Ⅲ. 中長期経営シナリオ -...

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DATA BOOK 2020 12 「D-Challenge 2025」主要項目 ◆モノづくり ▼ DNGA 実現 ・軽自動車~ A セグメント~新興国 B セグメントまでのラインナップ展開 ・新興国小型車カンパニーで企画を行う車種へも DNGA を採用 先進技術(電動化、自動運転、コネクティッド)については、トヨタ自動車との連携を推進、 ダイハツ独自システムとして手の内化 2019 年 7 月にDNGA 商品第1弾の軽自動車「タント」、11月には第 2 弾のコンパクトカー「ロッキー」を発売しました。 今後、DNGA の取り組みを日本から新興国へと拡大していきます。 DNGA の提供価値 ダイハツ車の生命線である品質と、安心して運転頂ける基本 性能の向上を実現しながら、お値打ちと感じて頂ける価格を 実現する「良品廉価」を土台として、「先進技術をみんなの ものに」をキーワードに、小さいクルマの良さを徹底的に 追求。 ▼新興国戦略 ・ダイハツが長年培ってきたインドネシア、マレーシアを中心に、ASEAN を最優先で推進 トヨタ自動車株式会社との協業で推進している新興国小型車事業について、DNGA商品の新興国展開のさらなるスピー ドアップを図るため、「新興国小型車カンパニー本部」を新たに設置し、新興国のお客様のご要望にいち早くお応えし ていきます。 ◆コトづくり ▼お客様や地域との接点拡大 ・従来から販売会社、メーカーそれぞれで取り組んできた草の根活動の継続 ・ダイハツグループ一体で、ダイハツの強みを活かし、社会に貢献できるテーマで社会とのつながりを強化。 高齢者、女性、地方の人々を中心に、ダイハツと関わる全ての方々が、いきいきとモビリティライフを過ごせる 社会に向け活動開始 Ⅲ. 中長期経営シナリオ D-Challenge 2025 2017 年 3 月、今後のダイハツの方向性を示す中長期経営シナリオ「D-Challenge2025」を策定しました。 ダイハツは「世界一のスモールカーづくりとモビリティ社会づくりへの挑戦を通じ、お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにす ること」をビジョンとし、2017 年、ダイハツブランドの価値を高めるために、グループスローガン「Lightyouup」を発表。 モノづくりとコトづくりの両輪で成長することを目指しています。 この2 つの取り組みを進めていく中で、ダイハツらしい「ヒト」を育て、ダイハツ社員自らが輝き、互いを照らし合うことで、 お客様へ向っての想いが溢れ出し、その想いが詰まった商品・サービスを受け取っていただいたお客様に輝いていただく。 ダイハツでは「モノづくり」は「人づくり」であるという考えのもと、ダイハツならではの人をつくり、社員一人ひとりを、 ユーザーオリエンテッドで考え、行動できる人材に育成してまいります。 〈今後のダイハツの方向性イメージ〉 〈ビジョン・スローガン〉

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Page 1: Ⅲ. 中長期経営シナリオ - DAIHATSU2017年3月、今後のダイハツの方向性を示す中長期経営シナリオ「D-Challenge 2025」を策定しました。 ダイハツは「世界一のスモールカーづくりとモビリティ社会づくりへの挑戦を通じ、お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにす

DATA BOOK 2020 12

「D-Challenge 2025」主要項目◆モノづくり▼DNGA実現・軽自動車~Aセグメント~新興国Bセグメントまでのラインナップ展開・新興国小型車カンパニーで企画を行う車種へもDNGAを採用・‌‌先進技術(電動化、自動運転、コネクティッド)については、トヨタ自動車との連携を推進、‌ダイハツ独自システムとして手の内化・‌‌2019年7月にDNGA商品第1弾の軽自動車「タント」、11月には第2弾のコンパクトカー「ロッキー」を発売しました。 今後、DNGAの取り組みを日本から新興国へと拡大していきます。

DNGAの提供価値ダイハツ車の生命線である品質と、安心して運転頂ける基本性能の向上を実現しながら、お値打ちと感じて頂ける価格を実現する「良品廉価」を土台として、「先進技術をみんなのものに」をキーワードに、小さいクルマの良さを徹底的に‌追求。

▼新興国戦略・ダイハツが長年培ってきたインドネシア、マレーシアを中心に、ASEANを最優先で推進・‌‌トヨタ自動車株式会社との協業で推進している新興国小型車事業について、DNGA商品の新興国展開のさらなるスピードアップを図るため、「新興国小型車カンパニー本部」を新たに設置し、新興国のお客様のご要望にいち早くお応えしていきます。

◆コトづくり▼お客様や地域との接点拡大・従来から販売会社、メーカーそれぞれで取り組んできた草の根活動の継続・ダイハツグループ一体で、ダイハツの強みを活かし、社会に貢献できるテーマで社会とのつながりを強化。 ‌高齢者、女性、地方の人々を中心に、ダイハツと関わる全ての方々が、いきいきとモビリティライフを過ごせる‌社会に向け活動開始

Ⅲ. 中長期経営シナリオD-Challenge 2025 2017年 3月、今後のダイハツの方向性を示す中長期経営シナリオ「D-Challenge‌2025」を策定しました。

 ダイハツは「世界一のスモールカーづくりとモビリティ社会づくりへの挑戦を通じ、お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにすること」をビジョンとし、2017年、ダイハツブランドの価値を高めるために、グループスローガン「Light‌you‌up」を発表。モノづくりとコトづくりの両輪で成長することを目指しています。

 この2つの取り組みを進めていく中で、ダイハツらしい「ヒト」を育て、ダイハツ社員自らが輝き、互いを照らし合うことで、お客様へ向っての想いが溢れ出し、その想いが詰まった商品・サービスを受け取っていただいたお客様に輝いていただく。 ダイハツでは「モノづくり」は「人づくり」であるという考えのもと、ダイハツならではの人をつくり、社員一人ひとりを、‌ユーザーオリエンテッドで考え、行動できる人材に育成してまいります。

〈今後のダイハツの方向性イメージ〉 〈ビジョン・スローガン〉

Page 2: Ⅲ. 中長期経営シナリオ - DAIHATSU2017年3月、今後のダイハツの方向性を示す中長期経営シナリオ「D-Challenge 2025」を策定しました。 ダイハツは「世界一のスモールカーづくりとモビリティ社会づくりへの挑戦を通じ、お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにす

DATA BOOK 202013

中長期経営シナリオ

~モノづくり~ 安全・安心の取組み 予防安全機能が「あたりまえ」の未来へ 安全・安心を、クルマに乗る全ての人にお届けしたい。そのためにダイハツは、予防安全機能「スマートアシスト」をはじめ、様々な予防安全機能を幅広い車種に展開できるように開発し、さらなる安全性を求めて進化させてきました。

【進化した予防安全機能 「スマートアシスト」】 スマートアシストは、運転中の「ヒヤッ」とするシーンで事故の回避をサポートするとともに、運転や駐車の支援を行う予防安全機能です。 「先進技術をみんなのものに」という考え方のもと、2012年の導入時点から進化を重ね、充実した先進・安全装置として‌お客様の安全運転を支援しています。

【つくつく防止】 スマートアシストを搭載していない既販車を対象に、ペダルを踏み間違えた際などに起きる急な発進を制御する後付け安全装置「つくつく防止」を開発。 購入後のお客様含め、より多くの方々に、安全・安心に外出することで元気な生活を送っていただきたい、交通事故による死傷者を一人でも少なくしたいとの思いから、2018年 12月より軽自動車「タント(2代目)」を対象とした装置として発売。以来、2020年 3月末現在までに7車種8モデルまで拡大しています。 今後、さらに対象車種を拡大し、より多くのお客様にお求めやすい価格で「安全・安心」をお届けしていきます。

2代目「タント」 5代目「ムーヴ」 初代「ミライース」

衝突回避支援ブレーキ機能

(対歩行者・車両)

衝突警報機能

(対歩行者・車両)

誤発進抑制制御機能

(前方・後方)(エンジン出力制御/ブレーキ

制御)

車線逸脱抑制制御機能

車線逸脱警報機能

BSM(ブラインドスポットモニター)

先行車発進お知らせ機能

標識認識機能

(進入禁止)

AHB(オートハイビーム)

ADB(アダブティブドライビング

ビーム)

サイドビューランプ

全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコント

ロール)

LKC(レーンキープ

コントロール)

パノラマモニター※

スマートパノラマパーキングアシスト

(駐車支援システム)

コーナーセンサー

RCTA(リヤクロストラフィックアラート)

ミラ イース ● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ー ー●

(フロント2個/リヤ2個)

ミラ トコット ● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ● ー●

(フロント4個/リヤ2個)

キャストスタイル

● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ● ー ー ー

ムーヴ(カスタム含む)

● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ● ー ー ー

ムーヴキャンバス

● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ● ー ー ー

タント(カスタム含む)

● ●●

(ブレーキ制御)

● ●(制御機能付)

ー ● ● ● ● ● ● ● ● ●●

(フロント2個/リヤ2個)

ウェイク ● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ● ー●

(リヤ2個)ー

アトレーワゴン ● ー●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ー ー●

(リヤ2個)ー

ブーン ● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ● ー●

(フロント2個/リヤ2個)

ロッキー ● ●●

(ブレーキ制御)

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●●

(フロント2個/リヤ2個)

トール ● ●●

(エンジン出力制御)

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ハイゼットカーゴ

● ●●

(ATのみ、エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ー ー●

(リヤ2個)ー

ハイゼットキャディー

● ●●

(エンジン出力制御)

ー ● ー ● ー ● ー ー ー ー ー ー●

(リヤ2個)ー

ハイゼットトラック

● ●●

(前方、ATのみ、エンジン出力制御)

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※パノラマモニターは「パノラマモニター対応カメラ」もしくは「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」として設定

※装備内容はグレードによって異なります。詳細はカタログもしくは公式ホームページをご参照ください。

※予防安全機能「スマートアシスト」は、ドライバーの運転支援を目的としているため、機能には限界があり、路面や天候などの状況によっては作動しない場合があります。機能を過信せず安全運転を行ってください。

詳しくは販売会社または公式ホームページをご確認ください。

ダイハツ予防安全機能 スマートアシスト

援支車駐援支転運援支識認援支避回突衝

※ 2020 年 3 月 31 日時点 2,831,926台

Page 3: Ⅲ. 中長期経営シナリオ - DAIHATSU2017年3月、今後のダイハツの方向性を示す中長期経営シナリオ「D-Challenge 2025」を策定しました。 ダイハツは「世界一のスモールカーづくりとモビリティ社会づくりへの挑戦を通じ、お客さまに寄り添い、暮らしを豊かにす

DATA BOOK 2020 14

中長期経営シナリオ

~コトづくり~ CSR 活動・ダイハツファンづくり 地域やお客様との繋がりを広げ深める

【「東京ディズニーランドR」「東京ディズニーシーR」の参加企業】 「東京ディズニーランドパーキング」と「東京ディズニーシーパーキング」、マーメイドラグーンシアター、また2020年にオープン予定の「ベイマックスのハッピーライド」にも提供しています。

【バドミントン支援】 日本・インドネシア・マレーシアの3カ国で一体となって地域を盛り上げている「バドミントン支援活」。 ダイハツは、日本国内では、公益財団法人日本バドミントン協会の日本バドミントン代表ダイヤモンドスポンサーに、また一般社団法人日本障がい者バドミントン連盟のパラバドミントン日本代表オフィシャルゴールドパートナーを務めてい‌ます。

【モノづくり体験教室】 ダイハツ社員が近隣の小学校に出向き、モノづくりの楽しさやチームワークの大切さを子どもたちに伝える「モノづくり体験教室」。 2015年度の試行以来、現在まで累計50,000人(2020年 3月末時点)を超える子どもたちが受講しています。ダイハツでは、自動車の製造工程を伝えるだけなく、モノづくりの大切さや、チームワーク、物への感謝など、子どもたちの心の醸成にも結びつけたいとの思いから、「クルマづくり」ではなく、「ものづくり体験教室」と命名しました。 参加した多くの子どもたちからは、「楽しみながら学ぶことができた」との声をいただいています。

【地域密着プロジェクト】高齢者の、いくつになっても自由に移動できる自立した生活を、産官学民でサポートする「地域密着プロジェクト」。 2017 年 5 月から本格的に活動を開始、2018 年度から全国展開を行ってきました。2020 年 3 月末現在、累計 2,800 人を超える地域住民の皆様に参加いただきました。今後も、全国的な活動として拡大定着していきます。「産=ダイハツ/日本自動車連盟(JAF)、官=地方自治体、学=日本理学療法士協会、民=地域社会」の連携により「健康安全運転講座」を、各地域の高齢者を対象に実施しています。