Contents：

●進化系ミニカラオケ（中国） 中国では従来型のカラオケボックス人気が下がる中、新しいタイプのカラオケが話題となっています。見た目は電話ボックスのような、ミニカラオケボックスが都市部を中心に広がりを見せています。

●新生児ケアの医療モニタリングプラットフォーム（インド） インドでは、新生児の死亡率が高いことが問題となっています。理由の一つとしてNICU（新生児特定集中治療室）と関連人材の不足があげられます。こういった問題を解決することを目的とした、ビッグデータやクラウドを活用した医療モニタリングプラットフォームが注目されています。

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アジア現地通信 Vol.5 2017.6

日本能率協会総合研究所マーケティングデータバンク(MDB)では中国やASEAN各国を中心としたアジアの現地事情について、現地語を活用した調査で情報を入手し、日本企業の皆様の海外ビジネス活動をお手伝いしています。 アジア現地通信では、現地取材で入手したアジア各地のトピックスをお届けいたします。

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Source: 友唱M-bar http://www.ucmbar.com/ 消化你的时间碎片，友唱M-Bar获A轮6000万元融资 http://www.itjuzi.com/overview/news/54756 解密迷你KTV：两平米的圈地争夺战 http://tech.qq.com/a/20170417/003887.htm 年轻人新宠 迷你KTV风靡中国城市 http://www.zaobao.com.sg/znews/greater-china/story20170605-768388 2017年中国线下迷你KTV专题研究报告 http://www.iimedia.cn/149570920050749i7i.pdf 従来のカラオケ凌駕する「ミニカラオケ」、分単位で課金や録音も可 2017.2.17 http://j.people.com.cn/n3/2017/0217/c94475-9179217.html

カラオケは中国でも広く親しまれている娯楽のひとつだが、最近ではインターネット環境が整い、スマホでカラオケを楽しむ人が増えてきたことなども影響して、従来型のカラオケボックス（中国では「KTV」）の人気は下がる一方となっている。そのような状況の中、新しいタイプの“ミニカラオケ”が登場し話題となっている。 大型商業施設などで見かけるようになったミニカラオケは、外見がちょうど電話ボックスに似ており、設置面積は2㎡ほど、三面は透明ガラス張りになっている。正面には歌詞を表示するためのスクリーン、操作盤のタッチスクリーンなどとともにヘッドフォン、マイク、椅子が2脚設置されているものが多く、エアコンや換気システムも備えられている。

進化系カラオケ：ミニカラオケ （中国）

アジア現地通信 Vol.5 2017.6

◆スタートアップ企業◆

企業名：厦門優派巨蛋娯楽有限公司

（ミニカラオケ名称：友唱M-bar）

住所：厦門市思明区軟件園二期観日路26号7-208

URL：http://www.ucmbar.com/

2016年の後半にはすでに10数社がミニカラオケに参入している。「友唱M-bar」「咪噠miniK」「聆嗒miniK」「雷石WOW」などが主流だが、多くはもともと従来型KTVと関わりの深い企業で、どの企業もよく似た雰囲気の電話ボックス型の機器を展開している。

そのうちのひとつ、友唱M-barは厦門優派巨蛋娯楽有限公司が展開している。同社の羅安武CEOは、1998年に設立された、KTVシステムや娯楽管理システムなどを扱う厦門前沿科技開発有限公司の総経理でもある。20年近いカラオケ業界での経験を活かして2015年に優派巨蛋娯楽有限公司を設立し、ミニカラオケ「友唱M-bar」を始めた。2017年2月には6,000万元の融資を獲得し、現在では全国29省140都市 で5000台余りを展開している。

曲数や使用時間により料金が計算されるが、従来のカラオケに比べると若干割高に感じる人が多いようだ。支払方法は現金のほか「微信（WeChat）」「支付宝」での決済も可能。QRコードをスキャンして公式アカウントをフォローするとパネルに操作画面が現れる。一曲歌い終わるごとに、自分の歌声を録音したファイルが送られてくるので、そのまま友達に送ったり、ネット上にアップすることもできる。

咪噠miniK 友唱M-bar 雷石WOW 聆嗒miniK

中国の調査会社、艾媒諮詢によると、2017年のミニカラオケ市場規模は2016年の倍近く、30億元を超えるまでに拡大すると予想されている。

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Source: iNICU http://inicucloud.com/ Meet iNICU which brings IoT to the rescue of premature babies | ETtech http://tech.economictimes.indiatimes.com/news/startups/meet-inicu-which-brings-iot-to-the-rescue-of-premature-babies/57198388 Big data and big hope for preterm babies http://www.thehindu.com/opinion/op-ed/Big-data-and-big-hope-for-preterm-babies/article14151475.ece iCHR Protecting Child s Health and Ensuring Proper Nutrition and Growth http://bwdisrupt.businessworld.in/article/iCHR-Protecting-Child-s-Health-and-Ensuring-Proper-Nutrition-and-Growth/08-11-2016-107909

2015年時点で5歳未満児死亡率の順位は、インドは世界全体で48位（日本は182位）。新生児死亡率（出生1,000人あたりの死亡数）は28人（日本は1人）となっている。 Harpreet Singhも、親としてその経験をした一人である。彼は授かった双子の未熟児のうち一人を亡くし、そのことをきっかけに未熟児を救うためにiNICUを創業した。 Singhはインドの未熟児医療の問題点として、NICU（新生児特定集中治療室）自体の不足、またNICUで働く人材も不足している点を挙げている。医療人材が不足することで、未熟児のモニタリングが十分に行えず、また結果的に処置が遅れたり、投薬を誤ったりすることで、未熟児の死亡率が高まっている。 iNICUが開発した“iNICU Application”は新生児の状態を医師がリアルタイムで正確に、かつ簡便に判断することで、人為的な診断ミスを防ぐことを目的とした、ビッグデータとIoT技術を用いたクラウドベースの医療モニタリングプラットフォームである。

新生児ケアの医療モニタリングプラットフォーム（インド）

アジア現地通信 Vol.5 2017.6

◆スタートアップ企業◆

企業名：iNICU

住所：801, 8th Floor, Tower-B, DLF

Towers, Jasola, New Delhi - 110025

URL：http://inicucloud.com/

また、iNICUでは、NICU向けの“iNICU Application”と合わせてソフトウェア“iCHRCloud ”も提供している。“iCHRCloud”は、子どものワクチン接種の記録と接種予定のスケジューリング、成長の状況を自動的に記録し、それらを医師と両親がモバイルからチェックできるソフトウェアプログラムである。iNICUは、"iNICU Application"と"iCHRCloud"を通じて子どもたちの健康状態を総合的に見守ることを目的としている。

現在、iNICUはデリー、ムンバイにある複数の大規模な病院で導入が決まっている。 そして、iNICUは今後の更なる目標として、政府機関と連携した上で、iNICUが提供するアプリケーションを使用するNICUスタッフの教育を掲げている。

“iNICU Application”は、 通常は紙ベースで記録されている新生児のデータ（脈拍、血圧、血中酸素濃度など）を、新生児に接続された様々な機械やデバイスからリアルタイムで収集し、これまでの検査結果や蓄積されたデータと統合・分析し、パソコンやタブレット上に表示する。 それらの結果をもとに、医療関係者は異常があるかどうかを瞬時に判断することができ、適切な投薬などの対応が取れるようになる。