都大学東京大学院/東京藝術大学大学院 映像研究科/東京藝術大学大学院 音楽研究科/千葉大学大学院

主な就職・進学状況(2012〜2016年度実績) 業種別就職情報

学芸員/インテリアプランナー受験資格(卒業後実務経験2年以上必要)/商業施設士補受講資格

取得可能な資格・免許

Department of Industrial Art

システムデ ザイン 学 部

インダストリアルアート学科「アート」―それは、新時代を築くイノベーションの原動力です

[ プ ロ ダクトデ ザインコア ] [ メディア アートコア ]

家電、トランスポーテーション、空間、家具などにいたる多様な工業製品や人間工学、ユーザ・インタフェースに関するデザインの研究。

デジタル技術をベースに映像、Web、ソフトウェア、インタラクティブアートからグラフィックデザインにいたるメディアデザインとコンテンツの研究。

研究分野

履修モデル http://industrial-art.sd.tmu.ac.jp/

コンセプト

 デザインという言葉では伝えきれない思いを込めて、あえて「インダストリアルアート」を名乗ります。それは、新時代を築くイノベーションの原動力と言い換えることができると思います。人の心を揺さぶるアートやデザインは、そんな力を育む格好の教材です。本学科では、プロダクトやメディアといったアート・デザインの学修に加えて、人の行動や意識をデザインに生かす人間工学を重視します。併せて、デザイン資源を生かすためのリサーチ・企画・プロデュース・編集方法を体験的に学び、感じる心、成し遂げる技術を育みます。

カリキュラム

 専門科目は大きく2つ。「基礎総合ワークショップ」は、アート・デザイン全般に不可欠な技術と知識を学ぶ中で感性を磨きます。「コア科目」では、プロダクトデザインとメディアアートというフィールドを設け、演習科目などで専門性を高めます。4年次には12のスタジオ(専門領域)に分かれ、アート・デザインと、そのシステムが拓く可能性を特別研究(卒業研究)としてまとめます。

求める学生像

 コミュニケーションを大切にするダイナミックな行動力のある人/デザイン、システム、社会に対して、豊かな感性を持って幅広い視野で捉えることに興味がある人/先進のデザイン学を学ぶために十分な基礎学力を持っている人。

区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

必 修 科目 インダストリアルアート概論

選択必修科目

基礎総合ワーク

ショップ

ドローイングA・B・C、基礎造形A・B・C芸術と社会倫理、デザイン史Aデザインプログラミング、ものづくり機械工学

デザイン史B色彩学概論デザイン材料論

コア科目

プロダクトデザインコア

トランスポーテーションデザイン基礎Basics of Spatial Designインテリアデザイン基礎イクイップメントデザイン基礎人間工学基礎プロトタイピング基礎

トランスポーテーションデザイン演習Ⅰ・Ⅱトランスポーテーションデザイン実習Ⅰ・ⅡSeminar in Spatial DesignⅠ・Ⅱ、Pracricum in Spatial DesignⅠ・Ⅱインテリアデザイン演習Ⅰ・Ⅱ、インテリアデザイン実習Ⅰ・Ⅱ人間工学演習Ⅰ,Ⅱ、人間工学実習Ⅰ・Ⅱ、イクイップメントデザイン演習Ⅰ・Ⅱイクイップメントデザイン実習Ⅰ・Ⅱ、インタフェースデザイン演習Ⅰ・Ⅱインタフェースデザイン実習Ⅰ・Ⅱ、ストラテジック・デザイン特別演習

メディアアートコア

アニメーション基礎エディティング基礎博物館概論B

メディア表現概論映像基礎、Web基礎プログラミング基礎グラフィックデザイン基礎美術館資料論美術博物館実習

インタラクティブアート演習Ⅰ・Ⅱ、インタラクティブアート実習Ⅰ・Ⅱ映像演習Ⅰ・Ⅱ、映像実習Ⅰ・Ⅱ、モーションキャプチャ演習ゲームプログラミング演習Ⅰ・Ⅱ、ゲームプログラミング実習Ⅰ・Ⅱグラフィックデザイン演習Ⅰ・Ⅱ、グラフィックデザイン実習Ⅰ・Ⅱエディティング論、エディティング演習Ⅰ・Ⅱネットワーク演習Ⅰ・Ⅱ、ネットワーク実習Ⅰ・Ⅱ

特別研究(必修) インダストリアルアート特別研究1インダストリアルアート特別研究2

学部共通科目(選択) 科学技術英語第一、科学技術英語第二システムデザイン論、インターンシップ、産業と法規

首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス

110 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 111

システムデザイン学部

Faculty of Systems Design

システムデザイン学部 教員一覧/専門分野・研究分野情報科学科 航空宇宙システム工学科電子情報システム工学科

インダストリアルアート学科

機械システム工学科p098 p108p100

p110

p104

■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■

■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■

■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■

■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■

■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■■             ■

會 田 雅 樹 教 授

池 井 寧 教 授

石 川 博 教 授

小 野 順 貴 教 授

貴 家 仁 志 教 授

高 間 康 史 教 授

西 内 信 之 教 授

松 田 崇 弘 教 授

山 口 亨 教 授

片 山 薫 准 教 授

小 町 守 准 教 授

福井 隆雄 准教授

横山 昌平 准教授

作 元 雄 輔 助 教

塩田 さやか 助教

下川原 英理 助教

藤 田 八 郎 助 教

YEM, Vibol 助 教

朝 香 卓 也 教 授

阿 保 真 教 授

開 沼 泰 隆 教 授

梶 原 康 博 教 授

清 水 敏 久 教 授

鈴 木 敬 久 教 授

須 原 理 彦 教 授

田 川 憲 男 教 授

多 氣 昌 生 教 授 ※

杤久保 文嘉 教授

福 本 聡 教 授

松 井 岳 巳 教 授

三 浦 大 介 教 授

三 浦 幸 也 教 授

安田 恵一郎 教授

山 本 久 志 教 授

渡 部 泰 明 教 授

内 田 諭 准 教 授

大久保 寛 准教授

五箇 繁善 准教授

酒井 和哉 准教授

柴田 泰邦 准教授

渋谷 正弘 准教授

相馬 隆郎 准教授

中村 成志 准教授

西川 清史 准教授

和田 圭二 准教授

斉 藤 光 史 助 教

佐 藤 隆 幸 助 教

肖 霄 助 教

田 村 健 一 助 教

土 屋 淳 一 助 教

中 川 雄 介 助 教

西 辻 崇 助 教

橋 爪 絢 子 助 教

KIK, Alfred 助教

笠 松 慶 子 教 授

菊 竹 雪 教 授

串山 久美子 教授

今 間 俊 博 教 授

難 波 治 教 授

藤 原 敬 介 教 授

金 石 振 准 教 授

楠 見 清 准 教 授

馬場 哲晃 准教授

向井 智彦 准教授

ADAMS, Verl 准教授

安 藤 大 地 助 教

土 屋 真 助 教

西 﨑 実 穂 助 教

日 高 良 祐 助 教

茂 木 龍 太 助 教

小 口 俊 樹 教 授

筧 幸 次 教 授

久保田 直行 教授

児 島 晃 教 授

小 林 訓 史 教 授

下 村 芳 樹 教 授

瀬 尾 明 彦 教 授

長 谷 和 徳 教 授

藤 江 裕 道 教 授

増 田 士 朗 教 授

諸 貫 信 行 教 授

楊 明 教 授

吉 村 卓 也 教 授

若 山 修 一 教 授

伊井 仁志 准教授

小 方 聡 准 教 授

小原 弘道 准教授

角田 直人 准教授

金 子 新 准 教 授

坂元 尚哉 准教授

菅原 宏治 准教授

髙 橋 智 准 教 授

武居 直行 准教授

本 田 智 准 教 授

三好 洋美 准教授

和田 一義 准教授

小 川 幸 子 助 教

木見田 康治 助教

倉 元 昭 季 助 教

清 水 徹 英 助 教

玉 置 元 助 教

林 祐 一 郎 助 教

松 枝 剛 広 助 教

村 上 和 彦 助 教

鎗 光 清 道 助 教

吉 田 真 助 教

通信ネットワークのトラヒック制御・管理・設計・性能評価技術、通信品質測定技術、通信トラヒックによる社会構造の分析

バーチャルリアリティ、超臨場感、五感情報学、認知工学、ウェアラブルヒューマンインタフェース

ビッグデータサイエンス(マイニング、ソーシャルデータ、集合知)

音の信号処理と情報処理(音源分離、音源定位、音シーン認識、非同期分散音響処理、音楽信号加工など)

信号処理、画像圧縮、画像処理、情報セキュリティとフォレンジックス

情報可視化技術を用いた知的インタフェースの研究、その他データマイニング、情報検索システムなどの研究

マンマシンシステム、ヒューマンインタフェース、画像処理

情報通信ネットワークの計測、監視、トモグラフィ技術

知能情報処理(ネットワーク型知能、ネットワークロボティクス)

数値的・組合せ的方法による大規模データの効率的な検索技術の開発

自然言語処理、ウェブマイニング、機械学習

心理物理実験やモーションキャプチャーシステムを用いた運動学的解析によるヒトの知覚・行動特性に関する研究

ジオソーシャルデータ分析アルゴリズム、ソーシャルデータの観光応用、Web技術を用いたデータ可視化

大規模な通信ネットワークの解析およびシミュレーションに関する研究

統計的手法を用いた音声認識・話者照合に関する研究

ヒューマンコンピュータインタラクション、ジェスチャ認識に関する研究

符号理論、信号処理に関する研究

ヒューマンインタフェース、バーチャルリアリティ、力触覚、ロボティクス

安全で快適な次世代情報環境の実現を目指した、情報ネットワークシステム技術とその応用に関する研究開発

電波や光を利用した遠隔環境情報計測およびその情報を伝送するシステムの研究

サプライ・チェーン・マネジメント、リバース・ロジスティクス

生産システムの設計・管理、ロボット・画像処理を用いた作業の自動化、人工現実感を用いた工程設計などに関する研究半導体電力変換工学、半導体電力回路のモデリング・制御と産業応用

生体電磁気学、プラズマ理工学、数値シミュレーション

量子電子工学・半導体デバイス工学

コンピュータビジョン、画像応用技術、超音波信号処理

環境電磁工学。特に電磁界の生体作用、騒音制御

放電物理、パルスパワー。気体放電プラズマとプラズマ化学反応の基礎とその応用。特に環境浄化技術への応用

耐故障計算技術(並列分散システム、自己回復可能なコンピュータ)人間工学、医療工学、安全工学、工学と医学の両方の側面から、医療や安全に関わるシステムの研究開発超伝導工学(超伝導材料、超伝導応用)、磁気分離による環境浄化と資源回収

コンピュータシステムと構成要素の高信頼化・機能安全・テストに関する研究

システム工学。最適化手法と電力システムへの応用

大規模・複雑化するシステムの設計や評価技術に関する研究およびデータマイニング技術を利用した情報抽出技術に関する研究

電子工学、計測工学

放電物理、プラズマ応用、静電気学

波動情報工学(信号解析、数値シミュレーション、電磁界計測)に関する研究

精密な周波数・時間・時刻の発生とその応用に関する研究

情報ネットワーク、ネットワーク・セキュリティ

地球・都市環境問題に役立つリモートセンシングシステム(光計測、非接触可視化など)に関する研究

企業情報の知織化に関わるIT活用技術

精度保証付き数値計算法、ロボット工学

応用物性、結晶工学

信号処理、メディア情報伝送、適応信号処理

パワーエレクトロニクス、特に分散型電源や電力系統応用に関する研究

化合物半導体結晶成長・半導体デバイス工学

超音波生体画像、生体医工学

システム信頼性評価に関する研究

システム工学。特に最適化手法と制御理論

電気機器、電気エネルギー工学、パワーエレクトロニクス

プラズマ工学、高電圧工学、分光診断

ホログラフィ、情報光学

人間中心設計、ユーザエクスペリエンスデザイン、ユーザ調査

電磁波工学

流れの安定性と層流から乱流への遷移、乱流及び剥離流の制御、空気抵抗の低減に関する研究

衛星からのリモートセンシング技術、フェーズドアレイレーダの研究開発など電波応用工学に関する研究等チタン、アルミニウム、マグネシウム等の航空宇宙用軽量金属材料の材料設計、力学的特性の評価に関する研究フリーフライング宇宙ロボット、導電性テザーシステムおよびCMGジンバル駆動則に関する研究超小型衛星を始めとする革新的な宇宙システム及び要素技術の研究開発とその利用法の開拓による未来の宇宙の創造電気推進ロケットを中心とするプラズマを利用した宇宙推進機および宇宙でのプラズマの工学的応用航空機やロケット・衛星の要求に応える複合材料に関する強度、非線形挙動、損傷進展、構造と流体の連成振動等の研究

流れの不安定性と乱流遷移および空力音に関する研究

システム設計法についての理論・数値シミュレーション、高速空気力学

ガスタービンやロケット、パルスデトネーションエンジンにおける燃焼現象の解明と利用に関する研究磁気力を用いた浮力対流および二相流の制御、液滴・気泡のダイナミクス、ハルトマン境界層の数値解法などに関する研究軌道最適化やデータ分析による航空交通の研究、宇宙エレベータ・太陽発電衛星・デブリ除去システムなど将来の宇宙システムの研究高速飛翔体周りの空気力学に関する研究および光学計測法の開発大型宇宙構造物の構築に関する研究、深宇宙探査用大型セイル構造物の動的挙動解析手法の構築および設計手法の研究電気や化学エネルギーを利用した宇宙機用推進システムの性能および信頼性向上に関する研究

制御工学、非線形制御理論、むだ時間システムの制御、複雑系の制御・同期

航空機エンジンタービン用超合金、材料加工学、金属組織学、機械材料学パートナーロボット、知的センサネットワーク、認知システムと行動学習ロバスト制御、予測制御法の開発とメカトロニクス・エネルギー・産業システムへの応用に関する研究

複合材料工学、材料力学、破壊力学、生体材料

サービス工学に基づくサービスCAD開発、環境調和型設計

作業による身体負担の人間工学的な計測・評価手法の開発

人間機械システム工学、福祉工学、リハビリテーション工学、生体力学

臨床バイオメカニクス、ロボティックを応用した生体機能解析

適応学習制御、データ駆動制御、制御システム開発

機能表面デバイス、自己組織ナノプロセス、マイクロメカニズム

マイクロデバイスの製造・評価、MEMS生化学応用計測

振動工学、振動騒音解析、モード解析、ヒューマンダイナミクス

材料評価工学、生体力学、信頼性・健全性、薄膜太陽電池、セラミックス、熱衝撃破壊データ同化物理シミュレーションによる複雑連成生体現象の解明

流体工学、抵抗低減、マイクロ・ナノ流体

熱・流体工学、マイクロナノデバイス、医療・医用工学

伝熱工学、熱物質移動現像の可視化、マイクロプラズマ応用

マイクロ・ナノ材料の機能向上のための表面修飾技術、自己組織化・自己集積化による大規模微細構造の作製

メカノバイオロジー、生体工学、細胞バイオメカニクス

高性能と環境調和を両立するナノ構造フォトニクス材料の探索

表面・界面工学、遮熱・耐摩耗コーティング、溶射、超音波接合

人間支援ロボティクス、触覚テクノロジー、柔軟メカトロニクス、水中ロボティクス

精密工学、設計工学、マイクロマシン(MEMS)、メカトロニクス

細胞のメカノバイオロジー研究に基づいた生体に優しいバイオマテリアルのデザインの確立

福祉ロボット、空間型ロボットに関する研究

微細加工、サステイナブルマニュファクチャリング

製品とサービスを統合的に提供するシステムの設計工学的設計手法を用いたサービスの生産性向上

人間機械システム、バイオメカニクス、エルゴノミクス

メゾトライボロジー、表面改質によるトライボマテリアル創製

機械力学、ヒューマン・ダイナミクス

身体動力学、生体運動計測・解析、多目的構造最適設計

材料力学、破壊力学、金属疲労、生体力学

熱工学、冷凍工学、エネルギー変換工学

バイオトライボロジー、バイオメカニクス

生物工学

淺 井 雅 人 教 授 ※

牛 尾 知 雄 教 授

北 薗 幸 一 教 授

小 島 広 久 教 授

佐 原 宏 典 教 授

竹ヶ原 春貴 教授

渡 辺 直 行 教 授

稲 澤 歩 准 教 授

金崎 雅博 准教授

櫻井 毅司 准教授

田川 俊夫 准教授

武 市 昇 准 教 授

小 澤 啓 伺 助 教

鳥 阪 綾 子 助 教

渡 邊 裕 樹 助 教

※ 2 0 1 9 年3月 定 年 退 職 予 定 ※ 2 0 1 9 年3月 定 年 退 職 予 定

人間工学、エビデンスベースドデザイン、ヒューマンインタフェース

ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン

メディアアート、インタラクティブアート、バーチャルリアリティ

実写映像、3次元CG、アニメーション、ヴィジュアルエフェクト

カーデザイン、トランスポーテーションデザイン、工業デザイン、商品計画

インテリアデザイン

製品イノベーションデザイン、サステーナブルデザイン

メディア論、出版学、エディトリアルスタディーズ

インタラクションデザイン

コンピュータグラフィックス技術、特に数理最適化や機械学習を用いたCGアニメーション制作やリギング技法についての研究

Architecture,Spatial Design, Photography

メディアアート

空間デザイン

グラフィックデザイン、生態心理学

音楽ファイルフォーマットの社会的生成に関するメディア技術史

デザイン方法論、プロダクトデザイン

112 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2019 113