NI PXIe-8840 ユーザマニュアル - National Instruments法的情報 保証...

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PXI Express NI PXIe-8840 ユーザマニュアル NI PXIe-8840 ユーザマニュアル 2014 5 374236A-0112

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PXI ExpressNI PXIe-8840 ユーザマニュアル

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

2014 年 5月374236A-0112

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本文書中に記載されたその他の製品名および企業名は、それぞれの企業の商標または商号です。National Instruments Alliance Partner ProgramのメンバーはNational Instrumentsより独⽴している事業体であり、National Instrumentsと何ら代理店、パートナーシップまたはジョイント・ベンチャーの関係にありません。特許National Instrumentsの製品 /技術を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報(ヘルプ→特許情報 )、メディアに含まれているpatents.txtファイル、または「National Instruments Patent Notice」(ni.com/patents)のうち、該当するリソースから参照してください。

輸出関連法規の遵守に関する情報ナショナルインスツルメンツの輸出関連法規遵守に対する⽅針について、また必要なHTSコード、ECCN、その他のインポート /エクスポートデータを取得する⽅法については、「輸出関連法規の遵守に関する情報」(ni.com/legal/export-compliance)を参照してください。

National Instruments Corporation製品を使用する際の警告(1) National Instruments Corporation(以下「NI」という)の製品は、外科移植またはそれに関連する使用に適した機器の備わった製品として、または動作不良により⼈体に深刻な障害を及ぼすおそれのある⽣命維持装置の重要な機器として設計されておらず、その信頼性があるかどうかの試験も実⾏されていません。(2) 上記を含むさまざまな用途において、不適切な要因によってソフトウェア製品の操作の信頼性が損なわれるおそれがあります。これには、電⼒供給の変動、コンピュータハードウェアの誤作動、コンピュータのオペレーティングシステムソフトウェアの適合性、アプリケーション開発に使用したコンパイラや開発用ソフトウェアの適合性、インストール時の間違い、ソフトウェアとハードウェアの互換性の問題、電子監視・制御機器の誤作動または故障、システム(ハードウェアおよび /またはソフトウェア)の⼀時的な障害、予期せぬ使用または誤用、ユーザまたはアプリケーション設計者の側のミスなどがありますが、これに限定されません(以下、このような不適切な要因を総称して「システム故障」という)。システム故障が財産または⼈体に危害を及ぼす可能性(身体の損傷および死亡の危険を含む)のある用途の場合は、システム故障の危険があるため、1つの形式のシステムにのみ依存すべきではありません。損害、損傷または死亡といった事態を避けるため、ユーザまたはアプリケーション設計者は、適正で慎重なシステム故障防止策を取る必要があります。これには、システムのバックアップまたは停止が含まれますが、これに限定されません。各エンドユーザのシステムはカスタマイズされ、NIのテスト用プラットフォームとは異なるため、そしてユーザまたはアプリケーション設計者が、NIの評価したことのない、または予期していない⽅法で、NI製品を他の製品と組み合わせて使用する可能性があるため、NI製品をシステムまたはアプリケーションに統合する場合は、ユーザまたはアプリケーション設計者が、NI製品の適合性を検証、確認する責任を負うものとします。これには、このようなシステムまたはアプリケーションの適切な設計、プロセス、安全レベルが含まれますが、これに限定されません。

コンプライアンス電磁両⽴性に関する情報このハードウェアは、ハードウェアの適合宣言 (DoC)1 に記載される電磁両⽴性 (EMC) の制限、および当該する規制基準に基づいて所定の試験が実施され、これらに適合するものと認定されています。 これらの基準および制限は、ハードウェアを意図された電磁環境で操作する場合に、有害な電磁妨害から保護するために設けられました。 たとえば、⾼感度または⾼ノイズのハードウェアが近接する場所で使用されるなどの特別な場合は、電磁妨害が起こる可能性を最⼩限に抑えるために追加の軽減対策を実⾏する必要がある場合もあります。このハードウェアは当該する EMCの規制基準に準拠していますが、特定の設置において電磁妨害が起こらない保証はありません。 ハードウェアによるラジオおよびテレビ受信への電磁妨害が起こる可能性、そして許容できない性能低下を最⼩限に抑えるには、ハードウェアのドキュメントおよび DoC1 の手順に厳密に従って取り付け、使用してください。ハードウェアの電源を切⼊し、正規の無線通信サービスまたはその他の隣接する電気装置に電波妨害を起こしていると判断した場合は、以下の措置を取ってください。• レシーバ(妨害を受けているデバイス)のアンテナを再設定する。• トランスミッタ(妨害を起こしているデバイス)をレシーバに対して再配置する。• トランスミッタを異なるコンセントに接続し、トランスミッタとレシーバを異なる分岐回路に配置する。海中または工業地帯などの特殊な EMC環境で使用する場合、EMC基準に準拠するために、⾦属、シールドケースの使用が必要な可能性のあるハードウェアもあります。 製品の設置要件については、ハードウェアのユーザドキュメントおよび DoC1 を参照してください。

ハードウェアが試験対象または試験導線に接続されている場合、システムは障害により影響を受けやすくなり、地域の電磁環境に電磁妨害を起こす可能性があります。このハードウェアを住宅地域で使用されますと、有害な混信を引き起こすことがあります。 ユーザは自己負担で電磁妨害の問題を解決するか、ハードウェアの操作を停止する必要があります。ナショナルインスツルメンツによって明⽰的に許可されていない変更および修正は、地域の取締規則下でハードウェアを操作するユーザの権利を無効にする可能性があります。

1 適合宣言 (DoC) には、ユーザまたは設置者に対する重要な EMC準拠および手順が記載されています。 この製品の適合宣言を⼊手するには、ni.com/certification(英語)にアクセスして型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。

© National Instruments | vii

目次このマニュアルについてドキュメントセットの使用⽅法....................................................................................................xi関連ドキュメント.................................................................................................................................xi

第 1章概要PXI Expressの利点 ................................................................................................................................1-1NI PXIe-8840.............................................................................................................................................1-2

説明 ....................................................................................................................................................1-2機能概要 ..........................................................................................................................................1-2

NI PXIe-8840の機能概要 ...................................................................................................................1-3ナショナルインスツルメンツのソフトウェア.......................................................................1-4

第 2章取り付けおよび構成NI PXIe-8840を取り付ける...............................................................................................................2-1

PXI Expressシャーシからコントローラを取り外す ..................................................2-3BIOSセットアップユーティリティ .............................................................................................2-4

BIOSセットアップユーティリティにアクセスする..................................................2-4Mainセットアップメニュー .................................................................................................2-5Advancedセットアップメニュー ....................................................................................2-5

SATA Configurationサブメニュー ...........................................................................2-6CPU Configurationサブメニュー.............................................................................2-6Video Configurationサブメニュー .........................................................................2-8Power/Wake Configurationサブメニュー .........................................................2-8ExpressCard Configurationサブメニュー...........................................................2-9PCI Configurationサブメニュー...............................................................................2-9USB Configurationサブメニュー ..............................................................................2-9Serial Port Configurationサブメニュー ................................................................2-10

LabVIEW RTセットアップメニュー ..................................................................................2-11現在のハードウェアスイッチ設定............................................................................2-11LabVIEW RT Configuration Overridesサブメニュー ......................................2-11

Bootセットアップメニュー ..................................................................................................2-12Boot Settings Configurationサブメニュー ..........................................................2-13Hard Drive BBS Prioritiesサブメニュー ..................................................................2-13CD/DVD ROM Drive BBS Prioritiesサブメニュー ..............................................2-13Floppy Drive BBS Prioritiesサブメニュー ..............................................................2-13Network Device BBS Prioritiesサブメニュー.......................................................2-14

Securityメニュー ........................................................................................................................2-14Save & Exitメニュー .................................................................................................................2-14

目次

viii | ni.com

BIOS診断ユーティリティ ................................................................................................................ 2-15BIOS診断ユーティリティにアクセスする..................................................................... 2-15ハードドライブ診断ユーティリティ ................................................................................ 2-15メモリ診断ユーティリティ ................................................................................................... 2-16

システム CMOS .................................................................................................................................... 2-16LabVIEW RTのインストール .......................................................................................................... 2-17

LabVIEW RTソフトウェアのインストール.................................................................... 2-17LabVIEW RT構成スイッチ...................................................................................................... 2-19

ドライバおよびソフトウェア ........................................................................................................ 2-20PXI Expressの機能................................................................................................................................ 2-21

PXI Expressのトリガ接続 ....................................................................................................... 2-21PXI Expressシャーシの構成 ............................................................................................................ 2-21

PXI Expressシステムの構成................................................................................................... 2-21RAMをアップグレードする ........................................................................................................... 2-22ハードドライブのリカバリ ............................................................................................................. 2-23OSをインストールする .................................................................................................................... 2-24

USB CD/DVD-ROMからインストールする ................................................................... 2-24ExpressCard............................................................................................................................................ 2-24

ExpressCardを取り付ける .................................................................................................... 2-24ExpressCardを取り外す......................................................................................................... 2-25

第 3章I/O情報フロントパネルコネクタ .................................................................................................................. 3-1フロントパネル ..................................................................................................................................... 3-2

DisplayPort ..................................................................................................................................... 3-3COM1............................................................................................................................................... 3-5イーサネット ................................................................................................................................ 3-6ユニバーサルシリアルバス ................................................................................................... 3-8トリガ ............................................................................................................................................... 3-10GPIB(IEEE 488.2)....................................................................................................................... 3-11ExpressCard/34スロット ...................................................................................................... 3-13

フロントパネルの機能....................................................................................................................... 3-15データストレージ ................................................................................................................................ 3-15

第 4章構成についての⼀般的な質問⼀般的な質問 .......................................................................................................................................... 4-1起動オプション ..................................................................................................................................... 4-1ケーブルおよび接続............................................................................................................................ 4-2ドライバソフトウェアのインストール ..................................................................................... 4-3

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

© National Instruments | ix

アップグレード情報 ............................................................................................................................4-4PXI Expressの構成 ................................................................................................................................4-5

第 5章トラブルシューティング

付録 A仕様

付録 B技術サポートおよびプロフェッショナルサービス

© National Instruments | xi

このマニュアルについてこのマニュアルには、NI PXIe-8840組み込みコンピュータキットの取り付けおよび構成⽅法が記載されています。

ドキュメントセットの使用方法コントローラの取り付けおよび使用手順の簡単な説明が記載されている『NI PXIe-8840取り付けガイド』をまずお読みください。

このマニュアル『NI PXIe-8840 ユーザマニュアル』には、デフォルトの取り付けおよび構成を変更する⽅法、そしてハードウェアの使用に関する詳細な情報が含まれています。

関連ドキュメント以下のドキュメントには、このマニュアルを使用する上で役に⽴つ情報が記載されています。• 『PICMG EXP.0 R2.0 CompactPCI Express Specification』(英語)、

PICMG(PCI Industrial Computers Manufacturers Group)• 『Standard for Information Technology for Transport Independent Printer/System

Interface』(英語)、IEEE Standard P1284.1-1997(C/MM)

• 『PCI Express Base Specification』(PCI Special Interest Group、英語) • 『PXI-5 PXI Express Hardware Specification』(PXI Systems Alliance、英語)• 『PXI-6 PXI Express Software Specification』(PXI Systems Alliance、英語)• 『Serialized IRQ Support for PCI Systems Specification』(Compaq Computer et al.、英語)

• ExpressCard Standard(PCMCIA)

© National Instruments | 1-1

1概要PXI Expressの利点PXI Systems Alliance(PXISA)により規定されている PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)業界標準のオープン規格は、1998年にリリースされてからテスト、測定、および制御システムで急速に導⼊され、普及しました。PXIの使用が急速に増加した主な要素の 1つは、通信バックプレーンにおける PCIの使用です。PCIからPCI Expressへの進化により、PC産業における利用可能なバス帯域幅が向上すると同時に、PCI Expressを PXI規格に統合することによって PXIがより多くのアプリケーションニーズを満たすことが可能になりました。バックプレーンで PCI Express技術を利用することで、PXI Expressでの利用可能な PXI帯域幅は最大 132 MB/sから最大8 GB/sに増加し、帯域幅は 60倍以上向上しました。

PXI Expressは、ハードウェアおよびソフトウェアの両⽅の PXIモジュールとの互換性を最大限にします。PXI Expressハイブリッドスロットは、PCIおよび PCI Express両⽅の信号を送信し、PXI通信およびトリガ、もしくはより新しい PXI Express規格を使用するデバイスが利用可能です。PCI Expressは PCIと同じOSおよびドライバモデルを使用するため、PXIなどの PCIベースシステム、そして PXI Expressなどの PCI Expressベースシステムの間でソフトウェアの互換性が維持されます。

PXI同様に PXI Expressは CompactPCI仕様を利用して、機械的整合性に優れ、ハードウェアのコンポーネントの取り外しがより簡単な堅牢なモジュールフォームファクタを定義します。PXI Express製品は、工業環境下の極端な衝撃、振動、温度、および湿度に必要な環境パフォーマンスレベルをより⾼く、より慎重に定義し提供しています。強制環境試験および能動冷却が CompactPCIの機械仕様に追加されたことにより、システム統合が簡易化され、マルチベンダ相互運用が確⽴されました。

計測システムの厳しいタイミングおよび同期要件は、PXI Expressの統合機能で満たされています。PXI Expressでは PXIのスタートリガバス、10 MHzシステム基準クロック、トリガバスが継承されただけでなく、複数モジュール同期用の 100 MHz差動システム基準クロックが搭載された新しいタイミングおよび同期機能、そして正確なクロックおよびトリガ信号用の 3つの差動スタートリガバスが追加されました。差動タイミングおよび同期信号により、PXI Expressシステムの耐ノイズ性、そして⾼周波数でのクロック信号の転送機能が向上します。

第 1章 概要

1-2 | ni.com

NI PXIe-8840

説明NI PXIe-8840 PXI Express/CompactPCI Express組み込みコントローラは、⾼性能なPXI Express/CompactPCI Express対応システムコントローラです。NI PXIe-8840コントローラは、最新の実装技術を利用して標準の I/O機能を単⼀ユニットに統合しています。NI PXIe-8840組み込みコントローラを NI PXIe-1082などの PXI Express対応シャーシと組み合わせると、PCと完全な互換性を持つ耐久性に優れた⼩型パッケージのコンピュータになります。

NI PXIe-8840には、Intel®Core™ i5 4400Eプロセッサ(Dual Core 2.7 GHz)、すべての標準 I/O、そして 250 GB(またはそれ以上)のハードドライブが搭載されています。そして、PCIベースの GPIBコントローラと ExpressCard/34拡張スロットも搭載されています。

各モジュールの標準 I/Oには、DisplayPortビデオ(2)、RS-232シリアルポート(1)、Hi-Speed USBポート(4)、SuperSpeed USBポート(2)、ギガビットイーサネット(2)、リセットボタン、および PXIトリガが含まれます。

機能概要このセクションでは、NI PXIe-8840組み込みコンピュータの主な論理ブロックの機能に関する説明を記載します。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

© National Instruments | 1-3

NI PXIe-8840の機能概要NI PXIe-8840は、PXI Express 3Uサイズフォームファクタのモジュール式 PCです。図 1-1は、NI PXIe-8840の機能ブロック図です。以下の図は、⽰される各論理ブロックの説明です。

図 1-1. NI PXIe-8840 ブロック図

NI PXIe-8840は、2つの CCA(回路カードアセンブリ)以下の論理ブロックから構成されています。• プロセッサは、Intel® Core™ i5 4400Eプロセッサ(3MBキャッシュ、2.7 GHz)で

す。 このプロセッサは、最大 1600 MHz SO-DIMMをサポートする DDR3Lインタフェースを介する SO-DIMMブロックと、各レーンで最大 5 GT/sまでサポートする x4 DMI2(Direct Media Interface)を介した PCHに接続します。

• SO-DIMMブロックは、最大 8 GBメモリまで利用可能な、64ビット DDR3L SDRAMソケットで構成されています。

Intel8

PCH

Intel Corei5

SO-DIMMDDR3L SDRAM

PC3 12800

DisplayPort

A

ExpressCard/34

x1 PCIE

USB

USB 2.0 x4

SATA

FLASH

SMB

UART COM1

x8

PXI

GPIBGPIB

USB 2.0 x4Intel I217-LM

PHY

RJ451

SATA

x4 D

MI2

x4 DDI

LPC

PCI ExpressPXIExpress

4x4

Intel I210-IT

MAC/PHY

RJ452

x1 PCIE

SPI

PCI

DisplayPort

USB 3.0 x2

USB 3.0 x2

x1 PCIE

x4 DDI

第 1章 概要

1-4 | ni.com

• プロセッサは NI PXIe-8840の表⽰用周辺機器に接続する DisplayPortインタフェース、および PCI Expressインタフェースを PCI Expressを介して PCI Expressバックプレーンに提供します。

• PCH(Platform Controller Hub)は、NI PXIe-8840の周辺機器に接続する USB、PCI Express x1、LPCインタフェースを提供します。

• DisplayPortブロックには、2つの DisplayPortコネクタが装備されています。• USBブロックには、4つの⾼速 USB 2.0コネクタと 2つの SuperSpeed USB 3.0コ

ネクタが装備されています。• GPIBブロックには、GPIBインタフェースが含まれています。• ExpressCard/34スロットには、ExpressCard/34モジュールを搭載できます。• Ethernet Port 1ブロックには、Intel® I217-LMギガビットイーサネット接続が装備

されています。• Ethernet Port 2ブロックには、Intel® I210-ITギガビットイーサネット接続が装備

されています。• UARTブロックは 1つのシリアルポートに接続します。• SMBフロントパネルトリガは、PXIトリガとフロントパネルの SMB間で経路設

定可能な接続を提供します。• ウォッチドッグブロックは、コントローラをリセットまたはトリガを⽣成するこ

とができるウォッチドッグタイマで構成されています。• PXIeコネクタは、NI PXIe-8840を PXI Express/CompactPCI Expressバックプ

レーンに接続します。

ナショナルインスツルメンツのソフトウェアナショナルインスツルメンツでは、NI PXIe-8840と使用できる数種類のソフトウェアツールを開発しました。

ナショナルインスツルメンツのハードウェアおよびソフトウェアは、PXI Expressシステムを最大限に利用する上で役⽴ちます。NI-DAQmxなどの主要なハードウェアドライバを LabVIEW、Measurement Studio、および LabWindows™/CVI™ アプリケーション開発環境と組み合わせて使用すると、NIハードウェアをより⾼度に制御することができるようになります。さまざまなバスと計測器の通信を簡易化する計測器ドライバは、ni.com/idnetで⼊手可能です。

LabVIEWは、USB、IEEE 488.2、VXI、シリアル、PLC、およびプラグインボードなどの異なる多くの計測器からデータを集録でき、使用が簡単で強⼒なグラフィカルプログラミング環境です。LabVIEWは、強⼒なデータ解析ルーチンを利用して、集録したデータを意味のあるデータに変換します。アドオンツールは、特化した追加機能を提供します。詳細については、ni.com/labviewおよび ni.com/toolkitsをご覧ください。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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Microsoftの Visual Basic、Visual C++、および Visual Studio .NETを使用するユーザ向けに、Measurement Studioは各言語に対して計測 /オートメーションツールを追加します。詳細については、ni.com/mstudioをご覧ください。

LabWindows/CVIは、仮想計測器アプリケーションを作成するための対話式 ANSI Cプログラミング環境です。LabWindows/CVIは、ユーザインタフェース作成用のドラッグアンドドロップ式エディタ、テストプログラム論理構築用の完全な ANSI C環境、自動コード⽣成ツールセット、そして自動テストシステム構築、監視アプリケーション、または研究実験用のユーティリティを提供します。詳細については、ni.com/lwcviをご覧ください。

NI-DAQmxは、アプリケーション開発環境または NI SignalExpressなどの対話式環境から呼び出すことができる広範な関数のライブラリを提供します。これらの関数は、ナショナルインスツルメンツのマルチファンクション DAQ製品の直感的な APIを提供します。含まれる機能は、アナログ⼊⼒(A/D変換)、バッファ型データ集録(⾼速 A/D変換)、アナログ出⼒(D/A変換)、波形⽣成、デジタル I/O、カウンタ /タイマ操作、SCXI信号調整、RTSIまたは PXI同期、セルフキャリブレーション、メッセージ処理、そして拡張メモリへのデータ集録です。詳細については、ni.com/daq

をご覧ください。

ナショナルインスツルメンツのモジュール式計測器は、各製品の機能に適した専用ドライバを使用します。Express VIではカスタマイズされた対話式計測器のプログラミングを 1つのインタフェースで⾏うことができ、ソフトフロントパネルには各計測器の機能テストを⾏うためのプログラミングの必要がないインタフェースが搭載されています。NIスイッチ、DMM、⾼速 DIO、⾼速デジタイザ、およびソースには、⾼性能なモジュール式計測器システム用のカスタマイズされた専用ドライバがあります。NI-RFSGおよび NI-RFSAの 2つのドライバを使用し RFアプリケーション、そして NI-DAQmxではダイナミック信号集録を利用できます。詳細については、ni.com/

modularinstrumentsをご覧ください。

PXIタイミングおよび同期製品で、PXIシステムのタイミングおよびトリガ機能を拡張することができます。これらの製品は、精確なクロックソース、マルチシャーシ同期用のトリガカスタム経路設定、クロック共有などを提供し、NI-Syncを利用してプログラミングすることが可能です。詳細については、ni.com/pxiをご覧ください。

NI-VISAは、ナショナルインスツルメンツが実装した VISA仕様です。VISAは、USB、シリアル、GPIB、PXI、VXI、およびその他の種類の計測器と通信し、制御するための共通 APIです。この APIは、移植可能アプリケーションおよび計測器ドライバの作成をサポートします。 NI-VISAで PXI計測器ドライバを作成する⽅法については、『NI-VISAヘルプ』および NI-VISAディレクトリの readme.txtファイルを参照してください。詳細については、ni.com/jp/visaをご覧ください。

Linux対応 LabVIEWおよび Linux上で NI-DAQmxドライバによる多数のデバイスへのサポートにより、Linux OSで VIを作成できるようになりました。Linuxにおける計測器制御は Linux対応 NI-VISAドライバにより強化され、⼀部の NIモジュール式計測器が対応しています。詳細については、ni.com/linuxをご覧ください。

© National Instruments | 2-1

2取り付けおよび構成この章には、NI PXIe-8840コントローラの取り付けおよび構成に関する情報が記載されています。

NI PXIe-8840を取り付けるこのセクションには、NI PXIe-8840の⼀般的な取り付け⽅法が記載されています。特定の手順および警告については、PXI Expressシャーシのユーザマニュアルを参考にしてください。1. NI PXIe-8840を取り付ける前に、シャーシの電源プラグをコンセントに差し込み

ます。モジュールを取り付けている間に、電源コードがシャーシを接地して、モジュールを電気的破損から保護します。

注意 ⼈体およびシャーシを電気事故の危険から保護するために、NI PXIe-8840モジュールの取り付けが完了するまで必ずシャーシの電源を切ったままにしてください。

• シャーシでシステムコントローラスロット(スロット 1)へのアクセスを遮るフィラーパネルを取り外します。

• ケースの⾦属部分に触れ、⾐服や身体の静電気を放電します。2. 図 2-1に⽰すように 4本のブラケット固定ネジから保護用プラスチックカバーを

外します。

第 2章 取り付けおよび構成

2-2 | ni.com

図 2-1. ネジの保護用カバーを外す

3. 脱着ハンドルが下向きになっていることを確認します。NI PXIe-8840を、システムコントローラスロットの上下にあるカードガイドと揃えます。

注意 NI PXIe-8840を差し込む際に脱着ハンドルを持ち上げないでください。ハンドルが下向きになっていないと、シャーシの脱着レールを妨げるため、モジュールを正しく差し込むことはできません。

4. ハンドルが脱着レールに引っ掛かるまで、ハンドルを持ちながらモジュールをゆっくりシャーシに差し込みます。

5. モジュールがバックプレーンのレセプタクルコネクタにしっかりと接続されるまで脱着ハンドルを持ち上げます。NI PXIe-8840のフロントパネルは、シャーシのフロントパネルと同位置である必要があります。

6. フロントパネルの上下で 4本のブラケット固定ネジを締めて、NI PXIe-8840をシャーシに固定します。

7. デバイスが正しく取り付けられたかどうか確認します。8. キーボードとマウスを適切なコネクタに接続します。PS/2キーボードおよび PS/2

マウスを使用している場合は、Yスプリッタアダプタを使用して、1つの USBコネクタに接続します。図 4-1「Yスプリッタケーブル」を参照してください。

1 ネジの保護用カバー(4つ)

1

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

© National Instruments | 2-3

9. DisplayPortモニタビデオケーブルを DisplayPortコネクタに接続するか、コントローラに付属する DisplayPort-VGAアダプタを使用して VGAモニタをDisplayPortコネクタに接続します。

10. システム構成で必要なデバイスをポートに接続します。11. シャーシの電源を投⼊します。12. コントローラが起動することを確認します。コントローラが起動しない場合は、

第 5章「トラブルシューティング」の「NI PXIe-8840が起動しない場合はどうすればよいですか ?」セクションを参照してください。

図 2-2は、NI PXIe-1082シャーシのシステムコントローラスロットに取り付けたNI PXIe-8840を⽰しています。

図 2-2. PXI Expressシャーシに取り付けられた NI PXIe-8840コントローラ

PXI Expressシャーシからコントローラを取り外すNI PXIe-8840コントローラは、取り扱いが簡単です。PXI Expressシャーシからユニットを取り外すには、以下の手順に従ってください。1. シャーシの電源を切断します。2. フロントパネルの 4つのブラケット固定ネジを外します。3. 脱着ハンドルを下に押します。4. ユニットをスライドしてシャーシから取り出します。

メモ PXI Expressシャーシの制御モードセレクタスイッチがデフォルトの位置にない場合、押しボタンリセットまたはWindowsの使用によりNI PXIe-8840をシャットダウンしようとすると、コントローラの Power OK LEDが点滅します。 この場合、リモート制御および電圧監視コネクタ上のリモート制御ピンを使用して、シャーシの電源を切断する必要があります。 リモート制御および電圧監視制御機能の詳細については、PXI Expressシャーシのユーザマニュアルを参照してください。

1 NI PXIe-1082シャーシ 2 NI PXIe-8840コントローラ 3 脱着レール

1

3

2

第 2章 取り付けおよび構成

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BIOSセットアップユーティリティBIOSセットアッププログラムで NI PXIe-8840の構成設定を変更することができます。BIOSは、ハードウェアとオペレーティングシステムソフトウェア間の低レベルインタフェースで、システムが起動されるとハードウェアを構成およびテストを⾏います。BIOSセットアッププログラムには、設定を構成し、NI PXIe-8840コントローラの機能を有効にするためのメニューが含まれています。

NI PXIe-8840コントローラはデフォルト設定のままの構成で正常に動作するので、BIOSセットアッププログラムを使用する必要はほとんどありません。

注意 BIOS設定を変更すると、コントローラの不正動作が発⽣し、コントローラを起動できなくなる場合があります。このような問題が起こった場合、「システム CMOS」セクションの手順に従い、デフォルト設定に復元してください。構成を熟知している場合を除き、設定は絶対に変更しないでください。

BIOSセットアップユーティリティにアクセスするBIOSセットアッププログラムを起動するには、以下の手順に従います。1. NI PXIe-8840コントローラの電源を投⼊するか、再起動してください。2. Press <DEL> to enter setupというメッセージが表⽰されたら、キーボードの

<Delete>キーを押してください。しばらくすると、セットアッププログラムがロードします。

BIOSセットアッププログラムに⼊ると、Mainメニューが表⽰されます。

以下のキーを使用して、BIOSセットアップを操作します。• 左矢印、右矢印—異なるセットアップメニュー間を移動します。サブメニュー

を表⽰している場合には、これらのキーは使用できません。<Esc>を押してサブメニューを閉じる必要があります。(テンキーの矢印を使用するには、Num Lockをオフにする必要があります。)

• 上矢印、下矢印—セットアップメニューのオプション間を移動します。(テンキーの矢印を使用するには、Num Lockをオフにする必要があります。)

• <Enter>—サブメニューを展開するか、選択した構成オプションで利用可能なすべての設定を表⽰します。

• <Esc>—サブメニューの親メニューに戻ります。最上位のメニューでは、Exitメニューへのショートカットの役割をします。

• <+> および <->—選択した構成オプションで利用可能なすべての設定間を移動します。

• <Tab>—時間および⽇付フィールドを選択します。• <F9>—BIOS構成設定に最適なデフォルト値をロードします。最適なデフォルト

値は、出荷時の構成デフォルト値と同じです。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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Mainセットアップメニューよくアクセスおよび修正される BIOS設定はMainセットアップメニューにあります。Mainセットアップメニューでは、以下の構成情報を⽰します。• BIOS Version and Build Date—NI PXIe-8840コントローラ BIOSのバージョンと

BIOSをビルドした⽇付を表します。• Embedded Firmware Version—ビルトインハードウェア機能の識別に役⽴ちま

す。• Processor Type, Base Processor Frequency, and Maximum Processor Core

Count—NI PXIe-8840コントローラで使用するプロセッサのタイプ、プロセッサ速度とプロセッサコアの最大数を表します。

• Total Memory—BIOSが検出するシステム RAMのサイズを表します。• PXIe Chassis Information—全体的なシャーシリンク構成、各リンクのリンク幅、

および各リンクの速度を表します。

また、Mainセットアップメニューには以下の設定が含まれています。• System Date—この設定は、バッテリバックアップ式リアルタイムクロックに格

納される⽇付を制御します。ほとんどのオペレーティングシステムには、この設定を変更するオプションが含まれています。<+>および <->キー、<Enter>および <Tab>キーを併用して、これらの値を変更します。

• System Time—この設定は、バッテリバックアップ式リアルタイムクロックに格納される時間を制御します。ほとんどのオペレーティングシステムには、この設定を変更するオプションが含まれています。<+>および <->キー、<Enter>および <Tab>キーを併用して、これらの値を変更します。

Advancedセットアップメニューこのメニューには、通常は修正を必要としない BIOS設定が含まれています。起動できないディスクやリソースの競合などの特定の問題が発⽣する場合は、これらの設定を調べる必要がある場合もあります。

注意 このメニューの設定を変更すると、コントローラが不安定になったり、起動できなくなる場合があります。この場合、「システム CMOS」セクションの手順に従い、BIOS設定をデフォルト設定に戻します。

Advancedセットアップメニューには以下の設定およびサブメニューが含まれています。• SATA Configuration—この設定を使用して、SATA Configurationサブメニュー

にアクセスします。詳細については、「SATA Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• CPU Configuration—この設定を使用して、CPU Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「CPU Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

第 2章 取り付けおよび構成

2-6 | ni.com

• Video Configuration—この設定を使用して、Video Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「Video Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• Power/Wake Configuration—この設定を使用して、Power/Wake Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「Power/Wake Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• ExpressCard Configuration—この設定を使用して、ExpressCard Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「ExpressCard Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• PCI Configuration—この設定を使用して、PCI Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「PCI Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• USB Configuration—この設定を使用して、USB Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「USB Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• Serial Port Configuration—この設定を使用して、Serial Port Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「Serial Port Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

SATA Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替設定をハードディスクドライブ(HDD)インタフェースに適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• SATA Controller—この設定は、オンボード SATAコントローラが有効か無効かど

うかを指定します。デフォルト値は Enabledです。– SATA Mode Selection—この設定は、AHCIモードが SATAポートに対して

有効か無効かどうかを決定します。旧バージョンのオペレーティングシステムの中には AHCIモードに対応していないものがあります。この設定を使用して、AHCIモードを無効にし IDEモードを有効にして、互換性のない OSでも問題なく利用することができます。デフォルト値は AHCIです。

• Internal Drive (SATA)—この項目は、システムで検出されたオンボード SATAドライブを表⽰します。

CPU Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替設定を CPUに適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• Hyper-Threading—この設定によって、Intelのハイパースレッド技術を有効また

は無効にできます。デフォルト値は Enabledです。ハイパースレッドを有効にすると、アプリケーションによっては仮想CPUのコアを追加してパフォーマンスを向上させることができます。 ハイパースレッドによりアプリケーションのジッタが増えるため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にする必要があり

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ます。 BIOSの構成が LabVIEW Real-Timeを起動するように設定されている場合、ハイパースレッドは自動的に無効になります。 LabVIEW Real-Timeモードでハイパースレッド機能を手動で有効にする⽅法については、「LabVIEW RT Configuration Overridesサブメニュー」を参照してください。

• Enabled CPU Cores—この設定により、プロセッサのアクティブ CPUコア数が選択されます。 有効な値は 1および Allです。デフォルト値は Allです。

• Turbo Boost—この設定によって、Intelのターボブースト技術を有効または無効にできます。デフォルト値は Enabledです。ターボブーストを有効にすると、CPUコアがベース周波数より⾼い周波数で短時間実⾏し、他のコアはアイドル状態になります。 ターボブーストを有効にすることによりアプリケーションのジッタが増えるため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にする必要があります。可能な最大のターボブースト周波数を得るには、C-States設定も有効にしてください。 BIOSの構成が LabVIEW Real-Timeを起動するように設定されている場合、ターボブーストは自動的に無効になります。 LabVIEW Real-Timeモードでターボブースト機能を手動で有効にする⽅法については、「LabVIEW RT Configuration Overridesサブメニュー」を参照してください。

• C-States—この設定は CPUの電源管理を有効 /無効にします。デフォルト値はEnabledです。C-Statesを有効にするとプロセッサはアイドル状態の CPUコアをスリープ状態にし、ターボブーストの有効時にアクティブコアがベース周波数より⾼い周波数で実⾏します。 C-Statesを有効にすることによりアプリケーションのジッタが増えるため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にする必要があります。 BIOSの構成が LabVIEW Real-Timeを起動するように設定されている場合、C-Statesは自動的に無効になります。 LabVIEW Real-Timeモードで C-Statesを手動で有効にする⽅法については、「LabVIEW RT Configuration Overridesサブメニュー」を参照してください。

• Hardware Prefetcher—この設定によって、CPUキャッシュハードウェア先読み機能を有効または無効にできます。デフォルト値は、LabVIEW Real-Timeを起動する場合は Disabled、その他の OSを起動する場合は「Enabled」です。ハードウェア先読み機能を有効にすると、⼀部のアプリケーションによるシステムパフォーマンスが向上しますが、制御アルゴリズムの動作確定性が低下することがあります。

• Adjacent Cache Line Prefetch—この設定によって、メモリから CPUキャッシュへの近接キャッシュラインの先読み機能を有効または無効にできます。デフォルト値は、LabVIEW Real-Timeを起動する場合は Disabled、その他の OSを起動する場合は「Enabled」です。近接キャッシュラインの先読み機能を有効にすると、⼀部のアプリケーションによるシステムパフォーマンスが向上しますが、制御アルゴリズムの動作確定性が低下することがあります。

第 2章 取り付けおよび構成

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Video Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替設定をビデオ構成に適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• Primary Display—この設定は、ビデオアダプタが複数存在する場合に BIOSがプ

ライマリアダプタとして使用するビデオアダプタを指定します。外部ビデオアダプタをプライマリグラフィックスアダプタとして使用するには、Add-in Board Videoを選択します。デフォルト値は Onboard Videoです。

Power/Wake Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替構成をチップセットとコントローラの電源およびウェイク機能に適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• Restore After Power Loss—この設定は、AC電源を喪失した後コントローラが返

す電源状態を指定します。有効な値は Stay Offおよび Turn Onです。デフォルト値は Stay Offです。 Stay Offに設定した場合、AC電源が復元するとコントローラはソフト電源切断状態になります。 Turn Onに設定した場合、AC電源が復元するとコントローラの電源はオンになります。

• Power Button Off Behavior—この設定は、PXI Express電源ボタンの動作を指定します。選択できる値は Normalおよび Disabledです。デフォルト値はNormalです。 Normalに設定されている場合、OSが電源ボタンを制御します。Disabledに設定した場合、電源ボタンを押しても何も起こりません。Disabledオプションは、PXI Expressシャーシの制御モードスイッチと⼀緒にのみ使用する必要があります。

• ExpressCard WAKE#—この設定は、ExpressCardデバイスがソフト電源切断状態になっているシステムをウェイクアップする機能を有効または無効にします。デフォルト値は Disabledです。

• PXIe Backplane WAKE#—この設定は、PXI Express周辺モジュールの電源がソフト電源切断状態になっているシステムをウェイクアップする機能を有効または無効にします。デフォルト値は Disabledです。

• SMBus ALERT#—この設定は、システム管理デバイスの ALERT#信号をアサートすることで電源がソフト電源切断状態になっているシステムをウェイクアップする機能を有効または無効にします。デフォルト値は Disabledです。

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ExpressCard Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替設定を ExpressCard構成に適用します。 これらの設定は、ExpressCardポートにあらかじめ割り当てるメモリ領域、I/O領域、および PCIバス番号を決定し、PCI Expressに対応しないオペレーティングシステムでホットプラグExpressCardデバイスのサポートを可能にします。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• ExpressCard Resources—この設定は、Reserved Buses、Reserved Memory、

および Reserved I/O設定を有効または無効にします。この設定のデフォルト値は Enabledです。この設定が無効になっている場合、このサブメニューでバス、メモリ、I/Oオプションが非表⽰になります。この設定を無効にすると、Reserved Busesは 0に、Reserved Memoryは 0Mに、Reserved I/Oは 0Kになります。

• Reserved Buses—この設定は、ExpressCardスロットにホットプラグされる可能性のある ExpressCard PCI-PCIブリッジに対して、BIOSによって予約されるPCIバスの数を決定します。この設定のデフォルト値は、8 PCIバスです。

• Reserved Memory—この設定は、ExpressCardスロットにホットプラグされる可能性のある PCI-PCIブリッジに対して、BIOSによって予約されるメモリ領域の量(バイト)を決定します。この設定のデフォルト値は、64Mバイトのメモリです。

• Reserved I/O—この設定は、ExpressCardスロットにホットプラグされる可能性のある PCI-PCIブリッジに対して、BIOSによって予約される I/O領域の量(バイト)を決定します。この設定のデフォルト値は、4Kバイトの I/O領域です。

PCI Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替設定を PCIデバイスに適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。 • PCIe Max Payload Size—この設定は PCI Expressデバイスの最大ペイロードサ

イズを決定します。有効なオプションは、Autoおよび 128 Bytesです。デフォルト値は Autoで、存在するデバイスを基に BIOSが最適値を選択します。

USB Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替構成を USBポートに適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• USB Devices—この項目は、デバイスタイプにより分類され、システム内で検出

されたデバイスの総数を⽰します。• Legacy USB Support—この設定は、レガシー USBサポートが有効か無効かを指定

します。レガシー USBサポートは、システムの起動中、または DOSなどのレガシーオペレーティングシステムで USBキーボードおよびマウスを使用できる機能を表します。デフォルト値は Enabledです。このオプションは、LabVIEW Real-Timeの起動中に自動的に無効になり、アプリケーションのジッタを削減します。

第 2章 取り付けおよび構成

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• Overcurrent Reporting—この設定は、過剰な電流をソーシングしている USBポートが存在する場合に、BIOSがオペレーティングシステムに通知できるようにします。この設定のデフォルト値は Disabledです。

• Transfer Timeout—この設定は、Control、Bulk、Interrupt USB転送のタイムアウト値を指定します。この設定のデフォルト値は 20秒です。

• Device Reset Timeout—この設定は、電源投⼊時セルフテストが USB大容量記憶デバイスの起動を待機する秒数を指定します。デフォルト値は 20秒です。

• Device Power-up Delay—この設定は、デバイスがコントローラにデバイス自体を適切にレポートするまでの最大時間を指定します。Autoに設定されている場合、ルートポートは 100 ms許容され、ハブポートの遅延値は、ハブデスクリプタから取得されます。 Manualに設定されている場合、遅延を手動で設定することができます。この設定のデフォルト値は Autoです。

• Device Power-Up Delay in Seconds—この設定は、電源投⼊時セルフテストがUSBデバイスまたはハブの起動を待機する秒数を指定します。この設定は、Device Power-Up DelayがManualに設定されている場合のみ表⽰されます。デフォルト値は 5秒です。

また、USB大容量記憶デバイスが存在している場合、検出された各デバイスに対して以下のオプションを使用することができます。• Emulation Type—この設定は、BIOSが USB大容量記憶デバイスをシステムに表

⽰させる⽅法を指定します。このオプションを使用して、USB大容量記憶デバイスをフロッピー、Zip、ハードディスク、または CD-ROMドライブとして表⽰することができます。デフォルト値は Autoです。この設定により、BIOSが⼩容量 USBフラッシュディスクドライブをフロッピードライブ、大容量 USBフラッシュディスクドライブをハードディスクドライブとして扱うことができます。

Serial Port Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、シリアルポート用の代替構成を適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• Serial Port Configuration—この設定を使用して、Serial Port Configurationサブ

メニューにアクセスします。 サブメニューには以下の項目があります。– Base Address—この項目は、オンボードシリアルポートの現在のベースア

ドレスを表⽰します。– Interrupt Request (IRQ)—この項目は、オンボードシリアルポートの割り込

み要求レベル(IRQ)を表⽰します。

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LabVIEW RTセットアップメニューLabVIEW RTがコントローラにインストール済みの場合、このメニューを使用してLabVIEW RTのための起動オプションを構成します。LabVIEW RTを使用していない場合は、これらの設定をデフォルトのままにする必要があります。

メモ 以下の設定により、図 2-4に⽰すスイッチ動作は無効になります。詳細については、「LabVIEW RT構成スイッチ」のセクションを参照してください。スイッチからの設定を使用するには、各オプションに対して Use Switch Settingを選択します。

• Boot Configuration—の設定は、コントローラが LabVIEW RT、LabVIEW RT Safe Mode、またはWindows 7などインストールしたどの OSを起動するかを選択します。デフォルト値は、Use Switch Settingです。

• Reset IP Address—コントローラが以前に構成したサブネットとは異なるサブネットに配置されている、または現在の IPアドレスが無効である場合、LabVIEW RT起動中にこのスイッチを使用して、IPアドレスおよび他の TCP/IP設定を工場出荷時のデフォルト設定にリセットします。デフォルト値は Use Switch Settingです。

メモ デフォルト設定で、ターゲットは DHCPを使用してネットワークへの接続を試みます。ターゲットが DHCP接続を開始できない場合、ターゲットはリンクローカル IPアドレスまたは 169.254.x.xを使用してネットワークに接続します。

• Disable Startup VI—スタートアップ VIが原因でコントローラがアクセスできない場合、このスイッチを使用して起動時に VIが自動的に実⾏されないようにします。デフォルト値は Use Switch Settingです。

現在のハードウェアスイッチ設定このサブメニューは、LabVIEW RT構成スイッチの現在の値を表⽰し、Boot Configuration、Reset IP Address、Disable Startup VIスイッチの状態を⽰します。• LabVIEW RT Configuration Overrides—この設定を使用して、LabVIEW RT

Configuration Overridesサブメニューにアクセスします。詳細については、「LabVIEW RT Configuration Overridesサブメニュー」のセクションを参照してください。

LabVIEW RT Configuration OverridesサブメニューLabVIEW Real-Timeモードで起動中にジッタを最⼩限に抑えるために、次の機能は自動的に無効になります。 これらの機能は手動で有効にすることができます。各機能の詳細については、「CPU Configurationサブメニュー」を参照してください。• CPU Hyper Threading—デフォルト値は、Use RT Defaultです。• CPU C-States—デフォルト値は、Use RT Defaultです。

第 2章 取り付けおよび構成

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Bootセットアップメニューこのメニューを使用して、起動処理および起動デバイスの優先順位に関する設定を構成します。• Boot Settings Configuration—この設定を使用して、Boot Settings

Configurationサブメニューにアクセスします。詳細については、「Boot Settings Configurationサブメニュー」のセクションを参照してください。

• PXI Drive Boot—この設定は、起動サポートが SCSIドライブなどのレガシー大容量記憶デバイスに対して有効か無効かを指定します。 有効時に、起動サポートに対応したレガシー大容量記憶コントローラが Boot Option Prioritiesメニューに表⽰されます。デフォルト値は Enabledです。

• PXE Network Boot—この設定は、PXEネットワーク起動エージェントが有効か無効かを指定します。 有効時に、Intel Boot Agentが Boot Option Prioritiesメニューに表⽰され、ローカルサブネット上の PXEサーバから起動することが可能になります。Intel Boot Agentデバイス名は、Boot Option Prioritiesメニューで IBA GE Slotの前にくることに注意してください。この設定を適用するには、システムを再起動する必要があります。デフォルト値は Disabledです。

• Boot Option Priorities—これらの設定は、ローカルハードディスクドライブ、USBフラッシュディスクドライブまたは USB CD-ROMドライブなど取り外し可能なデバイス、または PXEネットワーク起動エージェントなどの起動可能なデバイスを BIOSが確認する順番を指定します。 BIOSは最初に Boot Option #1に関連するデバイス、次に Boot Option #2と Boot Option #3に関連するデバイスの順番で起動を試みます。 複数の起動デバイスが存在しない場合、BIOSセットアップユーティリティはこれらの構成オプションのすべてを表⽰しません。起動デバイスを選択するには、希望するオプションで <Enter>を押して、表⽰されたメニューから起動デバイスを選択します。また、Disabledを選択して特定の起動デバイスを無効にすることもできます。

メモ 特定タイプの 1つのデバイスのみがこのリスト内に表⽰されます。同じタイプのデバイスが 2つ以上存在する場合、「Device BBS Priorities」サブメニューを使用して、同じタイプのデバイスの優先順位を変更します。

対応するタイプの起動可能なデバイスが 1つ以上存在する場合、以下のサブメニューが表⽰されます。• Hard Drive BBS Priorities—この設定を使用して、Hard Drive BBS Prioritiesサブメ

ニューにアクセスし、起動可能なハードドライブデバイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細については、「Hard Drive BBS Prioritiesサブメニュー」のセクションを参照してください。

• CD/DVD ROM Drive BBS Priorities—この設定を使用して、CD/DVD ROM Drive BBS Prioritiesサブメニューにアクセスし、起動可能な CD/DVD ROMドライブデバイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細については、「CD/DVD ROM Drive BBS Prioritiesサブメニュー」のセクションを参照してください。

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• Floppy Drive BBS Priorities—この設定を使用して、Floppy Drive BBS Prioritiesサブメニューにアクセスし、起動可能なフロッピードライブデバイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細については、「Floppy Drive BBS Prioritiesサブメニュー」のセクションを参照してください。

• Network Device BBS Priorities—この設定を使用して、Network Device BBS Prioritiesサブメニューにアクセスし、起動可能なネットワークデバイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細については、「Network Device BBS Prioritiesサブメニュー」のセクションを参照してください。

Boot Settings Configurationサブメニューこのサブメニューを使用して、代替構成を起動設定に適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要はありません。• Setup Prompt Timeout—この設定は、BIOSセットアップメニューのキー(<Delete>)が押されるまでシステムが待機する時間(秒数)を指定します。デフォルト値は 2秒です。

• Bootup NumLock State—この設定は、電源投⼊時のキーボードの NumLock状態を指定します。デフォルト値は Onです。

Hard Drive BBS Prioritiesサブメニュー• Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3—これらの設定は、ハードド

ライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイスがメインの Boot Option Prioritiesリストに表⽰されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスを Disabledにすることも可能です。

CD/DVD ROM Drive BBS Prioritiesサブメニュー• Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3—これらの設定は、CD/DVD

ROMドライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイスがメインの Boot Option Prioritiesリストに表⽰されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスをDisabledにすることも可能です。

Floppy Drive BBS Prioritiesサブメニュー• Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3—これらの設定は、フロッ

ピードライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイスがメインの Boot Option Prioritiesリストに表⽰されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスをDisabledにすることも可能です。

第 2章 取り付けおよび構成

2-14 | ni.com

Network Device BBS Prioritiesサブメニュー• Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3—これらの設定は、ネット

ワークデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先順位が⾼いデバイスがメインの Boot Option Prioritiesリストに表⽰されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設定する必要がある場合、各デバイスを Disabledにすることも可能です。

Securityメニューこのメニューを使用して、BIOSのセキュリティオプションを有効にします。• Administrator Password—この設定は、BIOSセットアッププログラムへのアク

セスに必要なパスワードを指定します。 管理者のパスワードのみが設定されている場合、このパスワードは BIOSセットアッププログラムへのアクセスのみを制限し、BIOSセットアッププログラムを開始する際にのみ⼊⼒する必要があります。デフォルトでは、パスワードは指定されていません。

• User Password—この設定は、BIOSセットアッププログラムへのアクセスまたはシステムの起動に必要なパスワードを指定します。 ユーザのパスワードのみが設定されている場合、このパスワードは起動時または BIOSセットアッププログラムの開始時に⼊⼒する必要があります。 BIOSセットアッププログラムでは、ユーザが管理者の権限を持ちます。デフォルトでは、パスワードは指定されていません。

Save & Exitメニュー• Save & Exitセットアップメニューには、BIOSのデフォルト構成の終了、保存、

およびロード用のあらゆるオプションが含まれています。この画⾯の代わりに、<F9>を押して最適な BIOSのデフォルトの設定をロードし、<F10>を押して変更を保存し、セットアップを終了することもできます。

このセットアップメニューには以下の設定があります。• Save Changes and Reset—BIOS設定に加えられたすべての変更が NVRAMに保

存されます。その後、セットアッププログラムが終了し、コントローラを再起動します。<F10>キーを使用してこのオプションを選択することもできます。

• Discard Changes and Reset—このセッション中に BIOSセットアッププログラムで変更した BIOS設定は、破棄されます。その後、セットアッププログラムが終了し、コントローラを再起動します。<Esc>キーを使用してこのオプションを選択することもできます。

• Save Changes—このセッション中に BIOS設定に加えられた変更は、NVRAMに保存されます。セットアッププログラムはアクティブなままで、さらに変更することができます。

• Discard Changes—このセッション中に BIOSセットアッププログラムで変更した BIOS設定は、破棄されます。BIOSセットアッププログラムは継続してアクティブです。

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• Restore Factory Defaults—このオプションは、すべての BIOS設定を工場出荷時のデフォルトに戻します。これは、不正または無効な設定により、コントローラの予期せぬ動作が起こる場合に便利です。起動順序、パスワードなどのデフォルト以外の設定が工場出荷時のデフォルトに戻ることに注意してください。<F9>キーを使用してこのオプションを選択することもできます。

• Save As User Defaults—このオプションは、現在の BIOS設定のコピーをユーザのデフォルト設定として保存します。このオプションは、カスタム BIOSセットアップ構成を保持することができます。

• Restore User Defaults—このオプションは、すべての BIOS設定をユーザのデフォルト設定に戻します。このオプションは、前回保存したカスタム BIOSセットアップ構成に戻すことができます。

• Boot Override—このオプションは起動可能なすべてのデバイスを表⽰し、ユーザが今回の起動のために Boot Option Prioritiesリストを無効にすることができます。 BIOSセットアップオプションに変更がなかった場合、システムは再起動せずに、選択されたデバイスに対して起動を続⾏します。 BIOSセットアップオプションが変更され、保存された場合、再起動が必要となり、起動の無効選択は有効になりません。

BIOS診断ユーティリティ搭載されている BIOS診断ユーティリティを使用して、コントローラのハードドライブとメモリをテストすることができます。

BIOS診断ユーティリティにアクセスするBIOS診断ユーティリティを起動するには、以下の手順に従います。1. コントローラの電源を投⼊するか再起動します。2. <F2> to run diagnosticsというメッセージが表⽰されたら、<F2>キーを押しま

す。しばらくすると、まず診断ユーティリティがロードします。

ハードドライブ診断ユーティリティBIOS診断ユーティリティが開始すると、まずハードドライブをテストします。はじめにクイックテストを⾏い、その後総合的なテストを実⾏します。テスト中に <Esc>キーを押すことでいつでもテストを中止およびスキップすることができます。両テストが完了またはスキップされた後に、テスト結果が表⽰されます。両テストが成功、またはスキップされると、Press any key to continueが表⽰されます。テストを続⾏するには、キーボード上の任意のキーを押す必要があります。

メモ ハードドライブテストに失敗すると、コントローラは起動できません。ユーザはコントローラの電源を切ってハードドライブを取り換えるよう指⽰されます。

第 2章 取り付けおよび構成

2-16 | ni.com

メモリ診断ユーティリティメモリ診断ユーティリティは、ハードドライブ診断ユーティリティを終了するキーを押したすぐ後に開始します。テスト中に <Esc>キーを押すことでいつでもメモリテストを中止およびスキップすることができます。メモリユーティリティが完了またはスキップされた後に、テスト結果が表⽰されます。メモリテストが成功、またはスキップされると、Press any key to continueが表⽰されます。コントローラを続⾏して起動するには、キーボード上の任意のキーを押す必要があります。

メモ メモリテストに失敗すると、コントローラは起動できません。ユーザはコントローラの電源を切ってメモリを取り換えるよう指⽰されます。

システム CMOSNI PXIe-8840にはバッテリバックアップ式のメモリが含まれていて、BIOS構成情報を格納します。

CMOS内容をクリアするためには、以下の手順に従ってください。1. シャーシの電源を切断します。2. シャーシからコントローラを取り外します。3. 図 2-3で⽰すように押しボタンスイッチを押します。4. 10秒間待機します。5. コントローラをシャーシに再度取り付けます。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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図 2-3. CMOS内容をクリアする

LabVIEW RTのインストールこのセクションには、LabVIEW RTソフトウェアの PXI Expressコントローラへのインストールおよびスイッチ構成が記載されています。

LabVIEW RTソフトウェアのインストール以下のセクションでは、LabVIEW Real-Time実⾏時に PXI Express組み込みコントローラの設定に必要な手順について説明します。このセクションでは、コントローラの起動モードを構成し、IP設定を確認または変更し、LabVIEW Real-Timeソフトウェアをインストールします。

LabVIEW RTソフトウェアをインストールするには、以下の手順に従ってください。1. Real-timeオペレーティングシステム上で NI PXI Express組み込みコントローラを

起動します。コントローラを LabVIEW RT上で起動させるように構成するには、このマニュアルの「LabVIEW RT構成スイッチ」セクションまたは「LabVIEW RTセットアップメニュー」セクションを参照してください。

1 押しボタンスイッチ SW1

1

第 2章 取り付けおよび構成

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ソフトウェアが⼀切インストールされていない場合、PXI Expressコントローラは自動的に LabVIEW RT Safe Modeで起動します。 LabVIEW RT Safe Modeは、基本的なリアルタイムオペレーティングシステムでロードし、DHCPを使用してネットワークへの接続を試みます。 DHCPが使用できない場合は、リンクローカル IPアドレスを使用してネットワークに接続します。

ヒント モニタをデスクトップ PCに接続して、IPアドレスおよびMACアドレスなどの起動のメッセージを表⽰させることができます。

2. 同じサブネット内の別のコンピュータでMeasurement & Automation Explorer(MAX)を起動し、リモートシステムを展開します。MAXは、PXI Expressコントローラのモデル名と、その後に続くMACアドレスを表⽰します(例 : NI-PXIe-8840 00802f108562)。

メモ 別のコンピュータにも LabVIEW、LabVIEW RT、その他の必要なドライバがインストールされている必要があります。

ヒント コントローラを識別するために、コントローラの側⾯にあるPXI ExpressコントローラのMACアドレスを記録してください。このラベルは、取り外してコントローラの前⾯に貼り付けることもできます。

3. 適切な PXI Expressコントローラをクリックして、右側のペーンに表⽰されるネットワーク設定タブにアクセスします。

4. (オプション)RTターゲット名を名前テキストボックスに⼊⼒します。5. (オプション)IP設定セクションで RTターゲットのネットワーク構成オプショ

ンを設定し、適用ボタンをクリックします。

ネットワーク設定の構成については、『MAXヘルプ』の目次タブからMAXリモートシステムヘルプ→ LabVIEW Real-Timeターゲット構成→ネットワーク設定を構成するにアクセスし、「ネットワーク設定を構成する」のブックを参照してください。

メモ IPまたは識別の設定が変更された場合、変更を適用するためにコントローラの再起動を促すプロンプトが表⽰されます。RTターゲットを自動的に再起動するには、はいをクリックします。また、リモートシステムの下のターゲット名を右クリックし、再起動を選択して、コントローラを再起動することもできます。

PXI Expressコントローラを再起動した後に、PXI Expressコントローラが割り当てられた名前でリモートシステムカテゴリに表⽰されます。6. リモートシステムに表⽰された PXI Expressコントローラを展開し、ソフトウェア

を選択します。7. ツールバーのソフトウェアの追加と削除ボタンをクリックして、LabVIEW Real-Time

ソフトウェアウィザードを起動します。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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8. RTターゲットに LabVIEW Real-Timeソフトウェアと必要なデバイスドライバをインストールします。サポートされているソフトウェアの最新情報は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイト ni.com/jp/infoで、Info Codeとして「jpzsxs」と⼊⼒してください。

ソフトウェアのインストールが完了し、コントローラが自動的に再起動した後、LabVIEW Real-Timeを使用してコントローラをプログラムすることが可能になります。

メモ RTターゲットの設定に関する詳細については、ホストコンピュータにインストールされている『RT Getting Started Guide』を参照してください。

LabVIEW RT構成スイッチLabVIEW RTがコントローラにインストール済みの場合、LabVIEW RT構成スイッチを使用して LabVIEW RTを構成します。LabVIEW RTを使用していない場合、これらのスイッチは OFFの位置のままである必要があります。コントローラがこれらのスイッチを読み取るのは、システムリセット後のみです。

NI PXIe-8840コントローラには、以下の LabVIEW RT構成スイッチが含まれます。• スイッチ 1—Boot LabVIEW RT—このスイッチを ONに設定して、LabVIEW RTを

起動します。• スイッチ 2—Boot Safe Mode—このスイッチを ONに設定して LabVIEW RTを

セーフモードで起動し、TCP/IP設定を再構成し、ソフトウェアをホストコンピュータからダウンロードまたはアップデートします。このスイッチにより、スイッチ 1の動作は無効になります。コントローラをセーフモードで起動すると、組み込み LabVIEW RTエンジンは起動しません。設定またはソフトウェアの変更後に、このスイッチが OFFの状態でコントローラを再起動し、通常の操作を再開します。

• スイッチ 3—Disable Startup VI—スタートアップ VIが原因でコントローラにアクセスできない場合、このスイッチを ONに設定して、起動時に VIが自動的に実⾏されないようにします。

• スイッチ 4—Reset IP Address—このスイッチを ONに設定して、IPアドレスおよび他の TCP/IP設定を工場出荷時のデフォルト設定にリセットします。コントローラを異なるサブネットに配置する場合、または現在の TCP/IP設定が有効の場合にこのスイッチを使用します。

メモ デフォルト設定で、ターゲットは DHCPを使用してネットワークへの接続を試みます。ターゲットが DHCP接続を開始できない場合、ターゲットはリンクローカル IPアドレスまたは 169.254.x.xを使用してネットワークに接続します。

第 2章 取り付けおよび構成

2-20 | ni.com

図 2-4は、LabVIEW RT構成スイッチの位置を⽰しています。この図で⽰したスイッチは OFFの位置にあります。

図 2-4. LabVIEW RT構成スイッチ

ドライバおよびソフトウェアWindowsがプリインストールされているシステムでは、ハードドライブに周辺機器用ソフトウェアおよびマニュアルのソフトコピーが含まれる imagesディレクトリがルートディレクトリにあります。imagesディレクトリの下のディレクトリ構造は、複数のレベルに論理的に構成されています。

imagesディレクトリには、driversと NIDRIVERSディレクトリがあります。driversディレクトリには、システム周辺機器用ドライバのインストーラが含まれています。これらのファイルおよびディレクトリは製造元の配布ディスクからそのままコピーされるため、周辺機器により命名規則が異なります。 NIDRIVERSディレクトリには、コントローラにプリインストールされている GPIBと PXI Platform Servicesドライバが含まれています。

1 スイッチ 1—Boot LabVIEW RT2 スイッチ 2—Boot Safe Mode

3 スイッチ 3—Disable Startup VI4 スイッチ 4—Reset IP Address

3

21

4

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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PXI Expressの機能PXI Expressのトリガ接続NI PXIe-8840フロントパネルの SMBコネクタは、PXI Expressバックプレーントリガラインと接続できます。トリガの割り当てプロセスは、2つのリソースが同じトリガラインに接続されて、トリガが 2回発⽣し、場合によりハードウェアが損傷するのを防ぎます。このマニュアルの出版時点では、このソフトウェアはWindowsで利用できません。詳細はナショナルインスツルメンツまでご連絡ください。

PXI Expressシャーシの構成コントローラにインストールした PXI Express Platform Servicesソフトウェア(キットに付属する National Instruments Driver CDおよび PXI Platform Services CDで⼊手可能)は、PXI Expressシステムコンポーネントを自動的に識別して、pxiesys.ini

ファイルおよび pxisys.iniファイルを⽣成します。コントローラに付属するMeasurement & Automation Explorer(MAX)から PXI Expressシステム全体を構成することができます。MAXでは、PXI Expressシステムパラメータを定義するpxiesys.iniおよび pxisys.iniファイルを作成します。また、MAXではトリガを経路設定し、予約するためのインタフェースを提供しているため、DAQmxなどのドライバによる動的トリガ経路設定において、操作の重複によるトリガラインの破損を回避します。PXI Expressトリガの経路設定および予約に関する詳細については、ni.com/supportからアクセスできる技術サポートデータベースのドキュメントID「3TJDOND8」(「PXIタイミングおよびトリガ機能の使用」)を参照してください。

単⼀または複数のシャーシシステムにおいて、その構成手順は同じです。

PXI Expressシステムの構成1. Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動します。2. ツリー構図で、デバイスとインタフェースを展開します。3. デバイスとインタフェースで、PXIシステムを展開します。PXI Expressシャーシ

が認識され、PXIシステムに表⽰されます。4. PXIシステム内で認識された各 PXI Expressシャーシを右クリックし、次のモデル

として識別サブメニューから適切なシャーシモデルを選択します。さらに PXIシステムを展開すると、NI-VISAで認識されるシステム内のすべてのデバイスが表⽰されます。

PXI Expressの仕様では、PXI Expressシャーシとシステムモジュールで多くの組み合わせが利用可能です。システムインテグレータのために、PXI Expressシャーシおよびシステムモジュールの製造元は製品の機能をドキュメント化する必要があります。PXI Expressデバイスでは、ドライバおよび /または識別のための .iniファイルを提供する必要があります。NI PXI Expressシャーシおよびコントローラでは、これらのファイルがコントローラに付属する NI Platform Servicesソフトウェアの⼀部として

第 2章 取り付けおよび構成

2-22 | ni.com

提供されます。システムインテグレータ、構成ユーティリティおよびデバイスドライバはこれらの .iniファイルを使用することができます。

NI PXI Platform Servicesソフトウェアではシステムモジュールドライバ、シャーシドライバおよび chassis.iniファイルを使用して、PXI/PXI Expressシステム記述ファイル(pxisys.iniと pxiesys.ini)を⽣成します。デバイスドライバおよび他のユーティリティソフトウェアは、pxiesys.iniおよび pxisys.iniファイルを読み取って、システム情報を取得します。初期化ファイルの詳細については、www.pxisa.org(英語)にある PXI Expressの仕様を参照してください。

RAMをアップグレードするSO-DIMMをアップグレードすると、NI PXIe-8840の RAM容量を変更することができます。

ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8840コントローラと使用できる以下のSO-DIMMを提供しています。• 1600 MHz DDR3L PC3-12800 4 GB、512 MB × 64、1.18 in.(最大)(NI製品番号

782341-4096)

• 1600 MHz DDR3L PC3-12800 8 GB、1,024 MB × 64、1.18 in.(最大)(NI製品番号 783001-8192)

メモ ナショナルインスツルメンツは、販売する DDR3L SO-DIMMがNI PXIe-8840で動作することを試験および検証済みです。 ナショナルインスツルメンツから DDR3L SO-DIMMモジュールを購⼊することをお勧めします。 その他の市販の DDR3L SO-DIMMモジュールは正常に動作することが保証されていません。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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図 2-5. NI PXIe-8840コントローラに DDR3L SO-DIMMを取り付ける

ハードドライブのリカバリWindowsをプリインストールしている NI PXIe-8840コントローラには、ハードドライブを元のデフォルト状態に復元する⽅法が 2つあります。ハードトライブベースのリカバリは、ハードドライブの特別な場所に保存されたデフォルトのバックアップを復元し、追加のメディアなしでコントローラが復元されます。 NI PXIe-8840コントローラにはまた、外部 USB CD/DVD-ROMを介してオペレーティングシステムをハードドライブに再インストールできる OSリカバリ DVDが付属しています。 これらのツールの詳細については、ni.com/supportからアクセスできる技術データベースのドキュメント ID「2ZKC02OK」(「PXI、VXIコントローラへのハードドライブ復元とOSインストール」)を参照してください。

メモ ハードドライブリカバリのホットキーは <F4>です。ハードドライブのリカバリツールにアクセスするには、起動プロセス中に画⾯が最初に表⽰されたら、<F4>を押したままにします。

工場出荷時にインストールされていたオペレーティングシステムを DVDから復元する必要がある場合は、外部 USB CD/DVD-ROMドライブで、付属する再インストールDVDを使用することができます。 OS再インストール DVDを使用して PXI Expressコントローラを起動し、OSを復元します。 DVDを使用して OSを復元した後に、その他のソフトウェアを再インストールする必要がある場合もあります。

メモ OSを復元すると、ハードディスクの内容が消去されます。必要なファイルはバックアップしてください。

1 DDR3L SO-DIMMソケット 2 DDR3L SO-DIMMモジュール

21

第 2章 取り付けおよび構成

2-24 | ni.com

OSをインストールするNI PXIe-8840コントローラには、プリインストールされた OSが含まれている場合があります。場合によっては、異なる OSをインストールすることもできます。その場合、以下のガイドラインに注意してください。

USB CD/DVD-ROMからインストールするNI PXIe-8840では、USB CD/DVD-ROMからWindows 7をインストールできます。 USB CD/DVD-ROMドライブの代わりに、PXI-SCSIアダプタで外部 SCSI CD/DVD-ROMを使用することができます。

メモ オペレーティングシステムのインストールまたは変更の詳細については、ni.com/supportからアクセスできる技術データベースのドキュメント ID「2ZKC02OK」(「PXI、VXIコントローラへのハードドライブ復元とOSインストール」)を参照してください。

ExpressCardこのセクションでは、ExpressCard™ モジュールの取り付けおよび取り外しに関する情報を記載します。

ExpressCardを取り付けるNI PXIe-8840の実⾏中に ExpressCardモジュールを取り付けることができます。 NI PXIe-8840は、自動的にカードを検出します。ExpressCardには通常、スロットに挿⼊する⽅を⽰す印またはラベルが付いています。カードには、間違って挿⼊することを防ぐために溝が付いています。

ExpressCardを取り付けるには、以下の手順に従ってください。1. カードを持ち、上⾯が左を向くようにします。2. コネクタに完全に接続されるまでカードを挿⼊します。コネクタには、自動取り

出し機能が付いています。 カードを挿⼊した後に取り出されたら、もう⼀度接続されるまでカードを挿⼊します。

カードを取り付けられない場合は、無理に押し込まないでください。カードの向きを確認して、再度差し込んでください。

NI PXI-8840は、ExpressCardを自動的に認識し、適切なドライバをロードします。他社のカードでは、追加ドライバのインストールが必要な場合もあります。詳細はExpressCardの製造元にお問い合わせください。

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ExpressCardを取り外すExpressCardモジュールを取り外すには、モジュールを押しつけ、カードを取り出します。カードをスライドしてスロットから取り出します。

注意 データの損失およびその他の問題を防ぐには、NI PXIe-8840から取り外す前に ExpressCardデバイスとの通信を停止します。Windowsでは、「ハードウェアの安全な取り外し」ツールを使用して、ExpressCardを安全に停止します。

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3I/O情報フロントパネルコネクタ表 3-1は、さまざまな周辺機器および対応する NI PXIe-8840外部コネクタ、バスインタフェース、および機能の⼀覧です。

表 3-1. NI PXIe-8840周辺機器の概要

周辺機器 外部コネクタ 説明

ビデオ DisplayPort Intel® HD Graphicsコントローラ

シリアル COM1(9ピン D-SUB) 16550 RS-232シリアルポート

イーサネット LAN(RJ45) 10/100/1000 イーサネット接続USB USB 4ピンシリーズ

Aタイプレセプタクル(4ポート)USB 9ピンシリーズ Aタイプレセプタクル(2ポート)

Hi-Speed USB

SuperSpeed USB(USB 2.0と下位互換性あり)

PXIトリガ トリガ(SMB) PXIトリガをバックプレーントリガバスと接続

GPIBデバイス GPIB(25ピン Micro D) 汎用インタフェースバス、IEEE 488.1

ExpressCard/34モジュール

ExpressCard/34スロット ExpressCard/34拡張

第 3章 I/O情報

3-2 | ni.com

フロントパネル図 3-1は、NI PXIe-8840のフロントパネルの配置および寸法を⽰します。寸法は、インチ(ミリメートル)で⽰されています。

図 3-1. NI PXIe-8840フロントパネルの配置および寸法

1.064 in. (27.02 mm)

1.573 in. (39.95 mm)

2.345 in. (59.56 mm)

3.087 in. (78.41 mm)

3.554 in. (90.27 mm)

4.393 in. (111.58 mm)

0.000 in. (0.00 mm)

1.948 in. (49.47 mm)

3.289 in. (83.54 mm)

3.750 in. (95.25 mm)

1.185 in. (30.10 mm)

2.814 in. (71.48 mm)

1.97

0 in

. (50

.04

mm

)

2.85

0 in

. (72

.39

mm

)

0.50

0 in

. (12

.70

mm

)

1.63

6 in

. (41

.55

mm

)

1.30

1 in

. (33

.05

mm

)

2.30

6 in

. (58

.57

mm

)

0.00

in. (

0.00

mm

)

2.25

9 in

. (57

.38

mm

)

0.99

6 in

. (25

.29

mm

)

1.49

7 in

. (38

.02

mm

)

2.18

9 in

. (55

.59

mm

)

2.33

2 in

. (59

.22

mm

)

0.85

2 in

. (21

.65

mm

)

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

© National Instruments | 3-3

DisplayPort図 3-2は、NI PXIe-8840の DisplayPortコネクタの位置およびピン配列を⽰します。表 3-2は、DisplayPortコネクタ信号の⼀覧および説明です。

図 3-2. DisplayPortコネクタの位置およびピン配列

表 3-2. DisplayPortコネクタ信号

ピン 信号名1 ML_Lane0(p)

2 GND

3 ML_Lane0(n)

4 ML_Lane1(p)

5 GND

6 ML_Lane1(n)

7 ML_Lane2(p)

8 GND

9 ML_Lane2(n)

10 ML_Lane3(p)

11 GND

1

19 20

2

NI PXIe-8840Embedded Controller

第 3章 I/O情報

3-4 | ni.com

12 ML_Lane3(n)

13 CONFIG1

14 CONFIG2

15 AUX CH (p)

16 GND

17 AUX CH (n)

18 ホットプラグ検出19 リターン20 DP_PWR

表 3-2. DisplayPortコネクタ信号 (続き)

ピン 信号名

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COM1図 3-3は、NI PXIe-8840の COM1コネクタの位置およびピン配列を⽰します。表 3-3は、COM1コネクタ信号の⼀覧および説明です。

図 3-3. COM1コネクタの位置およびピン配列

表 3-3. COM1コネクタ信号

ピン 信号名 信号の説明1 DCD# データキャリア検出2 RXD# データ受信3 TXD# データ転送4 DTR# データ端末準備完了5 GND グランド6 DSR# データセット準備完了7 RTS# 送信準備完了8 CTS# 送信可9 RI# 被呼表⽰

メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW信号を⽰します。

5

1 6

9

COM1

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第 3章 I/O情報

3-6 | ni.com

イーサネット図 3-4は、NI PXIe-8840のイーサネットコネクタの位置およびピン配列を⽰します。表 3-4は、イーサネットコネクタ信号の⼀覧および説明です。 表 3-5は、10/100/1000 LANコネクタ LED状態の⼀覧および説明です。

メモ Wake On LAN機能は、イーサネットポート 1でのみサポートされています。

図 3-4. イーサネットコネクタの位置およびピン配列

表 3-4. イーサネットコネクタ信号

ピン 高速イーサネット ギガビットイーサネット1 TX+ TX_A+

2 TX- TX_A-

3 RX+ RX_B+

4 NC TX_C+

5 NC TX_C-

6 RX- RX_B-

7 NC RX_D+

8 NC RX_D-

1

8

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メモ イーサネットコントローラは自動クロスオーバーを実⾏するため、クロスケーブルを使用する必要がありません。

表 3-5. 10/100/1000 LANコネクタ LED状態

LED 色 LEDの状態 条件

上 緑 OFF LANリンクが確⽴されていません。

ON(点灯状態) LANリンクが確⽴されました。

ON(より明るく点滅) コントローラは、LAN上の他のコンピュータと通信しています。

下 消灯状態 OFF 10 Mbit/秒データレートが選択されました。

緑 ON 100 Mbit/秒データレートが選択されました。

オレンジ ON 1000 Mbit/秒データレートが選択されました。

第 3章 I/O情報

3-8 | ni.com

ユニバーサルシリアルバス図 3-5は、NI PXIe-8840のユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタの位置およびピン配列を⽰します。各コントローラには、フロントパネルに 4つの USB 2.0ポートおよび 2つの USB 3.0ポートがあります。 表 3-6は、USB 2.0コネクタ信号の⼀覧および説明です。 表 3-7は、USB 3.0コネクタ信号の⼀覧および説明です。

図 3-5. USBコネクタの位置およびピン配列

表 3-6. USB 2.0コネクタ信号

ピン 信号名 信号の説明1 VCC ケーブル電源(+5 V)2 -Data USBデータ -

3 +Data USBデータ +

4 GND グランド

USB 2.04

1

9

5 4

1USB 3.0

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表 3-7. USB 3.0コネクタ信号

ピン 信号名 信号の説明1 VCC ケーブル電源(+5 V)2 -Data USBデータ -

3 +Data USBデータ +

4 GND グランド5 StdA_SSRX- USBデータ受信 -

6 StdA_SSRX+ USBデータ受信 +

7 GND_DRAIN グランド8 StdA_SSTX- USBデータ送信 -

9 StdA_SSTX+ USBデータ送信 +

第 3章 I/O情報

3-10 | ni.com

トリガTRIGコネクタは、PXIトリガとバックプレーンバス間を接続設定するためのソフトウェア制御のトリガ接続です。

図 3-6は、NI PXIe-8840での TRIGコネクタの位置を⽰します。表 3-8は、トリガコネクタ信号の⼀覧および説明です。

メモ SMBトリガの詳細については、第 2章、「取り付けおよび構成」の「PXI Expressのトリガ接続」を参照してください。

図 3-6. TRIGコネクタの位置およびピン配列

表 3-8. TRIGコネクタ信号

ピン 信号名 信号の説明1 TRIG トリガ

2(シールド) GND グランド

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12

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GPIB(IEEE 488.2)図 3-7は、NI PXIe-8840の GPIBコネクタの位置およびピン配列を⽰します。表 3-9は、GPIBコネクタ信号の⼀覧および説明です。

ナショナルインスツルメンツは、GPIBメイトコネクタ(製品番号 183285-0R2)を提供しています。

図 3-7. GPIBコネクタの位置およびピン配列

表 3-9. GPIBコネクタ信号

ピン 信号名 信号の説明1 DIO1# データビット 1

2 DIO2# データビット 2

3 DIO3# データビット 3

4 DIO4# データビット 4

5 EOI# End or Identify

6 DAV# データ有効7 NRFD# データ受信不可8 NDAC# データ未受信9 IFC# インタフェースクリア

GPIB

1

13

14

25

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第 3章 I/O情報

3-12 | ni.com

10 SRQ# サービス要求11 ATN# 注意12 SHIELD シャーシグランド13 DIO5# データビット 5

14 DIO6# データビット 6

15 DIO7# データビット 7

16 DIO8# データビット 8

17 REN# リモート有効

18〜 25 GND 論理グランド

メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW信号を⽰します。

表 3-9. GPIBコネクタ信号 (続き)

ピン 信号名 信号の説明

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ExpressCard/34スロットNI PXIe-8840コントローラのフロントパネルに ExpressCard/34スロットがあり、I/O拡張および取り外し可能なストレージ、イーサネット、他のさまざまな I/Oとして活用できます。

図 3-8は、NI PXIe-8840の ExpressCard/34スロットの位置およびピン配列を⽰します。表 3-10は、ExpressCardコネクタ信号の⼀覧および説明です。

図 3-8. ExpressCard/34スロットの位置およびピン配列

表 3-10. ExpressCardコネクタ信号

ピン 信号名 信号の説明1 GND グランド2 USBD- USBデータ -

3 USBD+ USBデータ +

4 CPUSB# USB存在5 予約済み 後で使用するため仕様により予約済み6 予約済み 後で使用するため仕様により予約済み7 SMBCLK SMBusクロック8 SMBDATA SMBusデータ9 +1.5V 電源

ExpressCard/34

1

26

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第 3章 I/O情報

3-14 | ni.com

10 +1.5V 電源11 WAKE# PE起動12 +3.3VAUX 電源13 PERST# PEリセット14 +3.3V 電源15 +3.3V 電源16 CLKREQ# クロック要求17 CPPE# PE存在18 REFCLK- 基準クロック -

19 REFCLK+ 基準クロック +

20 GND グランド21 PERn0 PEデータ受信 -

22 PERp0 PEデータ受信 +

23 GND グランド24 PETn0 PEデータ転送 -

25 PETp0 PEデータ転送 +

26 GND グランド

メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW信号を⽰します。

表 3-10. ExpressCardコネクタ信号 (続き)

ピン 信号名 信号の説明

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フロントパネルの機能NI PXIe-8840のフロントパネルには、以下の機能が搭載されています。• コントローラリセット押しボタン(ボタンを押して、コントローラをリセットし

ます)• PCの状態を⽰す 2つのフロントパネル LED

– DRIVE LEDは、内部ハードディスクへのアクセスが発⽣したことを⽰します。

– PWR OK/FAULT LEDは、コントローラの状態を⽰します。 LEDは、以下のいずれかの状態を⽰します。• 緑 ON(定常状態)—PXI Expressおよびオンボード電源が規制制限内で

ONです。• 緑点滅—オンボード電源の 1つが通常の制限範囲外で動作している、

またはシステム電源が規制外であることを⽰します。• OFF—コントローラの電源が OFFです。• 赤点滅—コントローラが起動中に電源レールの問題を検知しました。

– USER1 LEDは 2色(緑 /⻩色)LEDです。USER1 LEDを LabVIEWアプリケーションの要求を満たすように定義できます。

– USER2 LEDは 2色(緑 /⻩色)LEDです。USER2 LEDを LabVIEWアプリケーションの要求を満たすように定義できます。

データストレージNI PXIe-8840データストレージには、以下の機能が搭載されています。• 2.5 in. SATAノートブック用内蔵ハードドライブ• USBストレージサポート —USB CD/DVD-ROM、大容量記憶デバイス、またはフ

ロッピードライブ

© National Instruments | 4-1

4構成についての⼀般的な質問この章には、NI PXIe-8840組み込みコントローラ使用時の構成に関する、⼀般的な質問の回答が記載されています。

⼀般的な質問NI PXIe-8840フロントパネルの LEDは何を示していますか ?

第 3章「I/O情報」の「フロントパネルの機能」セクションにある LEDの状態に関する記述を参照してください。

NI PXIe-8840コントローラをシャットダウンした後に、イーサネット LEDが点滅します。コントローラを取り外す、または電源を切断するのは安全ですか ?

NI PXIe-8840コントローラのイーサネットデバイスは、Wake On LAN機能のためにシャットダウンした後も電源が投⼊された状態を維持します。コントローラを取り外す、または電源を切断しても安全です。

メモ Wake On LAN機能は、イーサネットポート 1でのみサポートされています。

メモリ、ハードドライブ、時間 /日付などの構成はどのように確認することができますか ?

BIOSのセットアップでこれらのパラメータを参照することができます。BIOSセットアップを起動するには、NI PXIe-8840を再起動し、メモリテストの実⾏中に <Delete>を押します。 詳細については、第 2章、「取り付けおよび構成」の「BIOSセットアップユーティリティにアクセスする」セクションを参照してください。

内部シリアル ATAハードドライブと外部ハードドライブを同時に使用することは可能ですか ?

はい、可能です。 詳細については、第 2章、「取り付けおよび構成」の「BIOSセットアップユーティリティにアクセスする」セクションを参照してください。

起動オプションどのデバイスから起動することができますか ?

NI PXIe-8840は以下のデバイスから起動することができます。• 内部シリアル ATAハードドライブ• 外部 SCSIハードドライブまたは CD/DVD-ROM(PXI-8214などの SCSIアダプタ

を使用する場合)

第 4章 構成についての⼀般的な質問

4-2 | ni.com

• 同じサブネット上のネットワーク PXEサーバ• USBハードドライブ、USB CD/DVD-ROMまたは USBキーなどの外部 USB大容量

記憶デバイス• 外部 USBフロッピードライブ• Option ROMを提供する大半の PCIまたは PCIeベースのデバイス

メモ USBデバイスから起動する際にいくつかの制限があります。 Windows 7以降のバージョンは USB CD/DVD-ROMからインストールできますが、それ以前のバージョンはできません。 NI PXIe-8840の BIOSは、USBデバイスが DOS環境で動作するように構成します。

コントローラがこれらのデバイスから起動するように構成するにはどうすればよいですか ?

コントローラを構成するには、2つの⽅法があります。• セットアップを起動し、Bootメニューを選択します。すべての起動可能なデバ

イスがデバイスタイプの順番で表⽰されます。<+>および <->を押して起動の順番を設定することができます。デバイスタイプ順およびデバイスタイプ内のデバイス順を設定します。

• 起動する順番を⼀切変更せずに異なるデバイスから起動するには、起動中に連続して <F10>を押します。BIOSが POSTを完了し、コントローラが OSを起動する直前に、Bootメニューが表⽰されます。起動するデバイスのタイプを選択することができます。

ケーブルおよび接続コントローラに PS/2マウスおよび PS/2キーボードをどのように接続すればよいですか ?

NI PXIe-8840には PS/2コネクタがないため、図 4-1に⽰した USB Yスプリッタケーブルまたは類似のデバイスを使用して PS/2マウスおよび PS/2キーボードを接続する必要があります。ナショナルインスツルメンツの Yスプリッタケーブル(製品番号 778713-02)は、ni.com/productsのオンラインカタログから⼊手できます。

図 4-1. Yスプリッタケーブル

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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Yスプリッタケーブルがない場合はどうすればよいですか?その場合もマウスとキーボードを使用することができますか ?

Yスプリッタケーブルがない場合は、USBキーボードを USBコネクタに接続します。また、USBマウスを USBコネクタに接続することもできます。

NI PXIe-8840に VGAモニタをどのように接続すればよいですか ?

DisplayPort-VGAアダプタ(製品番号 782271-01)が、キットに含まれています。このアダプタを使用して、VGAモニタを DisplayPortコネクタに接続することができます。

NI PXIe-8840に 2台のモニタをどのように接続すればよいですか ?

NI PXIe-8840には、2つの DisplayPortコネクタが搭載されており、それぞれのコネクタを個別のモニタに接続して、デュアルモニタを実現することができます。

ドライバソフトウェアのインストールビデオドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすればよいですか ?

ドライバは c:¥images¥driversディレクトリ、およびコントローラに付属する OS復元 DVDにあります。

イーサネットドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすればよいですか ?

ドライバは c:¥images¥driversディレクトリ、およびコントローラに付属する OS復元 DVDにあります。

GPIBドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすればよいですか ?

コントローラが工場から出荷される時に、デフォルトで GPIBポート用の NI-488.2ドライバがインストールされています。デフォルトでインストールされているドライバを変更するには、以下の手順に従ってください。1. ni.com/downloadsから最新の GPIBドライバをダウンロードします。2. ドライバをインストールし、ドライバがデバイスマネージャで GPIBドライバを

検出したことを確認します。詳細については、ni.com/support/installを参照してください。

CDからソフトウェアをインストールするにはどうすればよいですか ?

NI PXIe-8840はコンパクトサイズであるため、統合型 USB CD/DVD-ROMドライブを搭載できません。以下のオプションがあります。• USB CD/DVD-ROM—ブートインストール CDを使用して、USB CD/DVD-ROMか

らのインストールが可能。• SCSI CD-ROM—他のタイプの CD-ROMドライブが使用可能。 Windows 7がこの

ドライブに対応しているかどうかを製造元に確認してください。

第 4章 構成についての⼀般的な質問

4-4 | ni.com

• マッピングされたネットワークドライブ—イーサネットを使用して別のコンピュータに接続することが可能。別のコンピュータ上で USB CD/DVD-ROMドライブを共有する場合、共有 USB CD/DVD-ROMドライブを NI PXIe-8840上のドライブ名にマッピングすることができます。

USB CD/DVD-ROMドライブ(製品番号 778492-01)は、ナショナルインスツルメンツにより提供されています。

アップグレード情報システムメモリをアップグレードするにはどうすればよいですか ?

DDR3L SO-DIMMをアップグレードすると、NI PXIe-8840の RAM容量を変更することができます。RAMをアップグレードするには、PXI Expressシャーシから NI PXIe-8840を取り外します。ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8840コントローラと使用できる以下のタイプの SO-DIMMを提供しています。 • 1600 MHz DDR3L PC3-12800 4 GB、512 MB × 64、1.18 in.(最大)(NI製品番号 782341-4096)

• 1600 MHz DDR3L PC3-12800 8 GB、1,024 MB × 64、1.18 in.(最大)(NI製品番号 783001-8192)

メモ ナショナルインスツルメンツは、販売する DDR3L SO-DIMMがNI PXIe-8840で動作することを試験および検証済みです。 ナショナルインスツルメンツから DDR3L SO-DIMMモジュールを購⼊することをお勧めします。 その他の市販の DDR3L SO-DIMMモジュールは正常に動作することが保証されていません。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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図 4-2. NI PXIe-8840コントローラに DDR3L SO-DIMMを取り付ける

新しい BIOSにアップデートするにはどうすればよいですか?ftp.ni.com/support/pxi/から新しい BIOSをダウンロードすることができます。詳細については、技術サポートデータベースのドキュメント ID「2GIGKD0Z」(「PXI/VXI組み込みコントローラ BIOSバージョンの判断およびアップグレードについて」)を参照してください。

最新のソフトウェアドライバはどこから入手することができますか?最新のナショナルインスツルメンツのソフトウェアは、ni.com/downloadsから⼊手できます。

PXI Expressの構成フロントパネルで SMBトリガをどのように使用すればよいですか?詳細については、第 2章「取り付けおよび構成」の「PXI Expressの機能」セクションを参照してください。

1 DDR3L SO-DIMMソケット 2 DDR3L SO-DIMMモジュール

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© National Instruments | 5-1

5トラブルシューティングこの章には、NI PXIe-8840組み込みコンピュータ使用時のトラブルシューティングに関する⼀般的な質問の回答が記載されています。

NI PXIe-8840が起動しない場合はどうすればよいですか ?

コントローラが起動しない要因はいくつかあります。以下は、考えられる要因と解決策です。注意点• どの LEDが点灯していますか ? Power OK LEDが点灯している必要があります。

Drive LEDは、起動中のディスクにアクセス時に点滅します。• ディスプレイに何が表⽰されていますか?特定の画⾯(BIOS、オペレーティン

グシステムなど)で停止していますか?画⾯に何も表⽰されていない場合は、他のモニタを使用してみてください。モニタは他の PCで使用できますか?ハングしてしまう場合は、ナショナルインスツルメンツの技術サポートにお問い合わせの際、画⾯に何が最後に表⽰されていたかをお伝えください。

• システムに変更はありましたか ?最近、システムを移動しましたか?雷⾬が発⽣しましたか ?最近、新しいモジュール、メモリチップ、またはソフトウェアを追加しましたか?

• 詳細なトラブルシューティングの手順については、シャーシのユーザマニュアルを参照してください。

解決策• シャーシが正常に機能している電源に差し込まれていることを確認します。 • シャーシのヒューズまたはサーキットブレーカ、もしくは電源(UPSなど)を確

認します。• コントローラモジュールがシャーシにしっかり取り付けられていることを確認し

ます。• シャーシからその他のすべてのモジュールを取り外します。• 不要なケーブルまたはデバイスを取り外します。• コントローラを異なるシャーシに取り付けます。• 類似したコントローラを同⼀のシャーシに取り付けます。• CMOSをクリアします。(第 2章「取り付けおよび構成」の「システム CMOS」

セクションを参照してください。)

第 5章 トラブルシューティング

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• コントローラのハードドライブを修復します。(第 2章「取り付けおよび構成」の「ハードドライブのリカバリ」セクションを参照してください。)

• RAMが正しく取り付けられていることを確認します。

Windowsの画面が表示される前までコントローラは正常に起動しますが、この画面が正常に表示されません。⽂字化け、⽩または⿊い画面が発⽣する、あるいはモニタに非同期のメッセージが表示されます。ビデオカード出⼒がモニタの制限以上に設定されている場合、このような問題が発⽣します。Windowsをセーフモードで起動する必要があります。このためには、コントローラを再起動してください。Windowsが起動を開始したら、<F8>キーを押します。ビデオドライバをリセットして、設定値を低くします。解像度を 640 × 480、リフレッシュレートを 60 Hzに設定します。再起動した後に、Windowsのテストオプションを使用して、これらの値を⾼くすることができます。これらの設定は、コントロールパネルの画面の詳細設定タブで変更できます。あるいは、より新しくて大きな別のモニタで試します。

特定のモジュールがシャーシに取り付けられていない間は、システムが正常に起動します。この問題の最も考えられる要因として、モジュールの破損が挙げられます。モジュールを異なるシャーシに取り付ける、または異なるコントローラと動作させます。また、システムに接続した外部ケーブルまたは端子台を取り外します。それでもモジュールが動作しない場合、破損していることが考えられます。この問題を解決するには、モジュールの製造元にお問い合わせください。トラブルシューティングが必要なシャーシおよびコントローラに特有の詳細情報については、ni.com/supportから技術サポートデータベースまたは製品マニュアルのセクションを参照してください。

CMOSが破損しています。デフォルト設定に戻すにはどうすればよいですか?1. 第 2章「取り付けおよび構成」の「BIOSセットアップユーティリティ」セク

ションに記載した BIOSセットアッププログラムを起動します。2. バッテリーユーティリティを確認します。3. <F9>を押して、BIOSのデフォルトをロードします。4. 確認プロンプトに対して Y(Yes)と回答します。5. Save and Exit Setupを選択します。

または、以下の手順に従って CMOSをデフォルト設定に戻してください。1. シャーシの電源を切断します。2. シャーシからコントローラを取り外します。3. 押しボタンスイッチ SW1を 2〜 3秒間を押し続けます。SW1スイッチの位置は

図 5-1に⽰されています。4. コントローラをシャーシに再度取り付けます。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

© National Instruments | 5-3

図 5-1. CMOS内容をクリアする

1 押しボタンスイッチ SW1

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A仕様この付録には、NI PXIe-8840組み込みコントローラの電気、機械、および環境仕様が記載されています。

機能

NI PXIe-8840

CPU Intel® Core™ i5 4400E(2.70 GHzデュアルコアプロセッサ)

On-die L2キャッシュ 3 MB

単⼀チャンネル 1600 MHz DDR3L RAM、PC3 12800

4 GB(標準)8 GB(最大)

ハードドライブ 250 GBシリアル ATA(最⼩)*

イーサネット 10/100/1000 BaseTポート(2個)

PXI Express 4リンク構成 x4、x4、x4、x4

PXI Express 2リンク構成 x8、x8

GPIB(IEEE 488コントローラ) あり

シリアルポート(RS-232) あり(1)

パラレルポート なし

Hi-Speed USB(2.0)ポート あり(4)

SuperSpeed USB(3.0)ポート あり(2)

ExpressCard/34スロット あり

PS/2キーボード /マウスコネクタ なし

PXIトリガバス⼊⼒ /出⼒ あり

オペレーティングシステム Windows 7 Professional

* 使用温度範囲拡張オプション付きコントローラは、80 GB(最⼩)SATAソリッドステートドライブを搭載しています。

付録 A 仕様

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電気特性

物理特性ボード寸法 ..................................................................4スロット 3U PXI Expressモジュール

スロット要件 .............................................................1つのシステムスロットと 3つのコントローラ拡張スロット

適合性...................................................................................................... 『PXI Express Specification 1.0』に完全準拠

重量 ................................................................................1.32 kg(2.91 lb)(標準)

環境仕様最大使用⾼度 .............................................................2,000 m(800 mbar)(周囲温度 25℃時)

汚染度............................................................................2

室内使用のみ。

注意 NI PXIe-8840を掃除する際は、⾦属製でない柔らかいブラシを使用してください。再び使用する前に、デバイスが完全に乾き汚染物質がないことを確認します。

動作環境周囲温度範囲 .............................................................5〜 50℃

(IEC 60068-2-1および IEC 60068-2-2に準拠して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3最⾼温度制限値の範囲内。)

電圧 (V)

電流(A)

標準 最大+3.3 V 1.03 A 1.65 A

+5 V 1.33 A 2.48 A

+12 V 2.87 A 5.16 A

-12 V 0 A 0 A

+5 VAux 0.20 A 0.41 A

メモ : 取り付けた USBデバイスまたは ExpressCardは含まれません。

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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使用温度範囲拡張オプション........................... 0〜 55 ℃(IEC 60068-2-1および IEC 60068-2-2に準拠して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3最低温度制限値およびMIL-PRF-28800F Class 2最⾼温度制限値の範囲内。)

相対湿度範囲 ............................................................ 10〜 90%、結露なきこと(IEC 60068-2-56に準拠して試験済み。)

注意 より⾼い温度範囲に対応するシャーシで使用する場合でも、この動作温度を超えないようにしてください。

保管環境周囲温度範囲 ............................................................ -40〜 65 ℃

(IEC 60068-2-1および IEC 60068-2-2に準拠して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3最低温度制限値の範囲内。)

使用温度範囲拡張オプション........................... -40〜 71 ℃(IEC 60068-2-1および IEC 60068-2-2に準拠して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3制限値の範囲内。)

相対湿度範囲 ............................................................ 5〜 95%、結露なきこと(IEC 60068-2-56に準拠して試験済み。)

耐衝撃 /振動動作衝撃 ...................................................................... 最大 30 g、半正弦波、11 msパルス

(IEC 60068-2-27に準拠して試験済み。MIL-PRF-28800F Class 2制限値の範囲内。)

ランダム振動動作時 ................................................................. 5〜 500 Hz、0.3 grms(ソリッドステート

ハードドライブ付き)非動作時 ............................................................ 5〜 500 Hz、2.4 grms(IEC 60068-2-64に準

拠して試験済み。非動作時のテストプロファイルはMIL-PRF-28800F、Class 3の要件を上回る。)

メモ 仕様は事前の通知なしに変更されることがあります。

付録 A 仕様

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安全性この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の規格要件を満たすように設計されています。• IEC 61010-1、EN 61010-1

• UL 61010-1、CSA 61010-1

メモ ULおよびその他の安全保証については、製品ラベルまたは「オンライン製品認証」セクションを参照してください。

電磁両⽴性この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の EMC規格の必要条件を満たします。• EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class A エミッション、基本イミュニティ• EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション• EN 55022 (CISPR 22): Class Aエミッション• EN 55024 (CISPR 24): イミュニティ• AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション• AS/NZS CISPR 22: Class Aエミッション• FCC 47 CFR Part 15B: Class Aエミッション• ICES-001: Class Aエミッション

メモ 米国では(FCC 47 CFRに従って)、Class A機器は商業、軽工業、および重工業の設備内での使用を目的としています。欧州、カナダ、オーストラリア、およびニュージーランドでは(CISPR 11に従って)、Class A機器は重工業の設備内のみでの使用を目的としています。

メモ Group 1機器とは(CISPR 11に従って)材料の処理または検査 /分析の目的で無線周波数エネルギーを意図的に⽣成しない工業用、科学、または医療向け機器のことです。

メモ EMC宣言および認証については、「オンライン製品認証」セクションを参照してください。

CEマーク準拠この製品は、該当する EC理事会指令による基本的要件に適合しています。• 2006/95/EC、低電圧指令(安全性)• 2004/108/EC、電磁両⽴性指令(EMC)

NI PXIe-8840 ユーザマニュアル

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オンライン製品認証その他の適合規格については、適合宣言(DoC)を参照してください。この製品の製品認証および適合宣言を⼊手するには、ni.com/certification(英語)にアクセスして型番または製品ラインで検索し、保証の欄の該当するリンクをクリックしてください。

環境管理ナショナルインスツルメンツは、環境に優しい製品の設計および製造に努めています。NIは、製品から特定の有害物質を除外することが、環境および NIのお客様にとって有益であると考えています。

環境に関する詳細は、ni.com/environmentからアクセス可能な「Minimize Our Environmental Impact」ページ(英語)を参照してください。このページには、ナショナルインスツルメンツが準拠する環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。

廃電気電子機器(WEEE)欧州のお客様へ 製品寿命を過ぎたすべての製品は、必ずWEEEリサイクルセンターへ送付してください。WEEEリサイクルセンターおよびナショナルインスツルメンツのWEEEへの取り組み、および廃電気電子機器のWEEE指令 2002/96/EC準拠については、ni.com/environment/weee(英語)を参照してください。

電池の交換および廃棄電池指令 このデバイスには、⻑寿命のコイン電池が含まれています。電池交換が必要な場合は、⽇本ナショナルインスツルメンツの技術サポート(ni.com/jp/support)までご連絡ください。電池 /アキュムレータおよび廃棄電池 /アキュムレータに関する EU電池指令 2006/66/ECの準拠情報については、ni.com/environment/batterydirective(英語)を参照してください。

Cd/Hg/Pb

RoHSNational Instruments

(RoHS) National Instruments RoHS ni.com/environment/rohs_china (For information about China RoHS compliance, go to ni.com/environment/rohs_china.)

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B技術サポートおよびプロフェッショナルサービスナショナルインスツルメンツのウェブサイト(ni.com)のユーザプロファイルにログインして、お客様向けサービス用にカスタマイズされたアクセスページを表⽰します。技術サポートおよびその他のサービスについては、弊社のウェブサイト(ni.com)の下記のセクションを参照してください。• サポート—技術サポート(ni.com/support)には以下のリソースがあります。

– セルフヘルプリソース—質問に対する回答やソリューションが必要な場合は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイト(ni.com/support)でソフトウェアドライバとアップデート、検索可能な技術サポートデータベース、製品マニュアル、トラブルシューティングウィザード、種類豊富なサンプルプログラム、チュートリアル、アプリケーションノート、計測器ドライバなどをご利用いただけます。ユーザ登録されたお客様は、NIディスカッションフォーラム(ni.com/jp/dforum)にアクセスすることもできます。

– 標準サポート・保守プログラム(SSP)—NIのアプリケーションエンジニアによる電話または Eメールでの個別サポートを受けることができるプログラムです。ソフトウェア製品(⼀部を除く)または NI Developer Suiteを含むバンドルソフトウェアをご購⼊のお客様には、「標準サポート・保守プログラム (SSP)」の 1年間のメンバーシップを自動的にご提供いたします。また、お客様のニーズに合わせて SSP契約を延⻑することにより、その特典を継続して確実にご利用いただけるオプションもご用意しております。詳細につきましては、ni.com/sspをご覧ください。その他の技術サポートオプションについては、ni.com/servicesをご覧いただくか、ni.com/contactからお問い合わせください。

• トレーニングと認定—トレーニングおよび認定プログラムについては、ni.com/trainingを参照してください。また、世界各地で登録可能なオンサイトトレーニングを提供しております。

• システムインテグレーション—時間の制約がある場合や社内の技術リソースが不⾜している場合、またはプロジェクトで簡単に解消しない問題がある場合などは、ナショナルインスツルメンツのアライアンスパートナーによるサービスをご利用いただけます。詳しくは、最寄りの NI営業所にお電話いただくか、ni.com/allianceをご覧ください。

• 適合宣言(DoC)—適合宣言とは、適合宣言書によるさまざまな欧州閣僚理事会指令への適合宣言です。この制度により、電磁両⽴性(EMC)に対するユーザ保護や製品の安全性に関する情報が提供されます。ご使用の製品の適合宣言は、ni.com/certification(英語)から⼊手できます。

付録 B 技術サポートおよびプロフェッショナルサービス

B-2 | ni.com

弊社ウェブサイトのWorldwide Officesセクション(ni.com/niglobal(英語))からは、お問い合わせ先、サポート電話番号、電子メールアドレス、現⾏のイベント等に関する最新情報を提供する各国支社のウェブサイトにアクセスできます。