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課題 オンプレミス環境からクラウド環境へのシ ステム移行時に発生するIP アドレスの設 定変更、ネットワーク機器の設定変更など の多大な作業工数 ネットワークセグメントの分離(VLAN)に 伴う管理負荷の増加 ネットワークを含む統合されたIT 環境を 実現するための技術の早期確立 ソリューション VMware NSX によるネットワークの仮 想化を活用して、オンプレミス環境からクラ ウド環境へのシステム移行を簡素化。既存 IP アドレスを変えることなくクラウド移 行を実現。 導入効果 クラウド環境へのシステム移行時に発生 する設計および移行の工数を70%削減 オンプレミス環境とクラウド環境のシー ムレスな連携によるハイブリッドクラウド 環境の実現 サービス拡張による顧客への新たなバ リューの提供 導入環境 VMware NSX SERVICE PROVIDER ネットワーク仮想化技術による グローバルレベルでのクラウドサービス 近年、基幹系めた既存システムのオンプ レミス環境からクラウド環境への移行企業増加またグローバル展開企業がビジネススピードを加速させる手段 としてクラウドサービスを活用する事例られますこうした中、 NTT コミュニケー ションズでは2011 10Global Cloud Vision発表クラウドサービスを国内外 でシームレスに提供することによって、顧客グローバル経営支援していく方針しましたこの目的についてクラウドサービ 販売推進部門 担当部長津田かほるのように説明しますこのビジョンは、通信事業者ならではのかしてクラウドコロケーションネット ワークアプリケーション、音声、 セキュリティさらにそれらの保守運用サービスや移行サー ビスをトータルでご提供するとともに、各サー ビスを世界共通仕様でご提供することにより客様経営改革貢献していこうというも のですそしてこのビジョンにづくサービスとして2012 6企業向けクラウドサービス Biz ホスティング Enterprise Cloudをリリース しました。本サービスはネットワーク仮想化 技術をデータセンターだけでなくデータセ ンターのネットワークにも採用した世界初 企業向けクラウドサービスでグローバル 共通仕様・品質全世界顧客けて 展開されています。津田氏サービスの2014 4月現在、日本、 アメリカイギリ マレーシアシンガポールなど世界9VMware NSXを活用して、オンプレミス環境とクラウド環境 のシームレスな連携を実現。企業のシステム移行にかかる作業 70%削減 11 地域ですさらに2014 年度中にはインド中国えた1113 地域拡大する予定しますクラウド環境へのシームレスな移行迅速実現できる VMware NSX 既存のオンプレミス環境にあるシステムをク ラウド環境移行して利用する際、一般的はいくつかの課題がありますその1 つがネッ トワークの設定です。通常、移行はオンプ レミス環境のサーバに付与されていた IP アド レスやネットワーク機器設定変更しなけ ればならずここでは膨大作業けられ ませんこの課題してNTT コミュニケー ションズはVMware のネットワーク仮想化 プラットフォーム VMware NSXなどを活用 して、既存IP アドレスを変更することなくオンプレミス環境からクラウド環境にシステム 移行することを実現しましたクラウドサービスホスティングサービス担当課長田口智之氏これまではンプレミス環境からクラウド環境へシステム 移行するのに多大工数がかかっておりとかこの問題解決する方策はないだろう かと検討していましたそのオーバーレ NTT グループの一員として、各種 ICT サービスを提供する NTT コミュニケーショ ンズ株式会社。 グローバル市場をターゲットとしたクラウドサービスの強化する同社、企業向けクラウドサービス Biz ホスティング Enterprise CloudにおいてVMware のネットワーク仮想化プラットフォーム VMware NSXなど 活用IP アドレスを変更することなくオンプレミス環境からクラウド環境システム移行できるオプションサービスをリリースしました。本サービスはクラウ 環境への移行必要工数70%削減可能にしていますNTT コミュニケーションズ 株式会社 クラウドサービス販売推進部門 担当部長 津田 かほる

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課題• オンプレミス環境からクラウド環境へのシステム移行時に発生するIPアドレスの設定変更、ネットワーク機器の設定変更などの多大な作業工数

• ネットワークセグメントの分離(VLAN)に伴う管理負荷の増加

• ネットワークを含む統合されたIT環境を実現するための技術の早期確立

ソリューションVMware NSXによるネットワークの仮想化を活用して、オンプレミス環境からクラウド環境へのシステム移行を簡素化。既存の IPアドレスを変えることなくクラウド移行を実現。

導入効果• クラウド環境へのシステム移行時に発生する設計および移行の工数を70%削減

• オンプレミス環境とクラウド環境のシームレスな連携によるハイブリッドクラウド環境の実現

• サービス拡張による顧客への新たなバリューの提供

導入環境• VMware NSX

SERVICE PROVIDER

ネットワーク仮想化技術によるグローバルレベルでのクラウドサービス

近年、基幹系を含めた既存システムのオンプレミス環境からクラウド環境への移行に取り組む企業が増加し、またグローバル展開を急ぐ企業がビジネススピードを加速させる手段として、クラウドサービスを活用する事例が多く見られます。こうした中、NTTコミュニケーションズでは2011年 10月に「Global Cloud Vision」を発表し、クラウドサービスを国内外でシームレスに提供することによって、顧客のグローバル経営を支援していく方針を打ち出しました。この目的について、クラウドサービス部 販売推進部門 担当部長の津田かほる氏は次のように説明します。

「このビジョンは、通信事業者ならではの強みを生かして、クラウド、コロケーション、ネットワーク、アプリケーション、音声、セキュリティ、さらにそれらの保守運用サービスや移行サービスをトータルでご提供するとともに、各サービスを世界共通仕様でご提供することにより、お客様の経営改革に貢献していこうというものです」

そして、このビジョンに基づくサービスとして、2012年6月に企業向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」をリリースしました。本サービスは、ネットワーク仮想化技術をデータセンター内だけでなく、データセンター間のネットワークにも採用した世界初の企業向けクラウドサービスで、グローバル共通の仕様・品質で全世界の顧客に向けて展開されています。津田氏は「サービスの拠点は2014年4月現在、日本、アメリカ、イギリス、マレーシア、シンガポールなど世界9カ国

VMware NSXを活用して、オンプレミス環境とクラウド環境のシームレスな連携を実現。企業のシステム移行にかかる作業を70%削減

11地域です。さらに2014年度中には、インド、中国を加えた11カ国13地域に拡大する予定です」と話します。

クラウド環境へのシームレスな移行を迅速に実現できるVMware NSX

既存のオンプレミス環境にあるシステムをクラウド環境へ移行して利用する際、一般的にはいくつかの課題があります。その1つがネットワークの設定です。通常、移行の際はオンプレミス環境のサーバに付与されていた IPアドレスやネットワーク機器の設定を変更しなければならず、ここでは膨大な作業が避けられません。この課題に対してNTTコミュニケーションズは、VMwareのネットワーク仮想化プラットフォーム「VMware NSX」などを活用して、既存の IPアドレスを変更することなく、オンプレミス環境からクラウド環境にシステムを移行することを実現しました。

クラウドサービス部 ホスティングサービス部門 担当課長の田口智之氏は「これまでは、オンプレミス環境からクラウド環境へシステムを移行するのに多大な工数がかかっており、何とかこの問題を解決する方策はないだろうかと検討していました。その中で、オーバーレ

NTTグループの一員として、各種 ICTサービスを提供するNTTコミュニケーションズ株式会社。グローバル市場をターゲットとしたクラウドサービスの強化に注力する同社は、企業向けクラウドサービス「BizホスティングEnterprise Cloud」において、VMwareのネットワーク仮想化プラットフォーム「VMware NSX」などを活用し、IPアドレスを変更することなく、オンプレミス環境からクラウド環境にシステム移行できるオプションサービスをリリースしました。本サービスは、クラウド環境への移行に必要な工数の70%削減を可能にしています。

NTTコミュニケーションズ株式会社クラウドサービス部販売推進部門担当部長津田 かほる 氏

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SERVICE PROVIDER

イ型でインターネットやVPNなどの下位レイヤーを意識することなく、オンプレミス環境とクラウド環境を同一のネットワークセグメントで接続でき、既存の IPアドレスを変えることなくクラウド環境に移行可能なVMware NSXに着目し、採用を決断しました」と語ります。

同社ではサービス提供を開始した2012年6月当時から、VMwareとの共同研究体制を組み、ネットワーク仮想化技術を用いたサービス開発に取り組んできました。ホスティングサービス部門 担当課長の竹内一雅氏は「サービス化にあたってはVMwareと共同で、性能、可用性をテストし、十分なサービスレベルが確保できることを確認したうえでリリースに踏み切りました」と振り返ります。

クラウド環境への移行作業を70%削減可能に

「Bizホスティング Enterprise Cloud」では、VMware NSXなどを活用してオンプレミス環境にあるシステムをクラウド環境へシームレスに移行できるようにしたことで、クラウド環境に移行する際に発生するお客様の作業工数の大幅な削減を可能にしています。この点について、津田氏は「VMware NSXを使わない場合と比べて、ネットワークおよびサーバの設計や移行作業において、合計70%削減が可能です。また、移行に関する期間も約50%削減可能となります」と強調します。

VMware NSXは、「Bizホスティング Enterprise Cloud」以外にも採用され、効果を上げています。同社では、パブリッククラウドサービス「Bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」においても、VMware NSXを採用。VMware NSXとOpenStackとの組み合わせにより、物理的な制約を越えて、別々のネットワークを同一のネットワークのように扱うことを可能にしました。

今後については、「Global Cloud Vision」に基づくICT環境のシームレスな連携の実現に向けて、ネットワークの仮想化技術を活用したサービスをさらに進化させていく考えです。田口氏は「ネットワークを含めたデータセンターのすべてのリソースやサービスをソフトウェア

でコントロールするVMwareの『Software-Defined Data Center』のコンセプトに共感し、当社が目指す通信事業者ならではのネットワークとクラウドの連携強化を進めていきたいと思っています。今後のチャレンジは、仮想ネットワークでつながったハイブリッドクラウ

ド環境をポータルで管理できるようにして、さらなるクラウドサービスの進化を実現させていきます」と話します。

クラウド上でのシームレスなネットワークの提供を目指すNTTコミュニケーションズは、今後もVMwareのテクノロジーを活用しながらサービスを進化させていこうとしています。

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「ネットワーク仮想化プラットフォームであるVMware NSXは、オンプレミス環境とクラウド環境のシームレスな連携を実現し、クラウドサービスへの移行にかかるお客様の設計・移行工数の大幅な削減に貢献しています」

NTTコミュニケーションズ株式会社津田 かほる 氏

NTTコミュニケーションズ株式会社ホスティングサービス部門担当課長竹内 一雅 氏

カスタマープロフィール

1999年、日本電信電話株式会社(NTT)より分離して発足。現在、NTTグループの一員として長距離・国際通信をはじめ、ネットワーク、クラウド、アプリケーション、セキュリティサービスを含む幅広い ICTソリューションを提供している。グローバルに多数のグループ会社を擁し、ネットワークサービスは196カ国/地域、データセンターは世界で150を超えるロケーション、クラウドサービスは世界11カ国13地域(2014年4月時点/提供予定含む)で展開。

図:VMware NSXを活用したクラウド連携

NTTコミュニケーションズ株式会社クラウドサービス部ホスティングサービス部門担当課長田口 智之 氏

オンプレミス環境

クラウド環境

NTTコミュニケーションズBizホスティング

Enterprise Cloud

IPアドレスA

IPアドレスA

IPアドレスB

IPアドレスC

IPアドレスAのシステムを容易にクラウド環境に移行

VMware NSX

ネットワークコントローラ

仮想ネットワーク

従来の移行にかかった工数を

最大70%削減