DNA シーケンスプロトコール (2009.06.14改定kanzawa/seibutsu/abi3130/3130.pdf1 DNA...

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DNAシーケンスプロトコール (2009.06.14改定)

サンプルの準備

1. 反応カクテルの準備(BigDye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit)

Dye 希釈率 1/8

5× Sequencing Buffer* 1.875 l

BigDye Terminator 0.25 l

Template 1 l

Primer (2 pmol/l) 1 l

DW 5.875 l

*5× bufferの組成: 400 mM Tris-HCl pH 9.0, 10 mM MgCl2

2. シーケンス反応:反応はオートクレーブ済み 200 l PCR用チューブまたは、のオートクレー

ブ済み再利用 8連チューブを使用

96 ºC 2 min

96 ºC 30 sec

50 ºC 15 sec 25 cycles

60 ºC 4 min sequence反応を 55分程度で終了したい場合は

4 ºC pause BioTechniques, 43, 58-62 (2007)を参照のこと。

3. エタノール沈殿

↓1 L 125 mM EDTA

↓1 L 3 M AcONa (pH 5.4) + 25 L EtOH

↓5 min 氷上静置

↓遠心(10500 rpm, 20 min, rt)

ppt

↓80% EtOH 80 L → この洗浄が不十分だと nt70付近に Dye による大きな peakが

↓遠心(10500 rpm, 5 min, rt) 出る。いつも peakが出る場合は、EtOH による洗浄

ppt を 2回行うか、EtOH 沈殿の代わりにカラム等で Dye

↓dry up を取り除く。

4. Hi-Di Formamide もしくは DW 10 lに溶かす。(500 Lずつ分注してある)

5. ヒートショック (95 ºC 2 min)

6. ・8連チューブをプレートアセンブリにセット。

・サンプルを 96-well plate に移す場合は:

(a) 使用したウェルは備え付けの用紙に印をつけておく。

(b) ウェルは再利用するので使用後水で洗っておく。

7. プレートアセンブリを組み立てる。

8 連チューブを使用しているときは、バランスを取りやすいように適宜予備チューブをセット

しておく。

(注) 4 本キャピラリーなので、4 の倍数サンプルがない場合は足りないウェルに Hi-Di

Formamideを入れて 4の倍数にする。サンプルは 4の倍数個用意すると無駄がない。

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3130 Genetic Analyzer使用方法

1. PC起動

User name: Administrator

Password:

2. 3130本体起動

3. Run 3130 Data Collection v3.0 起動する。

4. プレートレコード作成

i. ga3130-Plate Managerを選択

ii. Newをクリック

iii. Plate Dialog入力

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iv. SequencingAnalysis Plate Editor 入力

測定時間の目安

Fast Run (700 bp):Run数 × 1時間 + 解析 30分

Standard (850 bp):Run数 × 2時間 + 解析 30分

BigDye Ver3.1の kitを使用する場合は下の組み合わせを使用すること。

Instrument Protocol1→Fastseq50_POP7_BDv3 or StdSeq50_POP7_BDv3

Analysis Protocol1 → 3130KB_POP7_BDv3

Instrument Protocol1→Fastseq50_POP7_BDv3 or StdSeq50_POP7_BDv3

Analysis Protocol1 → 3130KB_POP7_BDv1

の組み合わせを使用すると Tの peakが右側にずれる。

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~測定開始前のチェック~

5. 気泡チェック:気泡があれば下記WiZARD にて除去する。

i. Wizards-Bubble Remove Wizardを選択

Remove Bubblesをクリックし、終了後、Next

ii. 青矢印の領域に気泡がないかをチェック

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iii. あれば Yesを選択し、Remove Bubblesをクリック。終了後 Next。

なければ Noを選択し ivへ。

iv. 下図の矢印部分に気泡がないかチェック。あれば図示したネジをゆるめて Flush Array

Port。その際、キャピラリーをねじらないように注意。気泡がなければ No を選択し、

Next。

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v. 本体のドアを閉め、Fill Arrayせずに Finishで OK。

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6. polymer残量確認

i. 新しいポリマーを用意する:7 mL入りのポリマーを購入しているので、半分に分注して

使用。ピペットなどはエアーが入りやすいので使わずに、別のボトルに流し込んで分注。

ii. Wizards-Replenish Polymer Wizard を選択。

iii. 表示された画面の Same Lot(同じボトルの場合)か Different Lot(違うボトルの場合)

を選び、Nextをクリック。ちなみに、、、Same Lot の方が楽ですね・・・

iv. Close Valveをクリック。本体の扉を開け、ポリマーのボトルをはずし、新しいボトルを

取り付ける。この際、ボトルに入っているノズルを容器にぶつけないように、また、ボ

トルをあまり引っ張り出し過ぎないように注意しつつ取り付ける。

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v. Nextをクリックし、Step3の画面へ。

Step3では、Primeをせずに、FinishしてWizard を終了する。

(ポリマーを余分に使ってしまうため、Primeの代わりに Bubble Remove Wizard をこの

後で行うため)

vi. 確認画面が出てきたら、Yesで終了。

vii. Wizards-Bubble Remove Wizardを選択し、bubble removeする。(上記 5.を参照)

viii. 使用ノートにポリマー交換日を記入する。

7. 陽極および陰極の Buffer交換(2日に 1度)

注 (a) TRAY を取り出すときは停止するのを待ってから本体の蓋を開ける。

(b) キャピラリーが乾燥しないように作業はさささのさっと行い、途中でどこかに行

かないように。

(c) 各リザーバーは水洗いし、DWですすいだ後、キムワイプなどでふく。

(d) Bufferは必ず Bufferと書いてあるリザーバーに入れ、1にセットする。

(e) セプタが浮かないようにセットする。

(f) セプタは使用したものは洗って風乾し、交換時は乾燥したものを使用する。

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8. プレートをセット

i. プレートアセンブリをオートサンプラーにセット(切れ込みが奥)

ii. 装置のドアを閉める

注 装置のドアを閉めるときは常に、Bufferセプタが浮き上がっていないかチェック

(6の注意事項も参照)

9. プレートのリンク

i. ga3130-ABI3130-Run Schedulerを選択

ii. Searchもしくは Find Allでプレートレコードを表示し、目的のプレートレコードをクッ

リックし、Plate Position Indicator をクリック。Plate Position Indicatorが黄色から緑色にな

れば OK。

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iii. Run Schedular-Run Viewをクリックし、Run Schedule を確認する。

(ここに表示された Run数を使用ノートに記入する)

iv. Run開始

10. Runのモニタリング

i. ga3130-ABI3130-Instrument Statusでステータスチェック

ii. Capillaries Viewerでラン中の Raw Data をモニタリング可能。ただし、この画面は開きっ

ぱなしにせず、Status画面に戻してから席を離れること。フリーズの原因になるので。

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11. 測定終了後

i. プレートを取り出す。(キャピラリーにぶつからないように注意)

ii. Data Collection ソフトウェアの Service Consoleの Stop Allをクリックし、全てのステータ

スが赤丸印に変わってから 3130本体の電源 OFF。

12. 使用ノートに記入

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Sequencing Analysis Software 5.2を用いたデータ解析

User Name: lifescience

Password: lifescience

1. データの読み込み

i. ga3130-ABI3130-Run Schedulerを選択

File-Add Sample(s)もしくは下図のボタンをクリック

ii. フォルダに入っている全データを読み込みたいときはフォルダを選択して Add Selected

Samplesをクリック。個別に選ぶ場合は各ファイルを選択して Add Selected Samplesをクリ

ック。ファイルを選んだら OKをクリック。

iii. 波形データの表示:Row をクリックし全データを選択後、Show ボタンをクリックすると

全データの波形が表示される(図参照)。個別に波形を表示もしくは非表示させたいとき

は各サンプルにある Showのチェックをつける、もしくははずす。

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iv. 配列の範囲指定

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v. 初期設定画面(最初に設定しておけば保存されるので OK)

シーケンスデータを FASTA 形式のテキストファイルで保存したい場合の設定

2007. 7. 3 間違いや苦情および要望は k-mari@sophia.ac.jp にお願いします